小生、大相撲は大好きで、場所中は実況中継を観たり、毎日ニュースで
勝敗をチェックしています。

ここで、ほんとうにうれしいニュースがありました。

大相撲夏場所(5月9日初日・両国国技館)の番付が4月26日、
日本相撲協会から発表されました。
照ノ富士は、春場所で優勝し、21場所ぶりの大関復帰を果たしたのです。

一時は序二段まで番付を下げながら、見事な復活です。

照ノ富士の大関復帰は、大相撲の歴史に残る快挙と言われています。
大相撲の歴史の中で、十両以下に落ちた力士が大関に戻るのは
昭和以降初めてということです。

照ノ富士番付推移のグラフを御覧下さい。
照ノ富士グラフ.jpg

照ノ富士は3年4か月前にけがで大関から陥落。
その後は病気も重なり2年前には序二段まで番付を落としました。
しかしそこから勝ち越しを続ける快進撃で、去年7月、幕内に復帰した
場所で優勝。
その後も三役で好成績を続けて大関復帰を決めたのです。

言葉で経緯を説明するのは簡単ですが、大相撲は番付が全て。
一枚違えば待遇も違う。それが大関という地位から序二段迄陥落は
天と地程の違いがあると思います。

我々サラリーマン経験者の世界で言えば、社長の次の立場である副社長から
専務、常務、部長、室長、課長、係長と1年4か月で降格して、下から二番目の
主任になったということです。

仕事の内容もさることながら待遇は、
秘書(付き人)が何人もいたのに自分が付き人に。
高級料亭で著名人と会食していたのに自前で場末のちゃんこ鍋屋。
移動は超高級車から電車で。
何が辛いって、世間からまったく注目されなくなったことだと思います。

体の面で怪我や病気は辛かったと思いますが、待遇が大きく変わったことは
精神的に本当に辛かったと思います。

小生は、照ノ富士のその精神力に、絶賛の拍手を送りたいと思います。

照ノ富士のとても立派なコメントがあります。

「やっぱり何回もやめたいなという気持ちになりました。
 親方とも家族にもそのことを相談しましたけど、みんな(復活を)信じてくれました。
 そこでもう一度頑張るんだという気持ちを後押ししてくれたので、その思いを自分
 の肩に背負ってやらないといけないなという気持ちでした。
 自分のためというより、やっぱり周りのひとたちに、恩返ししたいという気持ちの方が
 強かったです。」

我々もこの謙虚な気持ちを持って、苦難を乗り越えていかねばなりませんね。

ありがとう 照ノ富士関。

どうか横綱になって下さいね。

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