6月20日(土)午前6時、山梨県甲州市塩山の恵林寺にて、早朝坐禅会に参禅して参りました。

この日の小生は、午前3時55分に起床。爽やかなモーニングであります。

少し朝活を行い、心と体を整えてから、午前4時50分に自宅を出発しました。

天気は曇り。気分は特別高揚しているわけでもなく、落ち込んでいるわけでもなく、まさに普通。

こういう普通の心持ちこそ、坐禅にはちょうどよいのかもしれませんね。

中央高速を経由し、午前5時35分に恵林寺へ到着しました。

恵林寺に参禅するのは、2月28日(土)以来です。

久しぶりに訪れた恵林寺は、とても新鮮に感じました。

山門、庭、本堂、境内全体が静かに息づいており、お寺そのものから大きなオーラが発せられているように感じました。

やはり恵林寺は、ただ古いお寺というだけではありません。

長い歴史と、そこに積み重ねられてきた祈りと修行の空気が、今も確かに生きている場所であります。

本堂に入り、静かに着座しました。

姿勢を整え、呼吸を整え、心を整える。そして、本番に備えます。

午前6時、坐禅が始まりました。

その後は、まったくの静寂の世界です。

以前の小生は、坐禅というと「何も考えてはいけない」と思い、頭に浮かぶものを無理に消そうとしていたところがありました。

しかし、今の小生の坐禅のスタイルは少し違います。

無理やり何も考えないようにするのではなく、坐禅に入る前に、2回の坐禅、それぞれ約25分間で考える議題を決めておくのです。

今回の第1議題は、7月以降の目標、目的、そして具体的な行動についてです。特に、日常生活とAIをどのように組み合わせていくか。AIを単なる便利道具として使うのではなく、自分の生活、仕事、地域活動、発信活動の中にどう自然に取り入れていくかを考えました。

第2議題は、7月以降のAI課題のピックアップと整理です。製造メーカーでAI活用、大月市でのAI街おこし、生成AI講座、ブログやXでの発信、そして自分自身の学び。これらをバラバラに進めるのではなく、一本の筋道として整理する必要があると感じていました。

凛とした涼しい空気の中で坐っていますと、不思議なほど集中できます。

雑念が完全になくなるわけではありません。

しかし、その雑念を追いかけず、呼吸に戻り、また考えるべきことに戻る。そうしているうちに、頭の中が少しずつ整っていく感覚がありました。

坐禅の後、お茶をいただきました。

そして、その後は古川老大師様の講話です。

今回のお話は、「リアルとバーチャル」についてでした。

小生、このお話には大変驚きました。

なぜなら、まさに坐禅の中で小生が考えていたAIとの関わり、日常生活とデジタルの関係と、深く重なる内容だったからです。

老大師様は、リアルとは何かについてお話しされました。

リアルとは、心が本当に感じること。体で体感すること。目でよく見ること。耳でよく聴くこと。足元を固めて、目の前の現実をしっかり感じ取ること。つまり、頭だけで理解するのではなく、体と心の両方で受け止めることなのだと思います。

一方で、バーチャルには騙されてはいけない、というお話もありました。

今の時代、スマホ、SNS、動画、AI、仮想空間など、私たちの周りにはバーチャルな世界があふれています。とても便利であり、うまく使えば大きな力になります。しかし、その一方で、現実を見ているつもりで、実は画面の中の情報だけを見ていることがあります。人と会っているつもりで、実は人の心に触れていないことがあります。知っているつもりで、実は表面の情報だけをなぞっていることがあります。

老大師様のお話を小生なりに受け止めれば、バーチャルそのものが悪いのではありません。問題は、それに心を奪われ、本質を見失うことです。

今の我々が見ている世界と、スマホ時代の子供たちが見ている世界は、全く違います。子供たちは、生まれた時から画面があり、検索があり、動画があり、AIがあります。これは否定しても仕方がありません。むしろ、これからの時代はAIとの共存が、生きていく上で大事になります。

しかし、その時に必要なのは、リアルな感覚を失わないことです。

人の顔を見て話すこと。空気を感じること。自然の変化に気づくこと。自分の足で歩くこと。相手の声の奥にある気持ちを受け止めること。現場を見ること。体験すること。汗をかくこと。こうしたリアルな土台があってこそ、AIもバーチャルも正しく使えるのだと思います。

逆に、リアルな土台がないままバーチャルだけに頼れば、人間は簡単に情報に流されます。便利さに流されます。見せかけの正しさに流されます。そして、自分の頭で考え、自分の心で感じる力が弱くなってしまいます。

人生において大事なのは、本質を見極めること。

これは、禅の教えにも通じると思います。

目の前にあるものを、余計な思い込みや欲得で歪めず、ありのままに見る。自分の心が何に反応しているのかを見つめる。現実から逃げず、しかし現実に振り回されず、静かに足元を定める。

今日の坐禅で小生が第1議題、第2議題として考えていたことと、老大師様の講話の内容が、ほとんど同じ方向を向いていたことには驚きです。小生がAIとの共存、日常生活との組み合わせ、これからの課題整理について考えていた直後に、老大師様からリアルとバーチャル、そしてAI時代の本質についてのお話があったのです。

これは単なる偶然かもしれません。

しかし、小生には、どこか必然のようにも感じられました。

しかも、老大師様の講話が白熱してくると、ほとんど小生の方を見て話されているような感じがしました。もちろん、本当にそうだったかは分かりません。しかし、小生の心には、そのように強く響いたのです。

小生、今回の早朝坐禅会で、改めて大事なことを学ぶことができました。

AIの時代だからこそ、リアルが大事である。
バーチャルが進む時代だからこそ、足元を固めることが大事である。
便利な道具が増える時代だからこそ、人間の心の置き所が大事である。

小生は、これからもAIを積極的に学び、活用していきます。

しかし、その中心にあるべきものは、やはり人間の心ですね。

AIに使われるのではなく、AIを使う。

バーチャルに流されるのではなく、リアルを土台にする。

情報に振り回されるのではなく、本質を見極める。

恵林寺の静寂の中で、そして古川老大師様の講話の中で、小生はそのことを強く感じました。

6月20日の朝は、小生にとって、7月以降の新しい行動に向けた、大切な心の整理の時間となりました。

講話の後、中庭でゆっくり、以上のことを考えておりました。

実りのある禅の修行でございました。

 

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