小生は過去に戦争の悲惨さ、原爆の恐ろしさ、原爆後の深い悲しみについて
実際に広島や長崎に行って、深く深く知って参りました。

初めての広島、今でも蘇る

戦争後長崎の『焼き場に立つ少年』との出会い

2つのグログを読み返して、涙が出てしまいました。

そんな中、先週、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。

小生、正直、心から喜べませんでした。

その背景と理由を述べたいと思います。

日本社会の成り立ちを見つめると、政治の影響力よりもむしろ民間の力がその根底を支えていることに気付かされます。その象徴的な例が、日本原水爆被害者団体協議会(以下、日本被団協)の活動です。この団体は、1956年の設立以来、被爆者の証言を武器に核兵器廃絶を目指し、地道に歩みを続けてきました。そしてその努力は、2024年にノーベル平和賞を受賞するという歴史的な成果を生み出したのです。

政治よりも民間の力がカギを握る日本社会
日本では、「トップダウン」ではなく「ボトムアップ」の力が社会を動かすケースが多々あります。行政や政府の力だけでは実現できない社会的変革も、民間の人々が草の根で活動することで大きなうねりを生み出してきました。被爆者一人ひとりの「戦争の悲劇を二度と繰り返させてはならない」という強い思いが、その好例です。

核兵器廃絶運動も、政府が主導したわけではありません。むしろ、戦争の悲劇を経験した人々がその苦しみを語り、核兵器の非人道性を広く伝え続けることで社会の意識を変えていきました。被爆者の語りに心を動かされ、国内外の多くの人々が核兵器廃絶に賛同し、活動に参加するようになりました。政府の役割はその後ろから支える形にとどまり、民間の人々が真の変革の原動力となったのです。

日本被団協の功績が示す「草の根運動」の力
日本被団協の活動は、その地道さにこそ価値があります。国連の軍縮特別総会に代表団を送り、世界各地で原爆写真展を開催するなど、一つひとつの取り組みが人々の心に訴えました。また、核兵器禁止条約の採択を求めるために300万人分の署名を集めるという成果も達成しています。これらの活動は政治力に頼らず、すべて市民の力で成し遂げられたものです。

そしてついに、2024年10月、日本被団協の長年の努力が国際的に認められ、ノーベル平和賞の受賞が発表されました。ノルウェー・ノーベル委員会は、核兵器の廃絶を目指した「並々ならぬ努力」を高く評価し、この受賞が核兵器のない世界の実現に向けた重要な一歩となることを示しました。

民の力が未来を切り拓く
日本被団協のノーベル平和賞受賞は、被爆者の方々が長年にわたり築いてきた草の根運動の集大成です。この受賞は、国際社会における核廃絶のムーブメントをさらに活性化させるだけでなく、他の社会問題に取り組む市民団体にも勇気を与えるでしょう。

このような民間の力が評価されることは、日本社会全体にとっても大きな意義があります。政治の力だけでは解決できない問題も、人々が声を上げ、連帯することで道が開けるのです。これは核兵器廃絶運動に限らず、環境問題や地域活性化など、さまざまな分野に応用できる考え方です。

結び:私たち一人ひとりが変革の主役
今回のノーベル平和賞の受賞は、私たち一人ひとりが社会の未来を変える力を持っていることを示しています。日本社会は、政治の力だけではなく、多くの市民がそれぞれの立場で活動し、支え合うことで成り立っています。未来をつくるのは、特別な人ではなく、私たち自身の力です。

政治を頼るのではなく、自分たちの力で社会を良くしていく。それこそが、日本被団協が示した「民の力」の真価ではないでしょうか。ノーモア・ヒバクシャの精神を胸に、私たちもまた、自分たちの未来のために歩み続けましょう。

原爆で亡くなわれた多くの皆様に合掌!

  

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