11月16日(土)午後、市民会館講堂で行われた標記会議に賑岡公民館浅利分館長として、また講演会のパワーポイントオペレータとして出席してきました。
青少年育成大月市民会議は、昭和54年5月26日に設立され、青少年問題の重要性を鑑みて市民の総意を結集し、市の施策に呼応して次世代を担う青少年の健全な育成を図ることを目的としています。
出席者は市長、議会議長、教育長、警察署長をはじめとして市内関係者、約100人位でした。
小生は、今回出席3回目ですが、改めて背筋が伸びる思いでお話を聞いて参りました。
年齢的には青少年ではありませんが、1人称で改めてその活動に感銘を受けました。

それでは、ここで2つの事柄を紹介します。
1.大会宣言概要と小生の感想
1)宣言概要
「大会宣言」は、大月市の未来を担う青少年の健全な成長を願うものです。
しかし、少年犯罪の低年齢化、インターネット犯罪、いじめ、不登校などの問題が増加している現状を憂慮しています。
これらの問題は「大人の責任」であると捉え、「育てよう 健やかに 支えよう みんなで」というスローガンのもと、市民、学校、家庭、地域社会が一体となって青少年の育成に積極的に取り組むことを宣言します。
2)小生の感想
この宣言は単に青少年の健やかな成長を願うだけでなく、地域社会が直面する課題を「大人の責任」として真正面から受け止め、コミュニティ全体で連携して行動を起こすことを誓う、非常に力強い決意表明であると思います。
少し辛口に言うと例として山梨県は飲酒運転率日本一で、先日もコンビニの前でご機嫌に缶酎ハイを飲んでいたおっさん二人が堂々と軽トラを運転してで帰っていきました。
多くの人が信号無視や曲がる時にウインカーを出さないのは当たり前の状況です。
「大人の責任」というよりも「大人の道徳」をもう一度見直して実践すべきと強く思います。
小生、あ~あ耳が痛い。小生も実践していきますとここで宣言。
2.講演「」概要と小生の感想
1)講演の内容
「青少年の健全育成と森づくり」
発表の概要
このプレゼンテーションは、「森づくり(林業)」を「青少年の健全育成」と「地域の活性化」につなげることを提案するものです。
- 大月市が抱える課題
社会問題: 大月市の人口は減少し、特に若者が都市部へ流出しています 。このままでは、高齢者を支える生産年齢人口が極端に少なくなる未来(「肩車型」社会)が予測されています 。
森林の問題: 大月市の面積の87%は森林ですが 、木材価格の低迷などにより、間伐(木の間引き)などの手入れが不足し、森林が荒廃しています 。
結果: 手入れ不足の森は、豪雨による土砂災害(浅利地区の例) や、鳥獣被害 の原因になっています。 - 森づくりによる解決策
荒廃した森を再生させる「森づくり」を、青少年育成の機会として活用することを提案しています。
森の恵みと循環:
森には、水を蓄え 、災害を防ぎ 、地球温暖化を防ぐ など、年間70兆円(日本全体)もの価値があります 。
「育てる→収穫する→使う→植える」という資源の循環 を確立することが重要です。
森の活用(産業):
収穫した木材は、地元の大月バイオマス発電所 や合板工場(キーテック山梨工場) で燃料や製品になります。
大月短期大学の木造校舎 のように、建築物にも活用されています。
最新技術と担い手:
林業は、ドローン や高性能機械(ハーベスタ) を使う「スマート林業」 に進化しています。
山梨県立農林大学校 や「緑の雇用」事業 により、専門的な人材育成も進んでいます。
- 青少年育成の具体的な取り組み(提案)
資料では、森と触れ合う体験教育の事例が多数紹介されています。
体験活動:
親子や仲間で間伐体験(シオジ森の学校)
ツリークライミング(Forest Tribes)
丸太の輪切りや積み木遊び(鳥沢小学校、シオジ森の学校)
支援制度:
こうした活動は、国や県の交付金(補助金) を活用して推進できることが示唆されています。
結論としての狙い:
子どもたちが森での体験を通じてその魅力や大切さを学び、親子や仲間との絆を深めること。
その体験が、将来的に林業に従事したり、大月市に定住するきっかけになることへの期待が込められています。
2)小生の感想
大月市が直面する2つの大きな課題、「人口減少・少子高齢化」と「市土の87%を占める森林の荒廃」を、同時に解決しようと試みる内容でした。
単なる林業の振興策ではなく、「森の再生」という活動を「青少年の体験教育の場」として活用し、それによって子どもたちに郷土愛やコミュニティとの絆を育んでもらい、将来的な地域の担い手(定住人口)につなげていこうとする、非常に戦略的な地域活性化の提案であると思いました。
講演者様は、86歳という高齢なれど、かくしゃくとして、背筋をのばして、1時間20分間地域活性化を訴えていました。パワーポイントの作りも素晴らしい。
小生は、その心意気と信念に対し、深く感動しました。熱い心に敬意を称します。
さて、今回市民会議の全体を通しての感想は、普段なかなか聞けないお話が聞け、さらに体験ができ、改めて、今自分が行っている地域活性化活動にどうフィードバックしていこうかと改めて見直すことができました。
胸を熱くして、次のイベントに向かいました。
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森の再生を子どもたちの体験教育に結びつける提案は、自然と人間の循環を重ね合わせる素晴らしい構想だと思います。
木を育て、伐り、使い、また植える その循環は、まさに人間社会の「育てる→支える→受け継ぐ」という営みと繋がっていると思います。
また、森林が荒廃は問題となっているクマ害などに繋がる恐れがあるので、森の再生は人間と鳥獣の共生の観点からも大切だと思います。