はじめに

生成AIを使うとき、多くの人が最初に悩むのは「どう聞けば、思った通りの答えが返ってくるのか」ですよね。

AIはとても便利ですが、何も伝えずに「いい感じに書いて」と頼むだけでは、返ってくる文章もぼんやりしやすくなります。

そこで大切になるのが「プロンプト」です。

プロンプトとは、AIに渡す「仕事の依頼書」のようなものです。

人に仕事をお願いするときも、誰に向けて、何のために、どんな形で作ってほしいのかを伝えると、仕上がりが良くなります。

AIも同じです。

小生は、生成AI運用で一番大切なものはプロンプトだと断言します。

プロンプト作成のコツとして、3つ紹介

  1. 役割を決める

「あなたは〇〇です」と最初に伝えることです。
たとえば、
「あなたは超有名なサッカー評論家です」
と伝えると、AIはサッカー評論家の立場で考えようとします。

これは、AIをその気にさせるための言い方です。
ただ質問するよりも、専門家、先生、編集者、営業担当、初心者向け講師など、役割を与えることで、答えの雰囲気や視点が安定します。

  1. 背景を伝える

次に大切なのは、
「誰に向けて」
「何のために」
を伝えることです。

たとえば、
「日本のファンに向けて」
「これからのワールドカップを楽しみにするために」
と入れると、AIは読者と目的を理解しやすくなります。

読者が初心者なのか、専門家なのか。
目的が説明なのか、販売なのか、感動させることなのか。
この背景があるだけで、文章のわかりやすさは大きく変わります。

  1. 形式を指定する

最後に、
「〇〇法で出力してください」
と、文章の形を指定します。

例えば、PREP法、AIDA法、PAS法、SCQA法などです。

形式を決めると、AIは話の順番を整理しやすくなります。
つまり、プロンプトは「何を書いてほしいか」だけでなく、「どんな順番で書いてほしいか」まで伝えるものなのです。

基本のプロンプト例

あなたは〇〇です。
〇〇に向けて、〇〇するために、〇〇について
「〇〇法」で出力してください。

例を自然な形にすると、次のようになります。

あなたは超有名なサッカー評論家です。
日本のファンに向けて、これからの楽しみにするために、
2026年ワールドカップで日本チームが優勝する可能性について
「〇〇法」で出力してください。

このように、役割、背景、形式を入れるだけで、AIへの依頼はかなり具体的になります。

「出力方法」の10選

  1. PREP法

Point:主張
Reason:理由
Example:事例
Point:再度の主張

結論からわかりやすく伝えたいときに向いています。

  1. 4P’s法

Promise:約束
Picture:未来像の描写
Proof:証拠
Push:行動を促す

読み手に期待感を持ってもらいたいときに向いています。

  1. QUEST法

Qualify:対象の適性
Understand:理解
Educate:教育
Stimulate:刺激
Transition:行動への導入

読者に寄り添いながら、理解を深めてもらう文章に向いています。

  1. AIDA法

Attention:注意を引く
Interest:興味を持たせる
Desire:欲望を喚起する
Action:行動を促す

広告文や案内文など、読者の気持ちを動かしたいときに使いやすい型です。

  1. PAS法

Problem:問題
Agitation:問題の深掘り
Solution:解決策

悩みを明確にして、解決策を提示したいときに向いています。

  1. SCQA法

Situation:状況
Complication:問題
Question:問い
Answer:答え

論理的に説明したいときに使いやすい型です。

  1. BAB法

Before:現状
After:望ましい未来
Bridge:橋渡しとなるもの

変化をわかりやすく見せたいときに向いています。

  1. FAB法

Feature:特徴
Advantage:利点
Benefit:恩恵

サービス、商品、考え方の価値を説明するときに向いています。

  1. STAR法

Situation:状況
Task:タスク
Action:行動
Result:結果

体験談や実績を伝えるときに使いやすい型です。

  1. PASONA法

Problem:問題提起
Agitation:具体的な問題の例示
Solution:具体的解決策の提示
Narrowing Down:限定性・希少性の演出
Action:行動を促す

読者に行動してもらいたい文章に向いています。

サッカーを題材にした例文

テーマ:
2026年ワールドカップで日本代表が優勝する可能性について、日本のファンが前向きに楽しめる文章を作る。

注意:
以下は文章の型を理解するための例文です。実際の勝敗を断定する予測ではありません。

  1. PREP法の例文
    Point:
    日本代表のワールドカップ優勝は簡単ではありません。しかし、楽しみにする価値は十分にあります。

Reason:
なぜなら、日本サッカーは世界大会を重ねるたびに経験を積み、守備、連携、海外で戦う選手の層が少しずつ厚くなっているからです。

Example:
強豪国に勝つためには、個人技だけでなく、チーム全体の判断、試合運び、セットプレー、交代選手の力が重要になります。日本代表がそこを高められれば、大会で大きな驚きを起こす可能性があります。

Point:
だからこそ、日本代表の優勝は「絶対に無理」と決めつけるより、「どこまで世界に近づけるか」を楽しむ視点で見るのがおすすめです。

  1. 4P’s法の例文
    Promise:
    2026年ワールドカップは、日本サッカーの成長を感じられる大会になるかもしれません。

Picture:
世界の強豪国を相手に、日本代表が粘り強く守り、素早い攻撃でゴールを狙う。そんな試合を想像すると、今から胸が高鳴ります。

Proof:
日本はこれまでの国際大会で、強豪相手にも自分たちの形を出す経験を積んできました。選手の海外経験も増え、世界基準のプレーに触れる機会も多くなっています。

Push:
だから、結果だけを見るのではなく、1試合ごとの成長、戦術、選手の挑戦に注目して応援してみましょう。

  1. QUEST法の例文
    Qualify:
    日本代表を応援していて、「いつかワールドカップで優勝してほしい」と思う人に向けた話です。

Understand:
もちろん、世界一になるのは簡単ではありません。サッカーには強豪国の歴史、選手層、経験値という大きな壁があります。

Educate:
ただし、ワールドカップは一発勝負の連続です。コンディション、戦術、相手との相性、試合中の流れによって、結果が大きく変わります。

Stimulate:
だからこそ、日本代表が大会でどんな準備をし、どんな相手にどう戦うのかを見ること自体が、とても面白いポイントになります。

Transition:
優勝の可能性だけに注目するのではなく、「世界を相手にどんなサッカーを見せるのか」という目線で応援すると、ワールドカップはもっと楽しくなります。

  1. AIDA法の例文
    Attention:
    日本代表がワールドカップで優勝する日を、あなたは想像したことがありますか。

Interest:
現実的には簡単な道ではありません。しかし、日本サッカーは世界との差を少しずつ縮めてきました。

Desire:
もし強豪国を相手に日本らしい連携と粘り強さが出せれば、世界を驚かせる試合が生まれるかもしれません。

Action:
大会では、勝敗だけでなく、選手の挑戦、戦術の変化、チームの成長に注目して応援してみましょう。

  1. PAS法の例文
    Problem:
    日本代表がワールドカップで優勝するなんて、まだ遠い夢だと感じる人もいるかもしれません。

Agitation:
強豪国には世界的なスター選手がいて、経験も豊富です。日本が勝ち上がるには、技術、体力、戦術、メンタルのすべてが求められます。

Solution:
だからこそ、優勝確率をただ数字で見るのではなく、「どの課題を乗り越えれば上に行けるのか」を見ることが大切です。守備の安定、決定力、試合終盤の集中力が高まれば、日本代表の可能性は広がります。

  1. SCQA法の例文
    Situation:
    2026年ワールドカップに向けて、日本代表への期待は高まっています。

Complication:
一方で、優勝を目指すには、世界の強豪国を連続して倒す必要があります。

Question:
では、日本代表はどのように大会を楽しませてくれるのでしょうか。

Answer:
ポイントは、組織力、切り替えの速さ、チャンスを決め切る力です。この3つがかみ合えば、日本代表は多くのファンに希望を見せてくれるはずです。

  1. BAB法の例文
    Before:
    以前は、日本代表がワールドカップで優勝する姿を想像するのは難しいと感じる人が多かったかもしれません。

After:
しかし今は、世界で経験を積む選手も増え、日本らしい組織的な戦い方にも期待が集まっています。

Bridge:
その橋渡しになるのが、明確な戦術、チーム全体の共通理解、そして大舞台で力を出し切る準備です。

  1. FAB法の例文
    Feature:
    日本代表の特徴は、組織力、勤勉さ、素早い切り替えです。

Advantage:
この特徴があることで、個の力で上回る相手にも、チーム全体で対抗しやすくなります。

Benefit:
ファンにとっては、最後まであきらめない試合や、世界を驚かせる展開を楽しめる可能性があります。

  1. STAR法の例文
    Situation:
    日本代表は、世界の強豪国が集まるワールドカップに挑みます。

Task:
目標は、1試合ずつ勝ち上がり、過去を超える結果を目指すことです。

Action:
そのためには、相手を分析し、守備を整え、少ないチャンスを確実に得点につなげる必要があります。

Result:
もしそれが実現できれば、日本代表はファンに大きな感動と、次の世代への希望を残すことができます。

  1. PASONA法の例文
    Problem:
    日本代表の優勝を考えると、「本当にそこまで行けるのか」という不安があります。

Agitation:
世界には、個人能力、経験、勝負強さを兼ね備えた国がたくさんあります。少しのミスが勝敗を分けるのがワールドカップです。

Solution:
その中で日本が上を目指すには、組織力、決定力、選手交代の質、メンタルの強さを高めることが重要です。

Narrowing Down:
ワールドカップは4年に一度の特別な舞台です。だからこそ、今しか見られない選手の挑戦やチームの成長があります。

Action:
日本代表の試合では、結果だけでなく、どんな意図で戦っているのかに注目して応援してみましょう。

初心者におすすめの使い分け

結論をわかりやすく伝えたいなら、PREP法。

読者の興味を引きたいなら、AIDA法。

問題と解決策をはっきりさせたいなら、PAS法。

論理的に説明したいなら、SCQA法。

体験談のように伝えたいなら、STAR法。

迷ったときは、まずPREP法を使うのがおすすめです。

PREP法は、主張、理由、例、もう一度主張という流れなので、初心者でも文章がまとまりやすいです。

折乃笠コメント

生成AIを使うときに大切なのは、「AIに全部おまかせすること」ではなく、「AIが動きやすいように道筋を作ってあげること」だと思います。

プロンプトは、特別な人だけが使う難しい言葉ではありません。

普段の仕事でも、人にお願いするときは「誰に向けて」「何のために」「どんな形で」と伝えます。

それをAIにも伝えるだけです。

AIは便利な相棒です。

でも、相棒の力を引き出すには、こちらの伝え方も大事です。

まずは「役割」「背景」「形式」の3つを入れるところから始めてみてください。

それだけで、AIの返事はかなり変わります。

長くなりましたけど、今回のブログは、AI運用で重要なことです。

皆さん、是非活用くださいね。

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