坐る? 坐禅とは?

コップ泥水を入れて、いつまでも引っ掻き回している泥水のままだ。
 しかし、コップを静かな場所に置くとコップの中でわかれる
 心も同じだ。静かに坐ってみれば見方が変わる
 見方が変われば人生変わる
 苦しい、悲しい、楽しい、嬉しい、忙しいと思っているとかき回されたまま。
 気付きはかき回されたままだと出てこない。
 分かれた時に見方を、自分を変える事が出来る。」

これは、ある老師様が幼年期にお父様から教えられた言葉だそうです。

小生、この言葉が、坐禅に対する解釈で一番自分にフィットしています。

さて、早朝6時坐禅開始、秋の季節、空気が凛としています。

小生のコップは、泥水で向こうが見えません。
こんな水飲んだら、一発で腹を壊してしまいます。

しばらくすると、恵林寺の鐘が鳴り始めます。
小生のコップの泥水が振動しています。

また、しばらく静寂の時間。
いろいろな種類の泥に分離を始めました。

坐っていると、不思議と一つ一つの泥が何なのか分かりだすんですよ。

今度は、自分なりに層別が始まって、これは考えても無駄だから
コップの一番下に沈殿させよう、これは後で考えればよいので、
二番目に沈殿させよう・・・と。
さて、残った泥はこれとこれで・・・。

ここで一回目の坐禅が終わります。

5分間、休憩中に体と心のストレッチをして、泥の整理をして。

後半の坐禅開始。
ここでは、警策(棒で肩や背中を打つ)があります。

小生はいつも3回打ってもらいます。
これにより、心身共、蘇るんですよ。

残ったコップの泥水は完全に水と泥に分離されました。

すっかり、コップはきれいな水になり、老大師様の講話で更にろ過されます。

そして、すっきりさわやかな気分で恵林寺を後にし、帰路へ。
途中、朝の勝沼のぶどう畑の中を富士山や南アルプスの山々を観ながら帰ります。

・・・・・

家に帰り、いつものように普通の生活に戻りました。

あれ~? コップの中がまた泥水に・・・・・。

だけんど、今朝よりは泥水は薄くなっているような感じが・・・。

毎日、毎日、この繰り返しなのかなあ~。

泥水が、真からきれいになるのは、何年、何十年掛かるのでしょうかね。

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