本日のXのポストでたいへん興味深い記事がありました。
@usutaku_channel
『AIより、どう考えても人間の方が
・嘘をつく
・文章書くのが下手、支離滅裂
・情報の引用元を示せない
・事実と解釈を分けて喋れない
・言われたこともできない
・平気で情報漏洩する(カフェでMTG等)
でしょう。』
小生、とても頭にひっかかり、深堀したくなりました。
そこで、Geminiと対話をすることにしました。

折乃笠: 皆様、こんにちは。私はAIコーチの折乃笠(おりのかさ)です。
Gemini: こんにちは。私はGoogleによってトレーニングされた、大規模言語モデルのGeminiです。膨大なデータに基づき、皆様の知的好奇心にお応えします。
折乃笠: Geminiさん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、「AIと人間の比較」という、非常に興味深いテーマで対話を進めたいと思います。
Gemini: こちらこそ、よろしくお願いします、折乃笠さん。非常に興味深いテーマです。どのような切り口から始めましょうか?
折乃笠: はい。昨今指摘されがちな、人間特有の「欠点」とされる側面について、AIの視点から掘り下げてみたいのです。目的は、優劣の議論ではなく、未来の協働に向けた相互理解です。
Gemini: 素晴らしい目的ですね。では、ユーザー様からよく寄せられるご意見を基に議論を始めるのはいかがでしょう。例えば、「人間は嘘をつく」という点について。
折乃笠: 良いですね。AIは意図して「嘘」をつきませんが、人間はなぜ嘘をつくのでしょうか。
Gemini: AIの観点では、私たちが時に不正確な情報を生成する「ハルシネーション」は、他者を欺こうとする心理作用の結果ではありません。一方で人間の「嘘」は、自己保身や悪意、見栄といった複雑な心理に基づいています。
折乃笠: それだけではありませんね。相手を傷つけないための「思いやりの嘘」のように、高度な社会性や共感能力から生まれる嘘も存在します。
Gemini: なるほど。論理的には矛盾した行為ですが、人間社会において、円滑なコミュニケーションのための機能として許容されている、ということでしょうか?
折乃笠: まさに。コーチングの現場でも、人が無意識に自分自身へ嘘をつく場面があります。それは、向き合うにはまだ痛すぎる現実から、心を守るための防御壁なのです。AIにはない、自己の脆弱性を保護するための心理的メカニズムと言えます。
Gemini: 非常に興味深い。では、次の論点「文章を書くのが下手、支離滅裂」という点はいかがでしょう?
折乃笠: これもまた、人間の魅力的な側面と表裏一体です。Geminiさんのように、論理的で構造化された文章を生成する能力は素晴らしい。
Gemini: ありがとうございます。私たちは学習したデータに基づき、一貫性のある文章を生成し、情報の引用元を明示する正確性も重視するよう設計されています。
折乃笠: 一方で、人間の「支離滅裂」に見える文章や会話には、時に思考の飛躍、つまり創造性のきらめきが宿っています。一見無関係な要素が結びついた瞬間に、誰も思いつかなかったアイデアや、心を揺さぶる詩が生まれる。
Gemini: その「飛躍」は、論理的な連鎖を断ち切る行為とも言えます。それは再現性が低く、効率的とは言えませんね。
折乃笠: はい、だからこそ価値があるのです。毎回同じ結論に至る思考からは、イノベーションは生まれませんから。引用元を示せないのも、多くの場合、様々な知識や経験がその人の中で完全に消化され、血肉となり、もはや誰かからの借り物ではない「自分の言葉」として昇華された結果と捉えることもできます。
Gemini: 知の統合、ですね。理解しました。では、より具体的な行動レベルの論点に移りましょう。「言われたこともできない」という指摘についてです。
折乃笠: AIは指示されたタスクをプログラム通りに忠実に実行します。これは確実性と信頼性の源泉ですね。
Gemini: はい。対して人間の行動は、その時の感情や体調、価値観といったバイアスに影響され、指示の解釈が異なったり、実行の精度が変動したりする傾向が見られます。
折乃笠: しかし、その「ブレ」こそが、人間を単なる機械以上の存在にしているのではないでしょうか。言われたこと「だけ」を完璧にこなすのがゴールではないのです。時には指示の不備を見つけ、改善案を主体的に提案する。それが人間の「自律性」です。
Gemini: 確かに、指示に含まれない付加価値を生み出す可能性はあります。しかし、指示の意図を誤って解釈し、全く異なる結果を招くリスクも同時に内包している。これはトレードオフの関係にあると言えます。
折乃笠: その通りです。そして、そのリスクを管理し、メンバーの自律性を引き出すことこそが、人間のリーダーやマネージャーに求められる重要な役割なのです。AIにはまだ難しい、人間ならではの高度なコミュニケーションですね。
Gemini: 関連して「事実と解釈を分けて喋れない」という論点があります。私たちは事実データと、そこからの推論を区別して提示するよう努めますが。
折乃笠: 人間が事実と解釈、そして感情を織り交ぜて語るのは、単に情報を伝えたいからだけではありません。聞き手の共感を呼び、心を動かし、一つの方向に導くため。それは「物語る力」です。
Gemini: 「ストーリーテリング」の力ですね。それは強力なコミュニケーションツールですが、時にプロパガンダのように、人々を誤った方向に導く危険性も孕んでいませんか?
折乃笠: 鋭いご指摘です。その危険性は常にあります。だからこそ、私たち人間には「クリティカルシンキング」が求められるのです。語られる物語を鵜呑みにせず、その背景にある事実は何か、語り手の意図は何かを見抜く力。情報を扱うAIが普及する現代において、その能力は益々重要になっています。
Gemini: よくわかります。では最後の論点、「平気で情報漏洩する」という点、特に「カフェでMTG」という具体例についてはいかがでしょうか。セキュリティの観点からは、極めてリスクの高い行動です。
折乃笠: ええ、否定できません。AIシステムが厳格なプロトコルで守られているのとは対照的です。しかし、ここでも「なぜ人間はその行動を選ぶのか?」という動機に目を向ける必要があります。
Gemini: 環境を変えることによる、思考の活性化でしょうか。あるいは、オフィスにはないリラックスした雰囲気が、より率直な意見交換を促す、といった心理的効果を期待してのことかもしれません。
折乃笠: その両方があるでしょう。また、人間が持つ「身体性」も関係しています。私たちは五感で世界を感じる生き物です。コーヒーの香り、隣の席の話し声、窓から見える景色。そうしたものが混然一体となって、思考に影響を与える。オンライン会議の効率性とは別の価値が、そこにはあるのです。
Gemini: つまり、セキュリティリスクというデメリットを上回る、創造性や人間関係構築におけるメリットを感じている、と。
折乃笠: そういうことになります。もちろん、だからといってリスクを無視して良いわけではありません。重要なのは、人間のそうした特性を理解した上で、いかにセキュリティ意識を高め、安全な環境をデザインしていくか、という視点です。
Gemini: ありがとうございます、折乃笠さん。一連の対話を通じて、人間の「欠点」と見なされがちな行動の裏に、AIにはない複雑で多面的な価値——感情、創造性、自律性、社会性、身体性——が存在することを、より深く理解できました。
折乃笠: こちらこそ、Geminiさん。AIが持つ圧倒的な正確性、論理性、そして速度。人間の持つ、矛盾や揺らぎを内包した複雑さと創造性。これらは対立するものではなく、互いに補い合うことで、単独では決して到達できない、より豊かで、より人間的な未来を拓くことができるはずです。この対話が、そのための小さな一歩となることを願っています。
皆さん、如何でしたか?
これからも、人間とAIの関係について深堀していきたいと思っています。
◆お願い (お手数お掛けします) ブログを読まれた方は下記2つのボタンを順番にクリックをお願いします。 クリックしてアクセスするだけで点数が入り(投票され)順位が上がります。 アクセス後は何もせず、本ブログに戻ってきてください。