「わたしは駅が好き。ドラマがありますもん。」
この言葉、小生の琴線に触れました。

去年の11月、長野県辰野駅から出発して静岡県内陸部を通り、愛知県豊橋駅を
結ぶ全長195.7kmの長大なローカル線飯田線の旅をしました。

夕方、終点の豊橋駅の手前で何か不思議な経験をしました。

もろ鉄ちゃんネタですが、飯田線は北から降りてきて東にカーブして豊橋駅に
向かいます。

また、名鉄本線は西から直線で来て豊橋駅に向かいます。

両線、どこかで立体交差するのかな?あるいは平面クロッシングするのかな?と
思っている内に豊橋駅に到着。

しっかり隣は名鉄豊橋駅です。

???。

次の日の朝、帰りの飯田線。
特急伊那路の一番前で目を凝らして線路を監視。
やっぱり???。

何でこうなるの?(古)

純粋な鉄ちゃんは、その後、大飲み鉄に変身してしまい、大月まで飲みっぱなしで、
超ご機嫌モードになりこの不思議な経験は忘れてしまいました。

そして、つい最近、走馬灯のように思い出されて、御飯も喉を通らなくなって
しまった(?)ので調べてみることにしたのです。

【出典 ウィキペディア(Wikipedia)

『建設時の経緯から飯田線の前身・豊川鉄道と名鉄の前身・愛知電気鉄道は、
 豊橋駅から平井信号場までの約4kmの区間において線路を共用したが、
 これは両者がJR東海・名鉄となった現在でも残る。
 この共用区間では、名鉄の列車本数は1時間あたり最大6本と協定によって
 制限されている。

 またここは免許上JR、名鉄ともそれぞれ貸与しているわけではなく自社施設、
 すなわち第一種鉄道事業者として扱われている。
 共用区間の途中で乗務員が交代することもないためJR、名鉄とも線路使用料や
 車両使用料、人件費等は発生しない。』

下の図は、豊橋駅の鉄道配線略図ですが、下の方を御覧下さい。

拡大図

 

1番線、2番線は飯田線普通電車用ホーム、4番線は飯田線特急用ホームです。
なんと、名鉄は3番線のみの使用。びっくりです。

そして、豊橋駅から右の方の船町駅(ここは名鉄のみの駅)を通って約4kmは
名鉄とJR飯田線は同じ線路を走るのです。

すげえ~!

小生、出張で豊橋駅から名鉄を良く利用しましたが、まったく知りませんでした。

それにしても、超ローカル線の飯田線が3本も使用して、名鉄本線が1本
(単線)しか使用していないということは超不思議に思います。

名鉄電車は早朝深夜以外の列車は到着すると数分以内で折り返すという。
列車は快特、特急、急行だけで、普通列車は豊橋駅から発車しないそうです。
列車の発着本数が1時間に最大6本という制約で、名古屋・岐阜方面の速達列車を
優先させると、普通列車を乗入れる余裕がないということです。

確かに、以前普通列車で豊橋駅を目指していたら、途中で支線に入って豊川稲荷に
行ってしまいました(笑)。

もう一つ、気になるのがATS(オートトレインストップシステム)は?

『名鉄はM-ATS、JR東海の飯田線はATS-PTとそれぞれ異なる保安装置が
 採用されています。
 そして飯田線との共用区間では両社が採用しているATSの「地上子」を
 両方とも線路上に設置することで対応しているのです。
 また共用区間内の信号機はJRの所有で、名鉄はJRが定める制限速度で
 運転しています。』

なるほどね。

いやあ~ 勉強になりました。

折乃笠の飯田線の旅で 「何でこうなるの?」 は鋭かったですね。

ところで、この話、何で名鉄豊橋駅が 「駅にはドラマがある」 なの?

まあ、その~ 何だか不思議でロマンじゃないですか・・・・・

答えになっていましぇ~ん!

  

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