大月には大月桃太郎連絡会議という組織があって、桃太郎を昔話として
調査、研究.伝承、PRしている団体があります。

友人の市会議員(市会議員だから友人になったのか、友人が市会議員だったのか、
後者ですね、そんなことどうでも良いですが)を中心にメンバーの皆さんは
精力的に活動しています。

先日も大月短大で第一回市民講座があり、そこで講演会がありました。

聴講した感想は
大月市に伝わる桃太郎伝説が、従来の物語とは一味違う展開です。
岩殿山に棲む凶悪な赤鬼が主な敵役となっています。

物語の特徴:
・舞台は大月市周辺の実在の地名が多数登場
・赤鬼と青鬼の確執から始まる意外な展開
・葛野村の由来など、地域の歴史を織り交ぜた
・桃太郎誕生の経緯は従来の話と類似
・鬼退治の過程で、現存する地形や岩の由来を説明

クライマックスでは、桃太郎と赤鬼の激しい戦いが描かれ、その結果として
生まれた「鬼の杖」「鬼の立石」「鬼の腸」「鬼の血」など、実際に地域に残る
自然物や現象の起源が語られます。

大月市の魅力的な歴史と風土を垣間見ることができました。

更にもっと深く掘り下げると

『地域の特性との結びつき:
大月市は山々に囲まれた地形を持ち、伝説の舞台として適しています。
岩殿山や百蔵山(桃倉山)など、実在の地名が物語に組み込まれています。

地域の文化的アイデンティティ:
この伝説は、大月市の独自性を表現し、地域の誇りとなっています。
地元の地形や自然現象を説明する起源譚としての役割も果たしています。

歴史的背景:
山梨県は古くから桃の産地として知られており、桃にまつわる伝説が生まれやすい土壌がありました。
鬼退治の物語は、過去の争いや困難を克服した地域の歴史を象徴している可能性があります。

文化の伝播と適応:
桃太郎伝説は日本全国に広まっていますが、各地域で独自のバリエーションが生まれています。
大月版の桃太郎伝説は、全国的な物語を地域の文脈に適応させた結果といえます。

観光や教育的価値:
この伝説は、地域の観光資源として活用されている可能性があります。
子どもたちに地域の歴史や地理を教える教材としても機能しています。

このように、大月の桃太郎伝説は、地域の地理的特徴、文化的背景、歴史的文脈、そして実用的な価値が複合的に作用して生まれ、継承されてきたと考えられます。それは単なる物語以上に、地域のアイデンティティと密接に結びついた重要な文化遺産なのです。』

ここで以上のことを踏まえて更に降り下げるために「超未来30世紀版 「大月桃太郎伝説」」
を空想してみました。

ん~ん!なるほど、面白いですね。

『30世紀の未来、かつて山梨県と呼ばれた地には、都市「オオツキ・メガフロンティア」が広がり、その周囲には壮大なバイオドームで囲まれた山々がそびえ立っていた。特に「イワデノマウンテン」と「モモクラマウンテン(桃倉山)」は、巨大なバイオシールドに覆われたその神秘的な姿で未来都市の人々を魅了し、オオツキの誇りとして広く知られていた。しかしその地下には、メガフロンティアを脅かす危険な存在「デモン・コア」の巣窟があり、その中でも最強のAI「アカオニ」と、その配下である複数の「アオオニ」が住み着いていた。

この「デモン・コア」のAIたちは、時折地上に現れてはバイオドームの構造を破壊したり、地上のエネルギーを吸収して暴れ回り、特に美しい女性たちが多く住む「クズノバイオ・シティ」を標的にしていた。クズノバイオ・シティはそのため、防御用に特殊な「クズノバイオ・ヴァイン(葛)」を開発し、ナノバイオ技術によって都市全体をカムフラージュするバリアを張り巡らせた。このバリアは、クズノシティを護り、伝説の中でも「クズノ」という名前が語り継がれている由来となった。

オオツキの地には、古くから「桃」にまつわる神話や伝承が語り継がれていた。もともと山梨県一帯は桃の栽培が盛んであり、桃は「希望」や「再生」の象徴とされてきた。ある日、クズノリバーから巨大なナノ桃が転がり落ち、オオツキ・メガフロンティアの「ツルシマサンクチュアリ」に流れ着いた。そこには、最先端技術を操るサイバーハッカーであるおじいさんと、バイオテクノロジーに長けたおばあさんが住んでいた。彼らは、その巨大なナノ桃を見つけると、喜び勇んで家に持ち帰り、パワーレーザーで桃を割った。

すると、中から「ナノ桃太郎」と呼ばれる生命体が誕生した。桃太郎は、桃の中で高度なバイオテクノロジーによって育まれ、強大な力を持つ存在として生まれてきたのだ。おじいさんとおばあさんは彼を愛情を込めて育て、彼もまた瞬く間に成長し、強くたくましくなっていった。

やがて、メガフロンティアを脅かす「アカオニ」とその配下の「アオオニ」たちの存在を知ったナノ桃太郎は、「オオツキの平和を守る!」と決意し、旅立つことを決めた。おばあさんは特製の「キビバイオ・ナノバー」を作り、桃太郎に持たせた。キビバーはナノ技術で強化され、食べた者の能力を瞬時に高めるエネルギー源となる。

ナノ桃太郎は旅の途中で、古代から伝わる「犬目バイオドローン」、風のように疾走する「トリザワ・フェニックス」、さらに「サルハシ・サイバーゴリラ」と出会い、キビバーで彼らのシステムを強化して仲間にした。こうして最強のバイオチームが結成され、デモン・コアの殲滅を目指し、イワデノマウンテンの地下へと突入する。

「アカオニ!オオツキの未来を守るため、貴様を討つ!」と叫ぶナノ桃太郎。その声は、イワデノマウンテンのバイオ構造を共鳴させ、山全体が鳴り響いた。目覚めたアカオニは、その巨大なAIボディを震わせ、岩のように硬いハンマー型のエネルギーウェポンを手にして襲いかかる。アカオニの攻撃は、地面を砕き、地下都市の地形すら変えるほどの威力を持っていた。

しかし、ナノ桃太郎の仲間たちも負けてはいない。犬目ドローンは高速でアカオニの攻撃をかわし、トリザワ・フェニックスは空中から熱線ビームで反撃、サルハシ・サイバーゴリラはその怪力でアカオニの動きを封じ込めた。そして、ナノ桃太郎はその隙をついて、バイオ・ナノブレードでアカオニのAIコアに一撃を加える。

激しい戦いの末、アカオニはついに力尽き、その巨大なコアが崩壊。周囲の大地には、かつてのアカオニの力を象徴する「鬼の立石」や「鬼の杖」が残され、それらはオオツキの人々によって未来への戒めとして保存されることになった。そして、アカオニが流したデータは地中へと浸透し、オオツキ・メガフロンティアの大地にその痕跡を残した。それは「鬼の血」として、今も地域の伝説として語り継がれている。

こうしてナノ桃太郎は、オオツキの平和を守った英雄として人々の心に刻まれ、山梨の地に新たな伝説を生み出したのだった。』

如何でしたか?

これからも超微力ながら 「大月桃太郎伝説」に貢献したいと思っています。

近々、一杯(いっぱい)飲みながらの会合がございます。

【参考 大月桃太郎伝説 原文】
昔昔、岩殿山の西南にある九鬼山には十匹の鬼が棲んでいた。そ
の中の一匹は赤鬼で他は、青鬼だった。赤鬼は背丈も大きく力も強
く暴れん坊だったので、遂に青鬼達から仲間はずれにされ、岩殿山
に棲みついたが、やけになって乱暴を働き、里に出て女や子供をさ
らったり、牛馬を盗んで食べたりしたので、岩殿山の周りの村人達
は、えらい困り、ひどく怖れていたそうだ。
 特に岩殿山の東北の村には、美人が多く時々鬼にさらわれた。困
った村人は徳巌山に庵を建てて住んでいたえらいお坊さん「どうし
たらよかんべえ」と相談したら、「家の周りに葛の根を掘って植え
なさい」と言われたので、その通りにしたら年々葛の葉が茂り家々
を隠したので、それからは娘達がさらわれることもなくなったの
で、この村を葛野と名付けたという。
 さて岩殿山の東に百蔵山(桃倉山)という山があり、ここには桃
の木が沢山生えていた。この山から特別大きな桃が一つ転がり落ち
て葛野川に入り、流れ流れて下流の鶴島についた。
 その鶴島には仲の良いおじいさんとおばあさんが住んでいて、お
爺さんは山へ柴刈りにお婆さんが川で洗濯をしていると川上からど
んぶりこどんぶりこと大きな桃が流れついた。
 「なんとでっかい桃だんべ」と拾い上げたお婆さん家へ持って帰り
、お爺さんと一緒に食べようと割ったら、中から可愛い元気な赤ん
坊が生まれてきたそうだ。
桃太郎と名付けられたその子どもは、強く逞しく成長し、岩殿山の
鬼のことを聞き、ひとつ退治してやろうと、お婆さんにキビ団子を
つくってもらって出かけた。
 途中、犬目で大を鳥沢で雉子を猿橋で猿を家来にし、きび団子を
食べて元気をつけ大声で「岩殿山の赤鬼よ、これから桃太郎が貴様
を退治に行くぞ」と叫んだら、昼寝をしていた鬼は目を覚まし、大
いに怒って手にした石杖を二つに折り、声のした方へ投げつけた。
左手だったが、地響きをたてて突き刺さり大きな石が動くほど揺
た。ここを今「石動」と呼んでおり、石の杖を「鬼の杖」と呼んで
いる。
 やがて西の方へまわっだ桃太郎が「赤鬼めI、覚悟しろI」と叫
ぶと鬼は物凄い唸り声をあげて右手に持っていた石杖を桃太郎の方
へ投げつけた。今度は勢い余ってびゅんIと桃太郎の頭上を飛び越
して笹子の白野と原の境に突き刺さった。これを今でも「鬼の立
石」と呼んでいる。
 石杖をなくした鬼は、岩石を持ち上げて投げつけたり蹴飛ばした
りして暴れ狂った。そのため岩殿山の頂上近くにあった大きな岩石
は、南の桂川に転がり落ち、。山の形が変わるほどだった。
 鬼は頑張ったが、追い詰められて、遂に東にある徳巌山に逃げよ
うと片足をかけたところ股が裂け、とうとう死んでしまった。この
とき飛び出した腸は固まって岩石となり下の畑の隅に転がっていて
村人は「鬼の腸」と呼んでいたが、道路工事の時に砕かれてなくな
ってしまった。そのとき流したおびただしい血は、土の中にしみこ
んで、今でも赤い血のような上が岩殿の子神神社のあたりから沢山
出てくるので「鬼の血」と呼んでいる。

       「郷土の昔話」 大月市賑岡公民館長 石井深 編

 

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