皆さん、先ず下記をご覧下さい。
明治新政府の理想的布陣として、このようになるべきだったというのです。
新しい国家には、何と言っても国家構想が必要で、その任に当たる構想係
として、横井小楠と佐久間象山が必要だった。
ところが、二人共維新直前、直後に暗殺されてしまいます。
もし、この二人が生きていて任務に当たっていたならば、明治維新や
現代の日本は大きく変わっていたというのです。
1.はじめに
話は変わり、今、NHKの大河ドラマでは 「渋沢栄一」 をやっています。
皆さん、「渋沢栄一」がここまで維新の中心人物(徳川慶喜、岩倉具視、西郷南洲(隆盛)、
伊藤博文、大久保利通、土方歳三などなど)と関係が深かったとは?と思いませんか?
それとは同じで、横井小楠、佐久間象山が、国家構想の構想係だなんて、
まったく知りませんでした。
小生、恥ずかしながら、名前は少し聞いたことがありますが、まったくどんな人物かも
知りませんでした。
御二人に関する本を読んで、現在に通じるところが多々あるため、ここで紹介します。
2.折乃笠が御二人を紹介する目的
2020~2021年、世界や日本はコロナ渦という第二次世界大戦以来の苦難を迎えており、
全てにおいて大きな転換期を迎えている。
そんな時だからこそ、日本は世界のために日本人としての資質を活かし、率先して方向性を
示すべきである。
3.横井小楠について
著書「幕末に国家をデザインした男 横井小楠 田口佳史著」の中で小生が一番感銘を
受けた部分です。
『わが国日本には、「儒教・仏教・道教・禅仏教・神道」という思想哲学の蓄積がある。
こんな思想哲学の集積地は世界広しといえども、他にはない。
つまりこれは、「心徳の学」の伝統がある国なのである。
この精神文化的土壌こそが日本の特性であり、いまこそこの特性を認識して土台とし、
その上に先端的西洋技術を駆使して「堯舜三代の治政」を行い、その成果を世界に
提供することをやれば、戦争をなくすこと横井が常々いっている「人情があるか」こそが
政治の要点、交易で外国と取引する決め手と強調していることが、よく理解できる。
このように「政治に人情があるか」という問題は、政治にとってとても重要なのだが、
人情を感じる政治など、とても少ない。それは為政者が真に民の暮しに寄り添っていない。
民に寄り添うとは、どのようなことなのかも、ここの横井の政策に学ぶべきである。』
どうです。「政治に人情があるか」 素晴らしいと思いませんか?
この様な思想が日本の政治の出発点だったら・・・ 残念です。
4.佐久間象山について
著書「佐久間象山に学ぶ 田口佳史著」の中で小生が一番感銘を
受けた部分です。
『何と言っても東洋は原理原則に秀でている。
それに対し西洋は技術、つまり具体的な物品にしてしまう能力には長けている。
しかし、どうだろうか。原理原則があって、初めて技術はある。
つまり、「人間の幸せ、より良い人生」というこの世の原理原則があって、
初めて技術が活かされる。
ヴィジョンがあって初めてその実現の為に技術の意義が出てくるというもの。
こういう社会でありたい、という構想があって、次に技術の出番となるのである。
技術が先行し、こういうことが出来る、こうも可能、ということが先にあって、
理屈が後追いでは、真に技術は活かされない。
それでは技術力が発揮出来ないと見通したのである。』
凄いと思いませんか?
「人間の幸せ、より良い人生」があって初めて技術が活かされる。
もう、小生、鳥肌もんです。
5.折乃笠所感
◆横井小楠
・幕末に日本をデザインした男
・現代日本の進むべき道を150年前に示した男がいた
・世界一等の仁義の国となり天に代わって世界の民の為に働き世界の世話やき
国家となって大義を世界に広めたかったのだ
●佐久間象山
・松陰、龍馬、海舟が師と仰いだ
・幕末に科学技術を立国を目指した男
・技術の本筋を誰よりも知っていた
悔やまれるのは明治の大転換に構想係のお二人がいなかったことであります。
しかし、お二人の基本思想は現在の日本に必ずや活かせると切に思います。
人を知るって素晴らしい。
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