いよいよ2025年も残り少なくなってきました。
光陰矢の如し、生成AIの進化の如し。
あっという間の一年でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、年末恒例の振り返りシリーズ。 今回は、小生が今年最も熱量を注ぎ込み、時には冷や汗をかきながら駆け抜けた「AI活動」についてであります。
結論から申し上げますと、2025年は小生にとって、AIを「学ぶ・追いかける」だけの年ではありませんでした。
行政、地域企業、歴史講演といった“リアルな現場”にAIを強引に(?)持ち込み、成果と課題の両方を回収した、まさに「実装元年」でありました。

1.「愛(AI)の街 大月」構想の始動 ~ 妄想から現場へ ~
今年の活動の核となったのは、小生が勝手に掲げた『愛(AI)の街 大月』構想です。
これは、「シリコンバレーのような最先端を目指す」なんていう大それたものではありません。
「人口減少や高齢化が進むこの大月で、日常の『困りごと』をAIという“愛”で解決し、みんなで楽しちゃおう」という、極めて泥臭い、生活密着型の思想です。
この思想を持って、地域の企業様へ飛び込みました。
失敗と冷や汗の「S精工」様(9月)
正直に告白しますと、最初は失敗もありました。 県派遣の専門家の方と並走した社内勉強会では、Zoomの運用や事前のレベル合わせに苦戦。「AI以前に、デジタルの準備運動が必要だった!」と痛感し、冷や汗を拭いながら帰路についた日もありました。しかし、これが「教材を作りながら勉強し直す」という原動力になりました。
手応えを掴んだ「W電業」様(10月)
その反省を活かしたのが、10月のW電業様でのプレゼンです。 単なるツールの紹介ではなく、相手の業務(図面読み取り、見積もり作成、日報)にどう役立つかという「バリュー」を徹底的に突き詰めました。 「AIは魔法の杖ではありませんが、皆様の右腕にはなります」 そう熱弁し、最後は「結局、最後は人なんです。だから“愛”のある街にしたい」と締めくくったとき、場の空気が少し温まったのを感じました。
2.行政の中枢へ! 大月市役所「幹部勉強会」
そして今年のハイライトと言えるのが、大月市役所での「生成AI幹部勉強会」です。 なんと、市長、教育長、そして各部の部長様が一堂に会する前で、この折乃笠が講師を務めさせていただきました。
ここで披露したのは、徹底的に「実務」にこだわったAI活用術です。
HP分析: AIに全国の自治体サイトを分析させ、大月市の目指すべき姿を設計する。
広報改革: 対談の録音データをAIで文字起こしし、記事編集まで任せて工数を3分の1にする。
デモ実演では、たった1行の指示でプレゼン資料が生成されたり、建築家役のAIが新庁舎のイメージを描き出したりする様子に、幹部の皆様も目を見張っておられました。
もちろん、良いことばかりではありません。
「ハルシネーション(嘘)」や「情報漏洩」といった「AIの怖さ」についても、全庁ガイドライン整備の緊急性とともに、正直にお伝えしました。 行政のプロたちと「AIという未知の道具」について真剣に議論できたことは、小生にとって大きな自信となりました。
3.「使う」から「広げる」へ ~ AI学習講座の完成 ~
現場での実践を通じて、「自分だけが使えても意味がない」という思いが強くなりました。 そこで年末にかけて注力したのが、「AI学習講座(カリキュラム)」の作成です。
12月26日、ついに「初級編」が完成しました。 これは2026年を見据えた「AI新時代の羅針盤」です。 プロンプト(指示出し)のコツや、著作権・セキュリティのリスク対策まで網羅しました。 さらには、より高度な「中級編」として、AIに対する「対話力(試行錯誤力)」を鍛えるカリキュラムも構築しました。
これをどうやって市民の皆様に届けるか。出前講座か、オンラインか。来年の楽しみがまた一つ増えました。
4.ブログ2000回突破を支えた「AIとド根性」
そして、本拠地であるこのブログも、AIのおかげで進化しました。 Googleの「NotebookLM」が出ればすぐに飛びつき、自分の講演資料をAIに読み込ませて「音声解説動画」を自動生成させる。 12月の市民講座(歴史講演)では、最後にこのAI動画を流して話をまとめ、「分かりやすい!」「連携プレーが凄い」とお褒めの言葉を頂きました。
ブログ執筆においても、Perplexityを使った半自動投稿の実験など、新しいツールが出るたびに「まずは試す!」の精神で挑んできました。 結果、ブログは2157回に到達。これはAIの力と、小生の昭和的な「ド根性」のハイブリッドな成果であります。
まとめ:AI活動、それは「愛」の実践
2025年のAI活動を振り返ると、3つの特徴が見えてきます。
➀現場に入った: 勉強部屋から飛び出し、市役所や企業の会議室でAIを実装した。
②広げる形ができた: カリキュラム化により、知識を地域に還元する準備が整った。
➂ブレない思想: 「最先端」ではなく「日常の困りごと」から。「AI」と書いて「愛」と読む。
技術は日々進化しますが、それを使うのは人間です。
AIが賢くなればなるほど、使う側の「人間力」や「想い」が試される。そう痛感した一年でした。
来年も、小生はPC(パソコン)と大月市内を駆けずり回りながら、この街にAI(愛)を振りまいていく所存です。
読者の皆様も、恐れずに、まずはAIに「こんにちは」と話しかけてみてはいかがでしょうか?
それでは、2025年AI活動編の締めとして。 自分で自分をちょっちゅ褒めてあげたい・・・。(こればっかりですが笑)
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