6月29日の午前、小生は大月が誇る「Wine Cellar HASEBE」様の創業120周年感謝パーティーに参加するという、またとない機会に恵まれました。
明治から令和へと、実に120年もの長きにわたり地域に根差し、愛され続けてきた名店の記念すべき祝宴です。
お店の扉をくぐると、そこは既にお祝いムード一色。長年の常連様と思われる方々や、スタッフの皆様の笑顔が溢れ、まさに「感謝」という言葉がぴったりの、温かく親密な空気が流れていました。
立食形式のパーティーは、人と人との距離を縮め、自然と会話が生まれる素晴らしい設えでした。
グラスを片手に語り合う人々の楽しそうな声が心地よく響きます。
そして、この日のために用意されたお料理とワインは、小生の想像を遥かに超えるものでした。
お料理は、HASEBE様の姉妹店であり、ワインとのマリアージュを追求することで知られる名店「勝沼食堂 Papasolotte」様が心を込めて手掛けたもの 。
山梨の豊かな大地で育まれた食材が、シェフの魔法によって芸術的な一皿へと昇華されています 。
ワインと共にいただくことを前提に計算され尽くしたその味わいは、口にするたびに新たな発見と感動をもたらしてくれました。
そして何より、このパーティーの真髄はワインそのものにありました。
オーナーの長谷部賢氏は、2013年のワインアドバイザー全国選手権で優勝した、文字通り「日本一のソムリエ」です 。
その長谷部氏が、120周年の感謝を込めて選び抜いたワインリストは、まさに珠玉のラインナップ。一本一本に込められたストーリーを伺いながらいただくワインは、単なる飲み物ではなく、一つの完成された体験でした。
なぜこのワインが選ばれたのか、その背景にある哲学に触れることで、味わいは何倍にも深まります。
これこそがプロフェッショナルの仕事なのだと、深く感銘を受けました。
我々の地元、大月に、世界に通用するこれほどの一流の方がいらっしゃることが、心から誇らしく、幸せに感じられた瞬間でした。
最高のパーティーとは、まさにこのような時間を言うのでしょう。
１２時３０分、名残惜しい気持ちで会場を後にした小生は、超仲の良い議員と次なる大月の魅力探訪へと足を延ばすことにしました。
向かった先は、梅雨の晴れ間に美しく映える「猿橋近隣公園のアジサイ祭り」です。
公園一帯には、青、紫、白と、色とりどりの紫陽花が咲き誇り、訪れた人々の目を楽しませていました。
特設とでは、地元のフラダンスチームによるパフォーマンスが披露されており、我々も足を止めて見入ってしまいました。
失礼ながら「昔はさぞお綺麗だったであろうお姉様方」が、人生を謳歌するように生き生きと、そして楽しそうに踊る姿は、見る者の心を温かくしてくれます。
その素敵な光景を肴に、仕上げにいただいた冷たいビールは、今日という特別な一日に乾杯するのにふさわしい、格別な一杯となりました。
Wine Cellar HASEBE様で体験した、洗練を極めた一流の世界。そして、アジサイ祭りで触れた、地域に根差した人々の温かい交流。一見すると対照的な二つの出来事ですが、その両方が紛れもなく「大月の魅力」なのだと、今日一日を通して実感することができました。
今まで知らなかったこの街の奥深さに触れることができ、本当に幸せな一日でした。
この素晴らしい街と、そこで出会った素敵な人々、そして最高のワインと料理を提供してくださったHASEBE様に、心からの感謝申し上げます。
この素晴らしさは、大月ローカルガストロノミー活動で皆様に発信して参ります。
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HASEBE創業120周年の節目を彩るワインと料理。そして猿橋に咲き誇る紫陽花と、笑顔で踊る「昔はさぞお綺麗だったであろうお姉様方」の姿は、まさに地域と世界が絶妙に溶け合う“大月ガストロノミー”の世界ですね！本当に特別な一日になりましたね。