【登場人物 自己紹介】

高山:
「高山だ。定年まで大手商用車メーカーで開発部長、のちに役員を務めさせてもらった。現役を退いて数年経つが、正直なところ未だに『元役員』という肩書きと、当時の完璧主義なビジネスモデルが骨の髄まで染み付いていてな。何か新しいことを始めるにも、つい『戦略』やら『リスクヘッジ』を考えてしまう癖が抜けない男だ」

中島:
「中島です。俺は高山みたいに偉くもなかったし、今はもう本当に、毎日ダラダラと生きてるだけの年金暮らしだよ。朝起きて、ワイドショー見て、昼寝して、日が暮れる。趣味もねえ、やる気もねえ。社会から完全にドロップアウトした、気楽なご隠居さ」

折乃笠:
「折乃笠です。二人と同じ歳。私は山梨の大月に住んでいて、『人生応援ブログ』を書いたり、生成AIの講座をやったり、地元で大月ビッグムーンビールという新しいビールのプロジェクトを手伝ったりしています。色々と手を出してはいるんですが……今日は、そんな自分自身の『甘え』について、二人に聞いてほしいことがあるんです」

【本編:現在地を問う夜】
(大月市内のこぢんまりとした居酒屋。テーブルには地元の焼酎と、グラスが3つ並んでいる)

折乃笠:
「……『本気なんです』。最近、私は周りの人によくそう口にしているんです。AIの勉強にしても、地域の活動にしても。でもね、そう言いながら、どこかで、逃げ道を残してしまっている自分に気づいたんですよ」

中島:
(グラスを傾けながら)
「逃げ道? 折乃笠、お前は毎日ブログも書いて、俺から見たら十分すぎるくらい色んなことに挑戦してるじゃないか。逃げ道なんてあるのかよ」

高山:
(腕を組み、渋い顔で)
「ふむ。しかしビジネスにおいて『退路を断つ』というのはリスクが高すぎる。ある程度のエクスキューズや、撤退ラインを設けておくのは当然の危機管理能力だろう?」

折乃笠:
「高山さん、まさにそれなんです。『まだ完璧じゃないから』『今はまだタイミングを見ているから』『今は準備期間だから』……。私は、そんなもっともらしい言葉に、自分で安心している時があるんです。傍から見れば新しいことに挑戦している様で、実は本当の勝負は避けていたんですよ」

高山:
「……避けている、だと? いや、それは違うだろう。私が役員時代、新規プロジェクトを立ち上げる際は、石橋を叩いて渡るのが基本だった。タイミングを見計らい、完璧な事業計画を練る。それは逃げではなく、責任を果たすための準備期間だ。私も今、起業のアイデアを練ってはいるが、まだ完璧じゃないから動いていないだけで……」

中島:
(鼻で笑う)
「高山、お前それ、会社辞めてからずっと言ってんな。3年も『準備期間』やってるじゃないか。結局のところ、俺たちみたいな年寄りが新しいこと始めて、若者に笑われたり、失敗したりするのが怖いだけなんじゃないの? 俺なんか、自分が空っぽだって認めるのが怖いから、『今は何もしたくないだけだ』ってダラダラして、挑戦すら放棄してる。俺の『ダラダラ』とお前の『準備期間』、実は根っこは同じなんじゃないか?」

高山:
「なっ……! 貴様の無気力と一緒にされてたまるか! 私にはこれまで培ってきた実績とプライドが……」

折乃笠:
「……高山さん、中島の言う通りかもしれません。私もね、ある時気づいたんです。本気の人は、決して逃げ道を作らないってことに。うまくいく保証がなくても、怖くても、未完成でも、『やる』と決めて進むんです」

高山:
「未完成で進むなど、無責任の極みだ。もし失敗したらどうする。積み上げてきたものが……」

折乃笠:
「そう。私たちは『積み上げてきたもの』を守ろうとしている。でも結果が出ない理由は、才能なんかじゃないんです。もう歳なんだから、覚悟の問題でもない。ただ、まだどこかで『失敗しない自分』を隠して守っているだけなんですよ」

高山:
「失敗しない自分を……守っている……?」

折乃笠:
「ええ。元役員という立派な過去も、ダラダラしているという気楽な現状も、ブログを書いているという自己満足も。全部、本気でぶつかって傷つくことから自分を守るための鎧だったんです」

中島:
(持っていた箸を置き、小さくため息をつく)
「……痛いところを突くねえ、折乃笠。確かに『やる気がない』って言っていれば、誰からも期待されないし、失敗もしない。完璧な逃げ道だ。でも、本当にそれでこの先の人生、終わっちまっていいのかなって、夜中にふと思うことはあるんだよ」

高山:
(組んでいた腕をゆっくりと解き、グラスを見つめる)
「……『まだタイミングじゃない』。そう言い聞かせていれば、私は永遠に『これから何かを成し遂げるかもしれない、優秀な元役員』でいられる。実際に市場に出て、ただの無力な老人だと突きつけられるのが……怖かったのかもしれんな」

折乃笠:
「私も同じです。だからこそ、もし今、本当に前に進みたいと思っているなら。残りの人生を後悔したくないなら。自分にこう問いかけてみてください」

中島:
「……なんて?」

折乃笠:
「『私は、本当に人生を賭けてる?』」

(居酒屋の喧騒の中、3人のテーブルだけがふっと静まり返る)

高山:
「人生を、賭けているか……。大袈裟な言葉だが、我々の年齢になると、不思議とリアルに響く言葉だな。……賭けてなど、いなかったよ。守ってばかりだった」

中島:
「俺なんて、賭けるチップすらテーブルに出してなかったわ。ずっと観客席で寝そべってた」

折乃笠:
「その答えが、今の私たちの『現在地』です。でも、現在地がわかれば、あとはどこへ向かうか決めるだけじゃないですか。逃げ道を塞いで、一歩、踏み出してみませんか。未完成でも、不格好でも」

高山:
(残っていた焼酎をグイッと飲み干し、少しだけ憑き物が落ちたような顔で)
「……折乃笠。お前がやっているというその生成AIの講座とやら。明日、私にも見学させろ。『準備』はもう終わりだ。恥をかく練習から始めようじゃないか」

中島:
「おいおい高山、抜け駆けはずるいぞ。俺も行く。ダラダラ守るような『失敗しない自分』なんて、最初からどこにもいなかったんだからな」

折乃笠:
(嬉しそうに微笑んで)
「ええ、大歓迎です。現在地からのスタートですね。……よし、本気でいきましょう」

ん~ん!マンダム!

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