小生が代表を務める「愛（AI）の街 大月 推進委員会」(現在のメンバー折乃笠のみですが 笑)の活動が、また一つ、大きな一歩を踏み出しました。
小生の構想に共感いただき、ぜひお話を、と熱望していた人物へのプレゼンテーションが実現したのです。
その方とは、大月が誇る日本一のワインアドバイザーであり、1905年創業の老舗「H酒店」を営むHさんです。
何故、Hさんだったのか
「AIで大月を活性化させ、愛に満ちた街へ」。 これが小生の掲げる「愛（AI）の街 大月」構想のスローガンです。しかし、最新技術であるAIは、ともすれば冷たく無機質なものと捉えられがちです。だからこそ、技術論を振りかざすのではなく、日常の困りごとからAI活用を考え、異業種のコミュニティで情報を共有し、街全体を賑やかにしていくことを目指しています。
Hさんの営むH酒店は、単なるお酒の販売店ではありません。100年以上の歴史を礎に 、4代目であるHさん自身はワインアドバイザー全国選手権で優勝したほどの卓越した専門知識を持ち 、今では「滞在型酒屋」という革新的なコンセプトで、ワイン文化そのものを体験できる場を提供しています。 まさに「伝統と革新」を体現するHさんこそ、小生の構想の可能性を最も深く理解し、共に未来を創っていけるパートナーだと確信し、プレゼンテーションをお願いするに至りました。
Hさんも驚いた、生成AIの具体的な活用術
プレゼンテーション当日、Hさんと奥様は非常に熱心に耳を傾けてくださいました。小生がまずお伝えしたのは、生成AIが決して専門家だけのものではなく、むしろ言語能力や表現力といった「文系」のスキルが活かせるツールであるということです。
そして話は、Hさんのビジネスに特化した具体的なAI活用法のデモンストレーションへと移りました。
アイデアの壁打ち相手として: 「Hさんの今後の活動に最も有効な生成AI活用法は？」とAIに問いかけると、顧客管理からイベント企画、商品開発に至るまで、具体的なアイデアと、それを実行するための「プロンプト（AIへの指示文）」が瞬時に生成されました。
右腕となるリサーチャーとして: Hさん
ご自身のこれまでの輝かしい経歴をAIに調査させ、年表形式でまとめさせる実演も行いました。情報の検索・解析・考察といった時間を要する作業を、AIが一手に引き受けてくれるのです。
クリエイティブな相棒として: 例えば、お客様が持ち込んだ料理の写真。これを画像解析AIに見せ、「この料理に最も合うワインを、Hさんとして推薦してください」と指示すると、見事な提案文が理由と共に作成されます。 逆もまた然り。ワインに合う料理をAIに考えさせ、その画像を生成させることも可能です。 Hさんの「ハズレなし」と評される確かな目利きと 、AIの持つ無限のデータや創造性が融合すれば、お客様への提案の質と幅は飛躍的に向上するでしょう。
頼れる広報担当として: H酒店の新たなキャッチコピーを複数のAIに同時に考えさせたり 、魅力的な販促用のプレゼン資料を自動で作成させたり。 専門家であるHさんが本来注力すべきコア業務に集中できるよう、AIが周辺業務を強力にサポートする未来像を共有しました。
これらのデモンストレーションを目の当たりにしたHさんからは、「これはすごい。たいへん勉強になった」と、感嘆の声をいただきました。
AIは「匠の技」を脅かすのではなく、輝かせるツール プレゼンでは、横須賀市役所が全庁でChatGPTの利用を開始した事例や 、南陽市役所が市民向けに具体的なプロンプト集を公開している事例も紹介しました。 公共分野から、理美容室、農業、飲食店まで、あらゆる業種でAI活用の道は開かれています。
しかし、小生が最も強調したのは、「最後は人」だということです。 AIはあくまで強力なツールであり、そのアウトプットが真に価値を持つかどうかは、使う人間の専門性や哲学にかかっています。Hさんの長年の経験と知識、お客様への想い、そして地域への愛情。そうした「人のぬくもり」と「最先端技術」が共存してこそ、私たちの目指す「愛（AI）に満ちた街」が実現するのです。
Hさんのような地域の匠がAIという新たな翼を得ることで、その技はさらに磨かれ、ビジネスは加速し、大月全体の活性化へと繋がっていく。
今回のプレゼンテーションは、その確かな手応えを感じさせてくれる、まさに未来への乾杯とも言うべき素晴らしい機会となりました。
小生は、Hさんと共にこの第一歩を踏み出せたことを心から光栄に思い、今後の具体的な取り組みへと繋げていく決意を新たにした次第です。
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H酒店との対話を通じたAIの活用アイデアが印象的でした。ワインと料理の組み合わせをAIに分析させるなど、匠の技とテクノロジーが交わることで、より豊かな体験が生まれるという発想が素晴らしいと思います。
また、「最後は人」という締めくくりの言葉は響きますね。AIがいかに優れたツールであろうとも、最終的な価値は それを使う人の哲学や専門性に委ねられる。と言う視点は社会全体にとって重要な指針だと思います。