いよいよ２０２５年も残り少なくなってきました。
光陰矢の如しとは申しますが、今年の過ぎ去る速さは格別であったように感じます。
さて、今回の振り返りは小生のライフワークでもあります「地域活性化活動」についてであります。
今年一年を漢字一文字で表すならば、まさに「動」、あるいは「新」でありましょうか。
結論から申しますと、２０２５年は小生が関わる地域活動のあらゆる局面に、「生成AI」が単なる話題ではなく、実用的な“道具”として深く入り込んだ一年となりました。
企画、広報、講演資料作成、そしてイベント運営。これまで汗と根性でカバーしてきた部分に最新技術が加わり、活動の精度と速度が劇的に向上したことを痛感しております。
それでは、具体的な活動分野ごとに振り返ってまいります。
１．令和ビッグムーンプロジェクト（大月ブランド／クラフトビール）
「市民自らの手で大月市の未来を醸造する」―この志のもと進めているクラフトビール事業ですが、今年は大きな戦略転換の年でした。 昨年ご好評いただいた「BIG MOON BEER」。耕作放棄地の再生や農福連携といった物語を凝縮したこの商品を、単なる「短期完売のイベント商品」で終わらせてはならない。そう強く思いました。
そこで今年は、「年間を通じて計画的に販売・プロモーションを行い、大月ブランドとして定着させる」方向へ舵を切りました。製造会社様との打ち合わせでも、小生が提唱する「愛（AI）の街 大月」活動と連動し、AIの斬新さと人間力、双方で動かしていく方針を明言した次第です。単発の花火ではなく、長く燃え続ける地域の灯火とするための地盤固めができた一年でした。
２．大月市役所での活動（広報・デジタル・生成AI）
市役所内部での活動も、今年は役割が大きく拡張しました。当初のWeb担当から広報紙編集、そしてデジタル担当へ。まさに「市役所奮闘記」であります。
特筆すべきは、市長、教育長、各部長といった幹部の皆様の前で、「生成AI勉強会」の講師を務めさせていただいたことです。これは小生にとって大変光栄な機会でありました。 行政の現場にAIを実装していく。それは単なる業務効率化や省力化に留まりません。地域組織が次のステージへ進むための「門出」として位置づけ、熱弁を振るわせていただきました。「AI×行政」の可能性を、中枢の方々と共有できた意義は大きいと感じております。
３．歴史と文化、そして次世代への継承（顕彰会・浅利地区）
最新技術の一方で、地域の足元を見つめる活動も疎かにはしておりません。
「小山田信茂公顕彰会」では、１２月に大月市立短期大学にて市民講座「武田家最後の十一日間」を開催いたしました。史料検証に基づき、「信茂公は裏切り者ではなかった」というアップデートされたお殿様像をお伝えできたと自負しております。この講演の最後にも、最新AIで作成した動画を上映し、参加者の皆様から「わかりやすい」「連携プレーが素晴らしい」との声を頂戴しました。「歴史はロマンだ」という想いが、AIの力でより鮮明に伝わった瞬間でした。
また、地元・浅利地区では、正式に浅利分館長を拝命いたしました。かがり火祭りへの参加や、公民館活動を通じて、住民目線での「交流と学びの場づくり」に奔走しております。 短大の学生さんたちが地域実習で浅利を訪れた際には、竹灯篭作りなどを通じて交流を深めました。若い世代が地域の文化に触れる姿を見るにつけ、文化の継承者としての下支えを担う責任を強く感じた次第です。
４．「愛（AI）の街 大月」構想によるネットワークの拡大
これら全ての活動の結節点となったのが、「愛（AI）の街 大月」構想であります。
桃太郎伝説の拠点である桃太郎館にて、市議会議員の先生方へ本構想のプレゼンを行いました。これを機に、議員、地域団体、商工会、そして多様な事業者の皆様との対話が一気に広がりました。 「AIを使って大月をどう面白くするか？」この問いかけが共通言語となり、食や里山をテーマにした新たな動きも生まれてきています。
まとめとして
振り返れば、市役所での幹部講義から、地元の竹林での作業まで、実に振り幅の大きい一年でありました。
デジタル（AI）の力を借りることで、我々が本来持つ「地域への愛着」や「歴史への誇り」といった人間臭い部分が、より強く、より広く伝わるようになったと実感しております。
最先端の技術と、泥臭い地域の現場活動。この二つを融合させることでしか見えない景色がある。それが２０２５年の小生の結論であります。
本年も多くの皆様とのご縁に支えられ、活動を続けることができました。心より感謝申し上げます。
来たる２０２６年も、愛とAIを携えて、大月の地を駆け回る所存です。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
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