1945年8月13日、玉音放送のわずか2日前に起きた悲劇です。

先に下記ビデオをご覧ください。

涙無くして見ることができませんが、その背景や小生内容、更にこのような事実をどう活かしていくかを考えてみたいと思います。

その良い機会として、大月市郷土資料館 特別展を観覧してきました。

特別展は、とても痛ましい悲しい写真や遺品などの展示と資料館長の講演がありました。

講演の内容について報告致します。

  1. 忠魂碑と慰霊碑から見る戦争の位置づけの変化
    市内に点在する石碑は、建立された時代によってその目的が大きく異なります。
    戦前(日清・日露戦争〜日中戦争期)の「忠魂碑(ちゅうこんひ)」
    目的: 国のために戦って亡くなった兵士を称え、後に続くことを促す「顕彰(けんしょう)」が主な目的でした。
    背景: 日露戦争で戦没者が急増したため、政府や在郷軍人会が中心となり、町村単位での建立が進められました。
    特徴: 市内には東郷平八郎が揮毫(きごう)したものなど、各地に現存しています。

戦後の「慰霊碑(いれいひ)」
目的: 戦争で亡くなった全ての人々の霊を慰める純粋な「慰霊」が目的です。
背景: GHQによって軍国主義的な忠魂碑の新設が禁じられましたが、講和条約後に遺族会などが中心となり建立されました。
特徴: 対象者は兵士だけでなく、大月空襲の犠牲者や勤労動員中の民間人(軍属)など、戦争に関わって亡くなった「戦没者」全体に広がっています。

【現代の課題】
戦後80年が経ち、遺族の高齢化や世代交代が進んだことで、これらの碑を管理・継承していくことが大きな課題となっています。

  1. 大月空襲の真実(1945年8月13日)
    終戦わずか2日前の悲劇は、偶発的な要因が重なって起こりました。

原因: 本来の目標であった川崎市の工場が雲に覆われていたため、爆弾を投下できなかった米軍の艦載機が、帰投途中に雲の切れ間から偶然見えた大月市街地の工場群を攻撃しました。米軍の報告書からも、明確な目標ではなく「東京の南西にある工業都市」として爆撃したことがうかがえます。

被害:
死者は61名にのぼり、その多くは女性や子供などの非戦闘員でした。
特に旧制都留高等女学校(現在の大月短期大学の敷地)が直撃され、勤労動員で働いていた生徒・教職員24名の命が奪われました。
市内に残る「平和祈念の石」は、この空襲の爆風で1.5トンもの巨石が100mも吹き飛ばされたもので、爆撃のすさまじさを物語っています。

  1. 戦時下の日常(学童疎開と防空壕)
    学童疎開: 空襲が激化する中、東京の麹町区から多くの児童が大月市や猿橋町に集団疎開していました。
    防空施設: 市内には、B29の爆音を耳で聞き取って空襲を警戒した壕の跡が今も残っており、当時の緊迫した状況を伝えています。

以上、今回は、大月空襲という身近な悲劇をいろいろな角度から知ることができました。

その悲劇の教訓からから、今我々がやらねばならないことは、世界の平和や日本の平和に
貢献する事は当たりまえですが、もっと身近なことを考えなければなりませんね。

例えば「大月の活性化」。これって、お祭りにちょっと顔を出してみるとか、なじみの商店街のお店で「こんにちは」って世間話をしながら買い物をすることだと思うんですね。そういう何気ない交流が、顔の見える関係を作っていく。いざという時に「〇〇さん、大丈夫かい?」って自然に声をかけあえる地域って、すごく強いと思いませんか?それこそが、この街の平和を守る、一番の土台になるんじゃないですかね。

そして、もっと身近なこと。まずは自分自身が心も体も元気でいること。その上で、一番近くにいる家族や友人、知人との時間を大切にすることですね。

「ありがとう」
「お疲れさま」
「元気だった?」

そんな、当たり前の言葉をちゃんと掛け合うこと。

空襲で失われたのは、まさしく、そんな家族団らんや友人との語らいの時間だったんでしょう。

あの日、突然未来を絶たれた方々の無念を思うと、今あるこの何気ない日常が、いかに奇跡的で尊いものか、改めて痛感させられます。

この日常を慈しみ、身近な人を大切にし、この大月という街との関わりを育んでいくこと。

それこそが、悲劇の教訓に我々が応える、一番誠実で、そして確かな方法なんだと思います。

 

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