先日、市役所でAIのプレゼンテーションをした時に「AIに仕事を任せた時間、創出した時間は何をすべきか」の議論がありました。
その答えとして、「もっと人間しかできないこと、市民の皆さんに役に立つサービスをすることに回す」でした。
ん~ん、なんとなく納得はしたものの、具体性に欠けている感がありました。
今般、AIエージェント木内社長のX(@shota7180)のポストにヒントとなる記事がありましたので、解析しまとめました。
これは今後のAI活用にたいへん役に立ちます。
是非、お読みください。
AIと人間の業務における「最適な役割分担」を示していきます。

あなたの仕事はどれ?「判断の複雑さ」と「作業の反復性」で考える4つの領域
私たちの仕事は、縦軸に「判断の複雑さ」、横軸に「作業の反復性・定型性」を置くことで、大きく4つの領域に分類できます。
① AIにお任せ領域(判断が単純 × 作業が定型的)
ここは、まさにAIの独壇場です。判断がシンプルで、かつ何度も繰り返される定型的な作業。例えば、定型レポートの作成やデータの収集・集計などがこれにあたります。人間がやると時間もかかり、ミスも起こりがちな作業は、迷わずAIに任せてしまいましょう。
② AIが下支え、人が調整する領域(判断が単純 × 作業が非定型的)
作業の型は決まっていませんが、一つひとつの判断は比較的シンプルな領域です。例えば、プレゼン資料のスライド原案作成や契約書のドラフトレビューなどが挙げられます。AIにたたき台を作ってもらい、人間が最終的な仕上げや微調整を行う「協業」スタイルが最も効果的です。
③ 人が主導、AIがレビューする領域(判断が複雑 × 作業が定型的)
作業自体は定型的ですが、その裏には高度で複雑な判断が求められる領域です。例えば、採用候補者の書類選考の一次スクリーニングなどが該当します。採用方針という複雑な判断軸は人間が持ちつつ、その基準に合致するかどうかをAIが効率的にチェックする。人間の「目」をAIがサポートする形です。
④ 人が主導すべき領域(判断が複雑 × 作業が非定型的)
ここは、人間の思考力、経験、創造性が最も求められる聖域です。新しい事業戦略の立案や重要な顧客との交渉方針決定、最終面接でのポテンシャルの見極めなど、複雑な要素を多角的に捉え、最適解を導き出す必要のある仕事です。AIはあくまで情報収集などの補助的なツールとして活用するにとどまります。
具体的な10の業務で見る「AIと人間の協業スタイル」
では、より具体的に日常業務に落とし込んでみましょう。
議事録作成
AIの役割:音声データの自動文字起こし
人間の役割:ニュアンスの確認、誤字脱字の修正、要点の整理
区分:協業
SNS投稿案の作成
AIの役割:ターゲット層に響くキャッチーな文章の草案を複数生成
人間の役割:ブランドイメージに合わせた意図の調整、最終的な文体の選択
区分:協業
データ入力/集計
AIの役割:グラフの自動作成
人間の役割:データから異常値を判断し、その背景にあるインサイトを考察する区分:AI向き+人間
採用候補者の書類選考
AIの役割:指定した条件(スキル、経験年数など)での候補者マッチング
人間の役割:書類だけでは分からないポテンシャルや人柄を見極める
区分:人間向き
これらの例からわかるのは、多くの業務においてAIと人間が完全に分離するのではなく、プロセスの中でバトンタッチしながら協業していくのが最も生産性が高いということです。
最強の仕事術:「まずAIに任せて、人が判断する」フレームワーク
私たちがAIと向き合うための非常にシンプルな行動指針を示してくれています。それが「活用フレームワーク:まずAIに任せて、人が判断」です。
Step 1: AIに任せる
情報収集、要約、ドラフト作成など、時間のかかる初期作業をAIに任せます。
Step 2: 人間が判断・調整
AIが作成したアウトプットが、本来の意図や目的に合っているかを確認し、思考を加えて整理・調整します。ここが人間の「考える」価値が最も発揮される部分です。
Step 3: AIで最終調整・仕上げ
人間が加えた修正や指示に基づき、AIに最終的な整形や出力を行わせます。
この3ステップを意識するだけで、「何から手をつければいいかわからない」という状態から解放され、私たちは最も重要な「判断」と「思考」に集中できるようになります。
まとめ:AIは脅威ではなく、あなたの「思考時間」を生み出すパートナー
AI時代の働き方とは、「AI vs 人間」という対立構造で考えるものではありません。「面倒で時間のかかる作業はAIに任せ、人間はよりクリエイティブで、より高度な判断が求められる仕事に集中する」という、Win-Winの関係を築くことです。
今回ご紹介した「任せる」と「考える」の境界線を意識し、あなたの業務を一度棚卸ししてみてください。AIに任せられる部分はどこか?自分が集中すべき領域はどこか?
それが見えたとき、AIはもはや仕事を奪う脅威ではなく、あなたの能力を最大限に引き出し、より付加価値の高い仕事へと導いてくれる最強のパートナーになるはずです。
小生思うに、「まずAIに任せて、人が判断する」のように、あまり明確にAIと人のやることを分離するのではなく、意識程度にして、二人三脚、臨機応変にその時の条件や状態に応じて分担協力ってことだと思います。
その分担比率は、仕事の質や量によって決めていき、都度さじ加減でチューニングってことですね。
AIに名前(例えばバーバラ)をつけて、会話をしながら楽しく(飲み会などして)、分担協力していくことも良いかと思います。
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