皆さん、イグ・ノーベル賞って聞いたことありますね。
イグノーベル賞は“ノーベル賞のパロディ”などと呼ばれることも
ある賞で、今年で30回目を迎えるそうです。
毎年、テレビでその授賞式と研究内容が紹介されますが、
いつも真面目に徹底的な”くだらなさ”に大笑いしてしまいます。
イグノーベル賞とは
1990年年に「ユーモア科学研究ジャーナル(Annals of Improbable Research)」
の当時、編集者だったマーク・エイブラハムズ(Marc Abrahams)が創設しました。
イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)の名前の由来は、ノーベル賞(Nobel Prize)と
英語の接頭語のig(~でない)からの命名。綴りのよく似た「ignoble」には
「不名誉な」などの意味もあります。』
ここで、受賞例を紹介しますので、一緒に笑いましょう。
1.タマネギの催涙因子生成酵素の発見
タマネギが人間の目から涙を出させる生化学的な過程が、
科学者が以前に理解していたよりもずっと複雑だったことを発見した。
タマネギを切ると涙が出てくる症状を抑える酵素が発見されたことで、
涙のでないタマネギをつくることができることも証明されました。
2.バナナの皮の潤滑効果
床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んで滑って転んでしまう時の
摩擦の大きさを計測した研究です。
難しい運動方程式の構築と解析をしています。
3.ポテトチップスのパリパリ感
コンピュータでカリっとした音を増幅させたポテトチップスの音を流すことで、
ポテトチップスを食べている人は自分の噛んでいるポテトチップスが実際
以上にカリっとして新鮮であるように信じることを証明しました。
4.ビスケットを紅茶に浸す最適な方法
ビスケットを紅茶に浸したとき(イギリスでは一般的な食べ方)に
発生する現象に、ウォッシュバーン方程式という数式を適用しました。
この数式を適用したとき、理想的な時間はビスケットによって異なり、
ジンジャービスケットは3秒、ダイジェスティブビスケットは8秒がベストと
いう結果が出ています。
5.ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究
本来樹木から取り出す「バニリン」を、牛の糞からも抽出ができたことを発表しました。
研究者は「ただ、この方法で抽出したバニリンは食物には向かないかも」と語り、
そのバニリンを使って作られたアイスクリームが、審査員の皆さまに振舞われたんだとか。
ほんと、何のためにやってんのと大笑いしてしまいますね。
小生、個人的には5番が好きです。
イグ・ノーベル賞、何て言うのでしょうか。
今の混沌として歪んだ世の中において、潤滑剤みたいに感じます。
現在の科学技術は、真から地球環境、自然、動物を含めた人間のために
なる様な純粋なものは少なくて、軍事力アップ、お金儲け、名誉欲のために
あるような気がしてなりません。
よって、無駄なものは、即刻排除されてしまいます。
イグ・ノーベル賞を受賞する科学者、技術者は何のために研究して
いるのでしょうかね?
まさか、人を笑わせるためにやっているわけではないでしょう(笑)
人間が本来持っている純粋な探求心と一つのことをやり遂げようとする
真面目な根性論、そしてやり遂げた時の達成感。
イグ・ノーベル賞、笑いの中に何かとても大切なものを我々に教えて
くれているような気がします。
http://orinokasa.com/index.html
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