この頃、どうも体の調子がもう一つである。

精神的にも、何となく「どよ~ん」とした感じがある。

一方、最近、久しぶりに駅まで歩いたところ、途中の坂道で息は切れるし、足はだるい。

体全体から力が抜け、以前よりも随分と体力が落ちたように感じました。

ん~ん???

そういえば、4月頃からあまり調子がよくないような気がします。

それでは、4月に何が変わったのか。

変化点は???

あった!

職場が市役所から民間企業へ変わったことです。

市役所に勤めていた頃は、毎日のように歩いて通勤していました。ところが現在は車通勤です。

さらに、早朝のチョコザップにも、以前は歩いて行っていましたが、最近は時間短縮を理由に車で行くようになりました。

よく考えてみると、小生、一週間のうち、ほとんど歩いていません。

昔は中距離、長距離のウォーキングにも度々出かけていました。それも、最近はすっかりご無沙汰です。

便利になったというより、自分から歩く機会を次々と削ってしまっていたのです。

これだ!

もちろん、最近の不調の原因を全て運動不足と決めつけることはできません。

しかし、歩かなくなったことが、体力低下や気分の沈みに関係している可能性は十分にあります。

そこで、本棚から昔読んだ一冊を取り出しました。

能勢博さんの著書『ウォーキングの科学』です。

この本で紹介されている中心的な考え方が、「インターバル速歩」です。

ただ長い時間をゆっくり歩けばよいのではありません。

「ややきつい速歩」を3分間、その後に「ゆっくり歩き」を3分間。この組み合わせを繰り返します。

基本は5セット、合計30分ほど。速歩では、自分の最大体力の約70%以上、ゆっくり歩きでは約40%を目安にします。難しい数字で考えなくても、速歩は「少し息が弾み、長い会話を続けるのが難しい程度」と考えれば分かりやすいと思います。

この本が小生に教えてくれた大切なことは、歩数だけではなく、歩く強さが重要であるということです。

一日一万歩を目指しても、ずっとゆっくり歩くだけでは、体力向上への刺激が不足する場合があります。普段より少し速く歩き、心肺や脚の筋肉に適度な負荷をかける。その後、ゆっくり歩いて回復する。

この「頑張る」と「休む」の繰り返しが、無理なく体を鍛える仕組みなのです。

中高年を対象とした研究では、インターバル速歩を継続することによって、持久力や脚力、血圧などの改善が報告されています。また、単に歩いた合計時間よりも、速歩に取り組んだ時間が成果を左右する重要な要素であることも示されています。

なるほど。

小生に不足していたのは、特別な健康器具でも、高価なサプリメントでもありません。

最も基本的な「歩くこと」だったのです。

そこで、すぐ改善です。

まず、早朝のチョコザップまでは車をやめ、歩いて往復することにしました。往復約3キロメートルです。

休日も、駅、図書館、買い物など、歩いて行けるところには、できるだけ歩いて行きます。

その中に、無理のない範囲で速歩も入れます。最初から30分を完璧に行う必要はありません。3分がきつければ1分からでもよい。体調を見ながら少しずつ増やし、とにかく継続することを優先します。

昨日、さっそく実行したけんど、今日は何やら心身ともに調子がよいですよ。

もちろん、一日歩いただけで体力が戻ったわけではありません。

しかし、「自分の体を自分で立て直している」という感覚が、気持ちを前向きにしてくれたのだと思います。

車は時間を短縮してくれました。

けれども小生は、時間と一緒に、歩く機会まで短縮してしまいました。

健康は、ジムの中だけでつくられるものではありません。

玄関を出て、自分の足で一歩を踏み出す。そこから始まります。

小生の心と体の再起動。

まず歩く。

少し速く歩く。

そして、毎日続ける。

『ウォーキングの科学』を読み直し、小生、改めて「人間は歩く生き物なのだ」と気づかされました。

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