はじめに:対談の目的と登壇者紹介

対談の目標と目的

SNS、特にX(旧Twitter)において、「フォロワーを増やせば仕事に繋がる」「バズれば依頼が来る」といった言説が溢れています。しかし、多くの発信者が数字の増減に一喜一憂する一方で、思うように仕事の獲得に結びついていない現実もあります。

今回の対談では、X運用におけるフォロワー数や再生回数といった「数字」の本当の意味を問い直し、その先にある本質的な価値、すなわち「仕事に繋がる信頼」をいかにして築き上げるかを探求します。小手先のテクニックではなく、長期的にファンを増やし、継続的に仕事を獲得するためのX運用の”あるべき姿”を明らかにすることを目標とします。

これはXに限らず、我々が生きていく上でとても参考になるお話です。Xをやらない方も是非お読みください。

登壇者紹介

折乃笠(おりのかさ)
自身の専門性を発信し、コツコツと情報発信を続ける中で、「本当にこの方向性で合っているのか?」「もっとフォロワー数や再生回数を追い求めるべきではないか?」という疑問を抱えている。本日は、多くのXユーザーが持つであろう悩みを代表して、インフルエンサーに質問を投げかける。

Xインフルエンサー
Xを起点に複数の事業を展開し、フォロワー数10万人超えのアカウントを複数運用。現在は企業のSNSコンサルティングも手掛ける。表面的な数字の獲得術ではなく、個人の「ブランド」を確立し、信頼を収益に変える本質的なSNS戦略論に定評がある。普段はエレガントな女性。

対談本編:「フォロワー数=仕事」という幻想

折乃笠: 本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、多くのXユーザーが抱えるであろう、一番の疑問からお伺いさせてください。やはり、Xで仕事をもらうためには、フォロワー数や情報発信による再生回数が多ければ多いほど有利、ということなのでしょうか?

インフルエンサー: 折乃笠さん、本日はよろしくお願いします。非常に良い質問ですね。その問いに対しては、私はいつも「半分正解で、半分間違っている」とお答えしています。

折乃笠: 半分正解で、半分間違い…ですか。もう少し詳しくお聞かせいただけますか? 例えば、最近よく見るAI動画などは、数十万、数百万回と再生されています。あれだけ注目を集めれば、仕事の依頼も殺到するのではないかと思ってしまうのですが。

インフルエンサー: なるほど。確かに、単純な再生回数やインプレッションは、多くの人の目に触れたという事実を示します。しかし、それが直接仕事に結びつくかというと、残念ながらそうとは限りません。何も考えずにAI動画を量産し、仮に1000万回再生されたとしても、それ単体では「すごいですね」で終わってしまうケースがほとんどでしょう。

折乃笠: なんとなく分かる気がします。では、やはり重要になるのはフォロワー数でしょうか?フォロワーが10万人いれば、影響力も大きく、仕事の依頼も増える、というイメージがあります。

インフルエンサー: フォロワーが多いほど、チャンスの総量が増えるという意味では間違いありません。可能性は確実に広がります。しかし、それもまた本質的なポイントではないのです。重要なのは、なぜフォロワーがあなたをフォローしているのか、その理由です。

折乃笠: フォローしている理由、ですか。

インフルエンサー: はい。極論を言えば、プレゼント企画だけで集めた10万人のフォロワーと、あなたの専門的な発信に価値を感じて集まった1万人のフォロワーでは、後者の方が圧倒的に仕事に繋がりやすい。つまり、数そのものよりも「質」が重要だということです。お客様が「この人にぜひお願いしたい」と思えるような、あなた自身の権威性、信頼性、そして専門性。これこそが、仕事獲得の核となる要素です。

折乃笠: 権威性、信頼性、専門性…。

インフルエンサー: そうです。フォロワー数が重要になるのは、その権威を示すための一つの「指標」として機能する場合に限られます。例えば、特定の分野で1万人のフォロワーがいることは、「この人はこの分野で1万人に支持されるほどの知見や実績があるのだな」という信頼の可視化に繋がります。しかし、それはあくまで信頼を構成する一要素に過ぎません。

折乃笠: なるほど。では、先ほど出た「再生回数」は、どのように捉えれば良いのでしょうか?

インフルエンサー: 再生回数とは、あなたが提供する価値や魅力を伝えるための「チャンスの数」、野球で言うところの「打席数」と考えるべきです。いくら打席に立っても、中身のない空振りばかりでは意味がありません。一回一回の発信(打席)で、いかに自分の専門性や人柄という名の「鋭いスイング」を見せられるかが勝負です。

折乃笠: 「打席数」ですか。分かりやすい例えです。お客様の立場になってみれば、確かにそうですね。

インフルエンサー: その通りです。お客様は、ご自身の大切なお金を支払って仕事を依頼します。誰でも簡単に作れるようなAIコンテンツで表面的な数字を稼いだだけの人と、たとえ数字は小さくても、その人ならではの深い知見や誠実な人柄が伝わってくる発信を続けている人。折乃笠さんなら、どちらに依頼したいですか?

折乃笠: …間違いなく後者です。自分の悩みや課題を、この人なら解決してくれる、と信頼できる人にお願いしたいです。

インフルエンサー: それが答えです。仕事を得るためには、あなたの発信を通じて、

あなたはどのような人物なのか(権威性)

信頼できる人格を持っているのか(信頼性)

インフルエンサー: どんな専門性を持っているのか(専門性) これらを明確に伝え、見た人に正しく評価してもらう必要があります。本当に仕事を得たいのであれば、単純なフォロワー数や再生数を追い求めるのではなく、この3つの要素をどう伝えるか、という意識を持って情報発信を続けるべきです。

折乃笠: 目から鱗です。私は今まで、どうしても目に見える数字に囚われていたかもしれません。この視点を持てば、発信の内容も大きく変わりそうです。

インフルエンサー: ええ。この視点を持つことができれば、たとえフォロワーが1万人であっても、一つの投稿の再生回数が1万回であっても、そこから十分に仕事を獲得することは可能です。むしろ、その方が熱量の高い、質の良いお客様と繋がることができるでしょう。

まとめ:これからのX運用のあるべき姿

インフルエンサー: 今回の対談を通じて見えてきたのは、X運用における一つの真理です。それは、Xを単なる「数字を増やすゲーム」や「情報を拡散するだけのツール」として捉えるのではなく、「信頼を構築するためのコミュニケーションの場」として捉えることの重要性です。

これからのX運用で私たちが目指すべき姿は、以下の3点に集約されます。

「数」から「質」への転換

追い求めるべきは、フォロワー数やインプレッションといった虚像の数字ではありません。「あなただからお願いしたい」と心から思ってくれる、質の高いファンや未来の顧客との関係性です。一人ひとりのフォロワーと真摯に向き合う姿勢が、最終的に大きな信頼となって返ってきます。

「What(何を)」から「Who(誰が)」への深化

有益な情報を発信することは大前提です。しかし、情報が溢れる現代において、それだけでは埋もれてしまいます。これからは「誰が」その情報を発信しているのかが問われます。あなた自身の経験に裏打ちされた権威、誠実さが伝わる人柄、そして揺るぎない専門性。これらを一貫して伝え続けることで、あなたという「ブランド」が確立されます。

「短期的なバズ」から「長期的な信頼構築」へ

一過性のバズは、麻薬のようなものです。瞬間的な高揚感はありますが、持続性がなく、ブランド構築には繋がりにくい。本当に目指すべきは、日々の地道な発信を通じて、コツコツと信頼を積み上げていくことです。派手さはありませんが、この長期的な視点こそが、揺るぎないビジネスの土台を築き、継続的な仕事の獲得へと繋がる唯一の道と言えるでしょう。

X運用は、自分という人間を社会にプレゼンテーションする行為そのものです。数字という分かりやすい指標に惑わされず、自らの権威性、信頼性、専門性を磨き、それを誠実に発信し続けること。この本質的な活動こそが、これからの時代に求められるX運用の「あるべき姿」なのです。

皆さん、如何でしたか?

やっぱ、全てに言えますね。

あまり肩に力を入れず、リラックスしながら進んでいきましょう。

 

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