小生、先週、人間学月刊誌致知5月号(最新号)の村上先生連載
”生命科学研究者からのメッセージ”を読んだばかりでした。
『ピンチは幸せになるためのチャンス
 人間は誰でも試練や逆境を避けて通りたいと願う。
 しかし、厳しい経験を通してこそ人間的成長が得られることが
 学問的にも明らかになってきているという。
 肯定的な考え方がいかに人生を好転させていくのか。』

そして、今週、インターネットで、
『筑波大学名誉教授で国際科学振興財団バイオ研究所長の
 村上和雄氏が13日、肺炎のため死去した。
 85歳。葬儀・告別式は家族葬で行われた。』

小生、6年前はじめて村上先生の御本を読んだ時とても感動し、
更にインタビュー記事でとても感銘しました。
その後、先生が生まれ育った故郷の天理市(先生は天理教の信者)へ、
現地現物調査に行きました。

結果、天理大学の図書館で先生の多くの本と巡り会うことができ、
更に天理教と先生との係わりがとてもよくわかりました。

『村上和雄 1936年生まれ。DNA解明の世界的権威・筑波大学名誉教授。
世界に先がけ、高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、
一躍世界的な業績として注目を集める。ノーベル賞の有力候補とされる注目の人。
最先端の遺伝子工学の研究から、「感性と遺伝子は繋がっている」ことを究明。
想像をはるかに超える人間の持つ偉大な可能性を開花させる「眠れる遺伝子の
目覚めさせ方・考え方」を解き明かす。
科学に身を置きながら、哲学、宗教、宇宙観をも包み込む独自の世界観を展開。
その飾らない人柄と軽妙洒脱な語り口調に全国の経営者から絶賛の声が集まる。』

ノーベル賞の有力候補であり、全く飾らないお人柄であり、人間にとって一番大事なものは
”心”であると常に語っていました。
小生は、科学者として、人間として、村上先生を尊敬しておりました。

とても残念です。せめて、ノーベル賞を受賞するまでは・・・

最後に、チベットの最高指導者でノーベル平和賞を受賞したダライーラマ法王十四世の
推薦文を紹介します。
『二十一世紀の人類が直面する課題は、科学だけでも宗教だけでも解決できない。
 宗教がもたらす理解と現代科学の知見を融合して、苦難を克服しなければならないのだ。
 村上和雄氏の貴重な研究が、私たちをこの目標に近づけてくれる。』

合掌。

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