『母が待つ里 浅田次郎著』
今読み終わった。
新潮社のあらすじは
『上京して四十年、一度も帰ろうとしなかった郷里で私を温かく迎えてくれたのは、名前も知らない〈母〉でした。
家庭も故郷も持たない人々の元に舞い込んだ〈理想のふるさと〉への招待。
半信半疑で向かった先には奇跡の出会いが待っていた。
雪のように降り積もる感動、全く新しい家族小説にして永遠の名作誕生!』
『生まれ育った場所だけが「ふるさと」ですか?
現代人に本当の幸せを問う、著者最高傑作!』
今の小生は
自分の「過去」の後悔、「現在」の迷い、「未来」への不安を持っている。
日頃、考えて考えて考え抜いても答えの出ないモヤモヤがある。
本当にこれで良いのだろうかと考えながら常に行動している。
もう一度、本の重点マークを付けたところは読み返してみた。
大会社の社長
『たまらずに顏を被った。
捨ててきたものが多すぎる。
忘れてしまったことが多すぎる。
これほど非情で、あとさきかまわぬ人生ならば、努力も能力も関係なく
誰だって成功できるはずだ。』
キャリアウーマンの女医
『都会の生活は何もかもが速すぎて、どこもかしこも込み入っていて、
人間の本性も物事の本質も見極められない。
考えようとする間もなくすべては通り過ぎてしまう。』
定年した営業部長
『人生の幸不幸について考えた。
過疎化した村の住人たちを不幸だと思うのは、都会人の偏見なのではあるまいか。
幸福の基準は、けっして「便利」と「不便」ではない。
少くともこうした本物の天然にくるまれて生きることの、不幸であるはずはなかった。
東京に生まれ育って故郷を持たず、孤独に老いてゆく人々。
けっして特別な境遇ではなく、むしろ都市生活者の典型にちがいない。』
久々に読んだ小説は感動だけでは終わらなかったことは
小生が会社を辞める時に思っていたこと
今、どっぷり100%地域に貢献しようとしていること
これから先に新鮮で泥臭くて楽しい夢と希望があること
が巧みな文章で表わされていたことだった。
何か、すっと自分の心と頭の中に入ってきた感じがした。
さて、明日はキューリとトマトを植えて、春のお祭りの皆が切るハンテンを整理して、
「人として何が大切か、真の幸せとは何か」の原稿を書こう。
少し、自分に自信がついた様な気分です。
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