この頃、小生は動画づくりに取り組む機会が増えています。
10分間の短編映画『大月空襲を忘れない』をいろいろな方に観ていただいたり、自分の近況を伝える短いPR動画の制作に取り組んだり。
文章や写真に加え、映像と声で思いを届ける面白さを感じています。
そこで今回は、皆さんにも動画づくりの進め方をご紹介したいと思います。
参考にしたのは、AIの第一人者チャエン氏が紹介している「AI動画編集の自動化」の資料です。難しい仕組みを一度に覚える必要はありません。まずは、自分が話す短い動画を1本、見やすく仕上げるところから始めましょう。
■ AIに「いい感じに作って」だけでは足りません
資料で紹介されている方法は、Claude Codeを中心に、文字起こし、カット、字幕づけなどの道具を組み合わせるものです。
たとえるなら、Claude Codeが編集の進行役。音声を文字にする係、不要な間を整理する係、字幕を付ける係へ、順番に仕事を渡します。CodexでもOKです。
そのときに大切なのが「スキル」です。
ここでは、編集の決まりや作業の順番、処理するためのプログラムなどをまとめた「仕事の手順書」と考えると分かりやすいです。
「字幕は2行まで」「数字は原稿と照合」「元の動画は上書きしない」。こうしたルールを決めることが、仕上がりを安定させる第一歩です。
■ 最初は「1分の自己紹介動画」を作りましょう
いきなり映画を作る必要はありません。小生なら、最初の練習を次のように進めます。
① スマートフォンで短く撮る
静かな場所で、1分程度の自己紹介を録画します。話す内容は「何をしている人か」「最近取り組んでいること」「伝えたい一言」の3つで十分です。
他人の顔や個人情報、会社の秘密が映り込まないようにしましょう。
② 元動画を残し、作業用のコピーを作る
パソコンに「元動画」「編集中」「完成」の3つのフォルダーを作ります。元動画はそのまま保管し、コピーを編集に使います。
失敗してもやり直せるようにする、大切な準備です。
③ 編集に使う環境を確認する
今回の方法では、Claude Codeに加え、文字起こしや動画編集を行う道具の準備が必要です。資料では、Whisperという文字起こしの道具や、FFmpegという動画を加工する道具などを使っています。
なお、資料の「Whisper/MLX」の例はApple Silicon搭載Mac向けです。Windowsでは準備の方法が異なります。
今回の資料には、配布用のスキル本体や導入用ファイルは含まれていません。そのため、以下の文章を普通のチャット画面に貼るだけで、必ず完成動画が出てくるわけではありません。実際に動画ファイルを扱える環境を用意して進めます。
④ 最初に、話した内容を文字にする
編集環境が整ったら、いきなり全部を任せず、まず文字起こしを頼みます。
「この動画の音声を日本語で文字起こししてください。聞き取れない部分は推測せず、不明と書いてください。元の動画は変更しないでください」
出来上がった文章を読み、名前や地名、数字を自分で直します。字幕の土台になるので、ここは丁寧に確認しましょう。
⑤ 字幕とカットのルールを伝える
次に、例えばこのように頼みます。
「この動画を、初めて見る人にも分かりやすく編集してください。
・字幕は大きめの文字で、1画面2行まで
・話の意味や順番は変えない
・長い無音は削除候補を示し、確認後にカットする
・字幕の時刻は、カット後の映像に合わせる
・まず冒頭30秒の確認用動画を作る
・元ファイルは上書きしない
・有料サービスが必要なら、利用前に料金を説明する」
字幕の雰囲気を伝えるために、参考になる動画を1本用意するのもよい方法です。映像を無断で使うのではなく、文字の大きさや表示位置を参考にします。
⑥ 確認してから、完成動画を保存する
30秒の確認用動画を見て、字幕が読めるか、声と文字が合っているか、話が途中で不自然に切れていないかを確かめます。
直したい部分は「字幕をもう少し大きく」「この間は残して」と具体的に伝えます。
納得できたら、全体をMP4形式の動画に書き出します。あとで直せるよう、字幕の原稿と編集ルールも一緒に残しておきましょう。
■ 画像や声を全部AIで作る必要はありません
資料には、AIで映像、画像、ナレーションを作る方法も登場します。しかし最初は、自分で撮った動画、自分の写真、自分の声で十分です。
有料のAIサービスを増やす前に、まず1本を完成させる。その後、必要な部分だけ新しい道具を加えていくと、費用も作業も把握しやすくなります。
公開前には、出演者の了承や写真・音楽の利用条件も確認しましょう。
■ 折乃笠コメント
小生が面白いと思ったのは、AIを使うことで、動画づくりの中でも「何を伝えたいか」を考えることに力を注げる可能性です。
ただし、AIに任せれば何でも思いどおりになる、という話ではありません。分かりやすい指示を出し、途中で確認し、最後は自分の目と耳で確かめることが大切です。
地域の魅力、お店の紹介、自分の活動、家族に残したい思い。皆さんにも、動画で伝えてみたいことがあるのではないでしょうか。
まずは1分。上手さよりも、伝えたいことを一つ決めてみませんか。
小生も、試行錯誤しながら、思いが伝わる動画づくりを続けていきたいと思います。
参考:チャエン氏の動画編集自動化に関する投稿・解説資料
https://x.com/masahirochaen/status/2106375997373468856
https://www.youtube.com/watch?v=GYudslflU9Y
最後の即興で、本ブログ記事の10秒版動画を紹介しますね。
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