人として何が大切か、真の幸せとは何か

人間らしく生きる

折乃笠 公徳

心理学について報告していますが、ボリュームが多いため、3回に分けて報告しています。


  1. 心理学に対する折乃笠の思い 、フロイト、フランクル、フロム

 2.マズロー、トランスパーソナル心理学 ← 今回

  3.アドラー、全体まとめ

  

それでは、折乃笠が推奨する心理学とその理論を紹介していきます。

● 書籍や文献
◆ 折乃笠のコメント

1.アブラハム・ハロルド・マズロー

1)マズロー心理学の特徴と業績

◆マズローはアメリカの心理学者で、20世紀後半の心理学の領域において、
もっとも大きな影響力をもった一人といわれています。
超有名なのが欲求5段階説です。(後述します)
小生、5年前に月刊誌ニュートンで知り、自分の人生計画や悩み事の層別などで
応用しており、たいへん素晴らしいものだと思っています。
その他のマズローの理論は、自己実現論、経営論、他があります。
その中で、特に神学論を通じて強調した、人間の尊厳と人は生涯成長するとした見解が、
多くの人々に共感を与え、心理学界のみならず、教育界、実業界に対しても、
それまで一般的であった考え方を改めさせる成果を得ているそうです。
たぶん、皆さんもマズロー心理学にどこかで接しているかもしれませんね。

それでは次に、マズローをより理解するため、5つのマズローの業績を紹介します。

●(1)病的な人間ではなく健康的な人間を研究対象として、
   心理学に新しい分野を切り開いた。
 (2)人間を成長する存在と位置づけて、成長する人間の過程を
   欲求の階層で表現した。
 (3)人間成長のゴールを自己実現と位置づけて、その特徴を
   明らかにした。
 (4)至高経験を科学の対象として、超越的な自己の可能性までをも
  提示した。
 (5)理想社会ユーサイキアを想定して、その本質にシナジーを
  取り入れた。

◆心理学の大家フロイトはどちらかというと病的な人間を対象にし暗いイメージが
ありますが、マズローの心理学は健康的で前向きで明るいイメージがありますね。
また、人間はいくつになっても成長するとし、段階的に明確にしたことも素晴らしい
と思います。
この点を強調したため、マズローの心理学は「人間性心理学」と呼ばれます。
また、人間成長のゴールを自己実現としていますが、どの状態をゴールとするのか、
今後調べて行きます。
超越的な自己の可能性は、後述するトランスパーソナル心理学のことです。

2)マズローの欲求5段階説の内容

三角の下から段々上に高次の欲求になります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: マズロー心理学.jpg

それでは、一つ一つ理解を深めていきましょう。

第1段階:生理的欲求
●生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求です。
 「食欲」「排泄欲」「睡眠欲」などが当てはまり、これらが満たされなければ
 生命の維持が不可能です。

◆動物的な欲求のイメージがあります。
もう完全に本能の赴くままという感じです。
なるほど、「排泄」しないと生命の維持が不可能。
”mi”を出してしまうのは生命維持にとって重要なことなんですね。

第2段階:安全欲求
●安心・安全な暮らしへの欲求です。
病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットも、これを満たす要因に。

◆これは単細胞から人間まで本能的にあります。
我々にとって一番大事なこと:安全第一と健康第一は基本の基本ですね。

第3段階:社会的欲求
●友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求です。
集団への帰属や愛情を求める欲求であり、この欲求が満たされない状態が続くと
孤独感や社会的不安を感じやすくなり、時には鬱状態に陥るケースもあります。

◆この辺から非常に難しくなります。
何故かというと
・「愛情を求める」は相手次第で自分ではどうしようもない部分がある
・「欲求が満たされない状態」は非常にファジーで、質や量で計れません。
なるほど、ここにメンタルヘルスの難しさがあるんですね。

第4段階:承認欲求(尊重欲求)
●他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求です
名声や地位を求める「出世欲」もこの欲求の1つに当てはまり、外的部分を満たしたい
第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求へと変わります。
・低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、名声、注目などを得ることによって
 満たされるのです。
・高いレベルの尊重欲求は、自己尊重の意識付け、技術や能力の習得、自立性などを
 得ることで満たされ、他人からの評価より自分自身の評価を重視する傾向に。
この第4段階の欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じます。

◆我々凡人には、難しいことが2つあると思います。
・第三段階と第四段階の違いです。
 簡単に言えば第三段階は繋がりや所属を求め、第四段階では尊重・尊敬され
 認められることだと思います。
 例えば、小学生の場合、転校してきてクラスのみんなに受け入れられて仲良くしてもらう
 ことが第三段階で、しばらくたって学級委員に推薦されることが第四段階です、ね。
・高いレベルの尊重欲求はとても立派な事だと思いますが、低いレベルの尊重欲求が
 満たされてから高いレベルの尊重欲求が満たされるのではないでしょうか。

第5段階:自己実現欲求
●自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求です。
潜在的な自分の可能性の探求、自己啓発行動、創造性の発揮などを含み、
自己実現の欲求に突き動かされている状態です。
マズローは最初の4欲求を「欠乏欲求」、最後の1つを「存在欲求」とまとめており、
自己実現を達成できた人は数少ないとされているようです。

◆まさしく、小生は今、この第五段階にあると自負しています。
小生は、マズローの欲求5段階説が素晴らしいと思ったのは、
自分の現在の思いと状況を見事に表わしていたからです。
2年前、会社を退職するときに書いた理由は「自己実現」でした。
その時は、まったくマズローを知らなかったんです。

◆ここで、非常に重要な注意点があります。
欲求5段階説が適用できるのは、言論の自由、戦争のない世界、自己表現の自由な世界、
これらの自由が妨害されることのない世界での話です。
小生、本件は初めて知りました。
またまた、適用範囲の線引きが必要になります。
地球上と大きく捉えると、適用できるのは、残念ながらまだまだ限られていることに
なりますね。

補足:自己超越
●晩年、マズローは5段階の欲求階層の上に「自己超越」の段階があると発表しました。
「自己超越」は、”目的の遂行・達成のみをピュアに求める” という領域を指し、
見返りを求めず、自我を忘れてただ目的のみに没頭する様を指します。
マズローいわく「自己超越」の領域に達することができるのは全人類の2%程度とのことで、
第6欲求の実現を目指すのは稀なケースとされています。

◆良いですねえ~。
「見返りを求めず、自我を忘れてただ目的のみに没頭する」最高です。
先ずは自己実現ですが、その後、全人類の2%目指して自己超越したいですね。
小生、後10年先の目標とします。

 

2.トランスパーソナル心理学

◆小生、マズローの自己超越の内容を知りたくて、調べていくうちに
このトランスパーソナル心理学に行きつきました。
非常に広範囲の分野にわたる理論で、心理学というよりも哲学、一部宗教という
感じがします。
それでは、少し長いですが、紹介します。

●「私はいったい、何のためにこの世に生まれてきたのか・・・
 この世に生まれてきたからには、やはり何かやるべきことが、
 生まれてきたことの意味がようなものがあるはずだ。
 では、私がこの世に生まれてきたことの意味、
 私の″ほんとうの生きる意味‘とは何なのか。
 それを知りたい。」
 これらの問いは、人生を真剣に生きようとする人ならば、避けることのできない問いです。
 それは、一言で言えば、目の前の現実にとらわれない ほんとう”への問い。
 人生の問題への”究極の問い”と言ってもいいと思います。
 そして、数ある心理学の中でこの”ほんとう″への問い。人生の究極の問いにはじめて
 正面から向き合おうとした心理学が、トランスパーソナル心理学なのです。

◆どうですか、皆さん。
 この究極の問いは、哲学や宗教の問いですよね。
 一体どうして心理学が?

●多くの人にとって、哲学は難しくて手が出ないし、宗教は何だか怖い気がする。
 トランスパーソナル心理学は、東洋思想×西洋心理学です。
 『般若心経』をはじめとする仏教思想やその他の東洋思想の知恵を現代心理学の衣で
 包んだ心理学であります。

◆ん~ん? もっと具体的なことが知りたいですね。

●この人生、この世界で起こるすべてのことには意味がある。
 健康や幸運ばかりではない。病気や不運といった。一見、否定的なものにも、
 私たちに何か大切なことを教えてくれるメッセージが含まれている。
 慢性の病、障害、死。不幸、争い、衝突、離婚。別離、憂鬱……。
 こうした否定的な出来事にも何か大切な意味があり、それとしっかりかかわることで、
 私たちの魂は耕され、人生が豊かになっていくのである。
 だから、この人生、この世界で起こるすべての事にしっかりと目を向けよ。
 すべてのことに開かれた態度をとれ。
 目覚めよ。目覚めたまま生きよ。
 それが。プロセス指向心理学の教えである。

◆これはまさしく、仏教の「四苦八苦」の考え方です。
トランスパーソナル心理学は、宗教と今までの心理学との接点なのか、
宗教をも包含するものなのか?

トランスパーソナル心理学、とても難解ですが魅了的ですね。
小生が調べている各科学(例えば人文科学、社会科学、他)の複合なのかもしれません。
一つ言えることは、非常に前向きな理論であるということです。

 

  

3.まとめ

今回は、マズローの心理学、トランスパーソナル心理学について紹介しました。

マズローの心理学については、概略理解できましたが、
トランスパーソナル心理学については、正直理解できていません。

ただし、小生の命題 「人として何が大切か、真の幸せとは何か 」
を考える上で非常に有効な理論であることがわかりました。

小生の課題として、更なる勉強をしていきます。

 

4.今後の進め方

次は、「応用科学」計算機科学、工学、医学を勉強していきたいと思います。

 

5.引用 書籍や文献

1)書籍
マズロー心理学入門 中野明著  アルテ

トランスパーソナル心理学入門  諸富祥彦著 講談社現代新書

 

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