小生のとても親しい友人の菅原照仁さんが現在サウジアラビアで実施されている
ダカールラリー2023に出場しています。

世界一過酷と云われるダカールラリーで培った“歩み続ける力“、“諦めない力“、
“結束する力“で、新たな1ページを開いています。

本ブログではラリーが終了するまでトピックスを皆様に紹介していきます。

今回はその5として、中間休息日まで来たのでその様子をお伝えします。
現在トラック部門総合14位につけており、後半戦に期待が掛かります。

車両はハイブリッド機構を搭載した600シリーズ1台で参戦しています。
乗員は代表の菅原照仁がステアリングを握り、ナビゲーター、メカニックの3人体勢です。

車両は前回の経験を基に車両全体を見直し、サスペンションセッティングを変更。
より効果的にエンジントルクを補完するハイブリッド制御によって総合的なポテンシャルを
向上させました。
3年目のコンビで息の合った乗員の力量も高く、トラック部門の上位入賞を目指します。

出場は2輪車121台、クアド(4輪バイク)18台、4輪車69台、小型バギー47台、
改造範囲の広い小型バギー45台、トラック55台の合計355台です

それでは現地からのレポートを要約して紹介致します。

1月4日の様子です。
『ハイル基点のループコースでトラブルを克服
 4日、ダカール2023は北部のハイルを基点にしたループコースで425kmの競技を行い、
 600シリーズでトラック部門に参戦しているチームスガワラは序盤にトラブルに
 見舞われながらもトラック部門総合20位でゴール。
 同日までの累積順位を総合16位とした。
 ハイルに至る3日の競技は悪天候のために一部が短縮されたが、この日は天候が回復。
 SS( 競技区間)は予定通りに実施された。
 路面は序盤の砂丘越えのあと、山間地やガレ場を越え、最後は砂丘を下って
 ゴールする。
 ナビゲーションも場所によっては複雑だった。
 600シリーズはスタート間もなく異音と異臭が発生。駆動系のフリクションも感じたため、
 コース上に車両を停めて各部の点検を行った。
 その結果、摩擦材がローターに接触していたパーキングブレーキを外したが異音は
 消えず。
 再び停まって点検し、外れていたインタークーラーホース を修復したところ
 不具合は解決した。
 このトラブル対応に約2時間を要したが、そこからはハイペースで追い上げ、
 無事SSをゴー ルした。
 5日は再びハイル基点のループで375kmの競技区間が予定されている。
 菅原照仁
 異音の原因としてハイブリッド用の電動機も疑い、プロペラシャフトを外したまま
 走りましたが、実際にそれが悪かったわけではなさそうです。
 トラブルは残念でしたが、無事にゴール出来て良かったです。』

次のレポートが照仁さんの個人的なメッセージですが、ダカールラリーの距離感が
わかり皆さんびっくりすると思います。
『悪天候によるここ3日間の顛末を日本に置き換えて説明すると
 ステージ6
 新潟から京都のステージの予定が悪天候で京都のビバークが使えないから、
 今日のビバークは東京にしようってことで、新潟から金沢まで265キロ移動して、
 名古屋まで350キロのSS、それから東京まで300キロの移動

 ステージ7
 京都でのループステージのはずがSS8を先に実施することになったので東京から
 名古屋まで300キロ移動して、静岡まで333キロのSS、その後選手のみ240キロ
 移動して京都でマラソンビバーク

 ステージ8
 前日に実施できなかったSS7を実施するため、京都から舞鶴まで100キロ移動して、
 岐阜まで350キロのSS、でまたまた東京まで380キロの移動で、休息日を迎えると
 いう、まともな思考回路では到底思いつかない行程がダカールラリー』
これを猛スピードで走るのですから、距離感だけでも過酷なレートと言うことが
分かると思います。

そして、中間休息日に書かれたレポートを紹介します。
『リヤドでの中間日に車両を徹底整備
 リフレッシュした車両で後半戦の順位浮上を目指す
 1月9日、ダカール2023はサウジアラビアの首都リヤドで中間休息日を迎えた。
 この日は競技は行われず、市内の飛行場近くに設けられたビバーク地では
 各陣営のメカニックたちが車両の点検整備に余念がなかった。
 ハイブリッド機構を搭載した600シリーズでトラ ック部門に参戦している
 チームスガワラは昨晩リヤドのビバークに到着するとメカニックたちが
 早速点検整備に取り掛かり、ここ数日の水温上昇の原因究明を行った。
 その結果、エンジン本体のトラブルが判明。
 現場での修復は難しく、制御面で症状の抑制を図ることになった 。
 このほかの機器ではエラーが発生していたハイブリッドシステムはインバータと
 モーターを交換。
 中間日で交換予定だったトルクコンバータ式自動変速機は数日前に換装されて
 おり、さ らに前後のリーフスプリングも交換するなど、車両は大幅にリフレッシュされた。
 現在 600シリーズは現在累積順位でトラック部門の総合14位につけているが、
 後半戦を通じてさらなる上位浮上を果たすべく、チームは全力を尽くす。
 菅原照仁
 明日からの後半戦をトップ10入りを目標に頑張っていくつもりです。
 今年、我々のペースが良くなったのはサスペンションの改善が大きい。
 以前はトップ勢から1ステージあたり50分ぐらい離されていたのが今は15~20分に
 なりました。
 水温上昇の問題はありますが、本来の走りさえ出来れば達成可能な目標だと
 思います。』

以上、いろいろなトラブルに見舞われながらも、頑張って順位を上げています。

どうか皆様、応援をよろしくお願い致します。

 

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