”人間らしく生きる”ために、先ず自身に必要なことは、自身の”心””体””頭”を
鍛えることと”人”を知ることだと思っています。

”人”を知ることは、本当に素晴らしいことだと思います。

今回は、“人間らしく生きる”ために、真摯に、真剣に、考え、行動してきた
方々を紹介します。

皆さん、羽鳥兼市氏って知っていますか?
羽鳥慎一なら知っているって?
羽鳥修次なら元同僚だけど?

羽鳥兼市氏。
小生の想像を絶する”心”・”体”・”頭”をお持ちになる方で、尊敬の念を込めて
崇拝したいと思っています。

羽鳥兼市氏を紹介すると (インターネットより)
『福島県須賀川市出身、福島県立須賀川高等学校を卒業後に父親が経営する
 羽鳥自動車工業に入社。
 1966年に義兄と共同で羽鳥総業を設立。1975年に同業者の会社の不渡り事件で、
 3億円以上の負債を抱えて1976年に倒産。
 同年東京マイカー販売を設立。
 1994年に車の買い取り部門として「ガリバー」1号店を開設、同年10月に
 ガリバーインターナショナルを設立した。』

羽鳥兼市氏vs折乃笠公徳の対談

※羽鳥氏の著書“非常識であれ!”の内容をアレンジしながら、対談方式で紹介。
本記事は以前作成の折乃笠レポート”人間らしく生きる”の内容を一部変更したものです。

折乃笠: はじめてお目に掛ります。折乃笠と申します。
      本日は、私が尊敬の念を持って崇拝したいと思っております羽鳥様に
      お会いできて本当に光栄です。
羽鳥氏: 羽鳥です。崇拝だなんて・・・。私は中小企業のただのオヤジですよ。
      まあ、今日はフランクに話しましょう。
折乃笠: ありがとうございます。私は同僚に羽鳥というたいへん良い人がいるので、
      お名前が同じ羽鳥様はとても親しみを感じます。
羽鳥氏: そうですか?私も前職の羽鳥総業では重機を扱っていましたので、
      輸送に日野さんのトラクタを使わせていただきました。日野は良いですね。
折乃笠: この度、大型トラック、中型トラック共、フルモデルチェンジをしまして、
      更に磨きを掛けました。合わせて、トータルサポートも万全にしています。
羽鳥氏: それは素晴らしい。
折乃笠: さて話は変わり、私がガリバーインターナショナルの羽鳥様を初めて知った
      のは、人間学紙“致知”の紙上でした。遺伝子工学の大家・村上和雄先生と
      の対談記事です。「非常識でありたい。バカなことも極めれば凄い」という
      コメントは、今でも覚えております。
羽鳥氏: そうですか。それに付け加えると「準備しなければならない、人・技・体・モノ」
       と「最後にものを言うのは、精神力と直感」をコメントしました。
折乃笠: 素晴らしいの一言です。是非、私を弟子にして下さい。
羽鳥氏: ハハハ。考えておきますよ。でも折乃笠さんにはこれからまだまだ別にやる
       ことがあるでしょう。
折乃笠:・・・・・

折乃笠: それでは本題に入ります。
      ここで私の想像を絶する羽鳥様の事柄を紹介させて下さい。
羽鳥氏: お願いします。
折乃笠: 設立からわずか9年で東京証券取引所第一部上場企業となった中古車流
      通大手、ガリバーナショナル。成長の原動力は社内に「挑むことの大切さ」
      が浸透していることです。
      その極みは、2011年6月から羽鳥兼市会長が挑んだパリ~中国~日本と
      いうマラソン。70歳という年齢にもかかわらず、合計1万3352キロを
      405日かけて自らの足で走り抜いたのです。
      尊敬の念を持って崇拝致します。
羽鳥氏: いやいや大したことはありません。多くの方の支援があったからできたの
      です。もう一つは三男と腹心の重役の3人で走った事も良かった。
折乃笠: この挑戦で浮き彫りになった事は、何ですか?
羽鳥氏: 「高い志」「情熱」「信頼」「プラス思考」「覚悟」「感謝」など、ガリバーが重視
       してきたコアコンピテンシーです。

折乃笠: 合計1万3352キロを405日のマラソン。私にとっては天文学的数字です。
       一日どのくらい走ったのですか?
羽鳥氏: そうですね。大体コンスタントに40kmですね。
折乃笠: 40km!! 毎日フルマラソンをしていることですね!凄すぎる。
羽鳥氏: まあ、最初は苦しくて苦しくて、いっそのこと隣を走るダンプカーのタイヤに
       飛び込んで死んでしまえば言いわけが経つと。本当に飛び込もうとした
       時どこからか「卑怯者」と聞こえてきたんですよ。
       その時です。心臓が喉から飛び出すほど苦しくても走ろうと決心したのは。
       苦しみは苦しみに慣れてしまえば良いのですよ。
折乃笠: いつも苦しい事から逃げている私には、次元が違い過ぎます。大反省です。

折乃笠: 何故、そこまで苦しいおもいをしてまで走り続けるのですか?
羽鳥氏: 何も名誉や記録が欲しくてこんなことをするわけではありません。
      やるなら少しでも世のため人のため、そして社員のためにと考えました。
      いま日本は、世界でどの国も経験したことのない高齢化社会へと進んでいま
      す。しかし人間は、70歳や80歳になってもまだまだ可能性を秘めていると思
      うんです。多くの人が勝手に老人だから何もできないと思い込んでいるだけで
      す。一方で若い世代は、大きな夢や目標を抱き、何事にも挑戦しようという人
      が少なくなったとも聞きます。
      これでは日本全体の活力がなくなる。
      それならいっそ、自分が挑戦することで人間の持つ可能性と挑戦する素晴
      らしさを証明し、少しでも多くの人たちに、行動する勇気を感じてもらえればと
      考えたんです。
折乃笠: ・・・・・
羽鳥氏: どうしました折乃笠さん?泣いているのですか?
折乃笠: 感動で胸が痛くなりまして。

羽鳥氏: そう言えば、痛いというとこんな事がありました。
       ドイツでマメの痛みに苦しんだ三男・彰人はその痛みをこう話しました。
       「着地するたびに、生爪の間にフォークを突き立てられる感じです。
       痛くてとても足を着けない」。
折乃笠: 羽鳥様はマメはできなかったのですか?
羽鳥氏: 自慢じゃないが、彰人以上にできていましたよ。
折乃笠: それほどまでの痛みを抱えながら、なぜ走りきることができるのですか?
      何か特別なコツでもあるのですか?
羽鳥氏: まったく同じ質問を彰人もしましてね。こう言ってやったんですよ。
      「痛い痛いと、そればかり考えるから余計に痛くなるんだ。いくら考えたって
      痛みはなくならないだろう。それならいっそ、他のことに集中しようと思った
      んだよ。走ることだけに集中しようとね。そしたらマメのことは忘れた。
      しかし不思議だね。昨日までは暑いだの、疲れただの、ダルイだのと言って
      いたのに、マメのおかげで走ることに集中したら、それらも全て忘れてしまった
      よ。人間なんて、優先順位の大きいものしか気にならないんだね」
折乃笠: それを聞いた彰人さんはどうでしたか?
羽鳥氏: 「俺達はまだまだだなあ」と、驚きを通り越して唖然としていましたよ。
折乃笠: 同感です。
羽鳥氏; 大きな挑戦をするとき、欲張って他のこともやろうとすると、その挑戦はまず
      成功しません。そもそもできるかどうかの大きな目標に挑戦しているわけだ
      から、すべての力をもってそこに向かわないといけませんね。
折乃笠: 非常に参考になりました。私もやりたいことがいっぱいあるのですが、
      今後、選択と集中をしていきたいと思います。

折乃笠: さて、そろそろお時間となりました。私個人的にはまだまだお聞きしたいこと
      がたくさんあるため、対談を終わるのが非常に残念です。
      それでは最後になりますが、読者の皆様に一言コメントをお願い致します。

羽鳥氏: 挑戦を振り返ってみると、我々もスタート時から東京にゴールすることばかり
      を考えていたら、絶対に完走できなかったでしょう。
      恐らく3000キロぐらいで、諦めてしまっていたのではないでしょうか。
      真剣にコツコツ続けていると、様々な人が手助けしてくれるようになります。
      トルコでも、イランでもそうだったように。そうなれば、自分のパワーの何十
      倍、何百倍ものパワーを得られるようになります。
      実はこれは大きな仕事に取り組むときの姿勢と同じなのです。

折乃笠: 羽鳥様、本日は誠にありがとうございました。
      私、羽鳥様の弟子と思ってこれからも努力・邁進して参ります。

皆さん、如何ですか?
凄いとしか言いようがありませんよね。

小生が一番凄いと思うのは、超ポジティブな考え方とその実行力です。

小生、この本を読んだのは59歳の時でしたが、それから以下の様に考える様になったのです。

自分の年齢は、ただ単に生まれて何年たったかの、ものさし上の印に過ぎない。
一般的に60歳になると、やれ還暦だの、定年だの、爺だの、と一派一からげに
言われるが、そんなの関係ない。
まだまだこれから(60歳~75歳)は、黄金の時代として、人生の中でもっとも充実している時代だ。

そう思うようにきっかけを作ってくれた羽鳥兼市氏には本当に感謝です。

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