先日、6月12日、大月市立大月短期大学の授業「大月学入門」において、我ら浅利地区が、地域の取り組みを堂々と発表して参りました。

会場には短大生をはじめ約60名の皆様が集まり、浅利区の立地状況と地域活動、「大月浅利の里ホームページ」、「浅利竹の会」、「浅利を知る会」の取り組みを紹介しました。

大型スクリーンには、写真や生成AIを活用して作成した資料が映し出され、小生も「大月浅利の里ホームページ」の目的や内容、地域の伝統と未来をつなぐ情報発信について説明させていただきました。

ここで、そもそも「大月学」とは何かを説明したいと思います。

正式な授業名は、「大月学入門―地域社会の歴史と現状を知り、将来を考える―」です。大月短大の1年生が前期に学ぶ2単位の授業で、大月市や周辺地域について、歴史、文化、地理、産業、経済、福祉、企業活動、観光、市民活動など、幅広い角度から学びます。

特徴的なのは、教室で教科書を読むだけの授業ではないことです。毎回、実際に大月を舞台として活動している方々をゲスト講師として招き、その生の声を聞きながら、地域の現状、課題、そして未来への可能性を考えます。まさに、地域そのものを教材とし、地域で生きる人を先生とする「地元学」なのです。

学生の皆さんは、ゲスト講師の話を聞いた後、感想だけでなく、質問や提案をレポートにまとめます。そして、この授業で得た知識を、後期以降の地域実習や専門分野の研究へと発展させていきます。大月を知ることが、地域課題を発見し、自分の頭で解決策を考える第一歩となっているのです。

その中で、今回の浅利地区の報告は、授業計画にある「市民活動とコミュニティ」や「地域の魅力を発信する活動」を、具体的に示す実践事例として位置づけられます。

浅利区という地域全体の活動を土台として、ホームページやAIによる情報発信、竹を活用した地域コミュニティづくり、浅利与一をはじめとする歴史と文化の継承が、一つの物語としてつながっています。

過去の歴史を大切にするだけではありません。

現在の仲間たちが力を合わせ、ホームページや生成AIという新しい技術も活用しながら、浅利の魅力を未来へ伝えようとしている。その姿こそ、学生の皆さんに知っていただきたい「生きた地域活動」であったと思います。

しかも、2026年度の大月短大地域研究プロジェクトには、「地域への視点と価値認識について―『浅利を知る会』と地域実習の連携から―」という研究も掲げられています。浅利は、一度の講義で紹介されて終わる地域ではなく、これから大学と地域が継続して学び合う大切なフィールドになりつつあるのです。

発表後の対談では、「地域活動のやりがい」「浅利で暮らしてよかったこと」「地域学習を受け入れた感想」という三つのテーマについて語り合いました。

AIを活用して地域の活動を見える形で残せること、仲間と活動する喜び、地域の歴史を後世へ伝える使命、自分の役割を浅利の中で見つけられたことなど、それぞれの率直な思いが語られました。

学生の皆さんからも、鋭く、しかも温かい質問を数多くいただきました。地域の現場で活動する者と、若い学生の皆さんとが、世代を超えて言葉を交わす。その交流自体が「大月学」の大きな成果であったと思います。

そして今般、浅利区長様が、この日の様子を3ページにわたる立派なレポートにまとめてくださいました。

このレポートの素晴らしいところは、単なる講演記録ではないことです。

1ページ目では、講演者や大型スクリーン、発表資料を写真で紹介し、どのような内容が発表されたのかを分かりやすく整理しています。

2ページ目では、それぞれの団体の活動に加え、対談で語られた言葉や学生との質疑応答まで丁寧に記録しています。

そして3ページ目には、講演終了後の反省会の様子も掲載され、地元の先輩方や稲垣講師を交え、和やかな中にも叱咤激励をいただいたことまで記されています。

つまり、このレポートには「何を行ったか」だけでなく、「誰と行ったか」「何を感じたか」「これからどうしていくのか」が込められているのです。

さらに、発表者だけを称えるのではなく、学生の皆さん、大学関係者、推薦してくださった方々、そして浅利の仲間たちへの感謝が、全体を通して表現されています。最後は、浅利の活動が未来に向かって進んでいくという、前向きな言葉で結ばれています。

行事は、実施しただけでは、やがて人々の記憶から薄れてしまいます。

しかし、写真を整理し、言葉を残し、参加できなかった方にも伝わる形にまとめることで、その活動は浅利の大切な記録となります。区長様のレポートは、今回の発表を一日の出来事で終わらせず、地域の歴史の一ページへと変えてくださいました。

小生、今回改めて三つの素晴らしさを感じました。

一つは、大月という地域の素晴らしさ。

二つ目は、我ら浅利という地域の素晴らしさ。

そして三つ目は、その素晴らしさを真摯に見つめ、丁寧に記録し、周囲の人々へ伝えられる人の素晴らしさです。

地域は、山や川、歴史や建物だけでできているのではありません。

地域を愛し、汗をかき、仲間と語り、記録し、次の世代へ手渡そうとする人がいてこそ、地域の誇りは未来へつながっていきます。

大月学に「浅利あり」。

小さな集落からの発信ではありますが、浅利には素晴らしい歴史があり、素晴らしい活動があり、何よりも素晴らしい仲間がいます。

これからも力を合わせ、浅利の魅力と誇りを、大月へ、日本へ、そして未来へと発信して参りたいと思います。

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