小生、お風呂、特に温泉が大好きで、今までにいろいろな所に行って
温泉の名湯を満喫しました。
コロナでなかったら、毎月温泉めぐりをしたいほどです。
山梨の温泉には必ずあると言ってよい程のものがあります。
それも、お風呂場か、脱衣場にあります。
皆さん、何だと思いますか?
それは、その温泉の成り立ちや効能を学術的に説明した看板です。
実は、山梨県には温泉博士と言われる名物先生がいらっしゃいます。
御紹介します。
『田中収 大月短期大学名誉教授
甲府市生まれ、東京大学大学院修了、
大月短期大学地球科学研究室教授を経て現在名誉教授。
温泉環境「温泉相」研究会会長、宝石貴金属協会名誉会長。
地質学の専門家であり、県内外の温泉研究の第一人者。』
ここで、先生の学術的な御説明を紹介します。
『 六郷温泉「つむぎの湯」は、4つのプレートが犇めき合う、
現在、世界の中で最もユニークで活動的な変動帯中の富士川沿いに
誕生した自噴温泉です。
3,000万年以上昔の太古に堆積した古い日本列島の基盤、
赤石山地・関東山地南側に、南部フォッサ・マグナ堆積物として熱水鉱床を
胚胎する約1,000万年昔の海底火山堆積物のグリーン・タフ系(緑色凝灰岩)の
岩盤、地下1,500mの断層破砕帯中で、悠久の時の流れの中で涵養された、
ミネラル成分の極めて豊かな本格的裂罅系天然温泉です。』
どうですか、皆さん、太古の地球のロマンを感じませんか?
山梨で1,000万年から涵養されたミネラルに浸かることができるのです。
ただし、温泉の湯船に「ほげ~」と何も考えず気持ち良く浸かっている時、
この様な硬い掲示板を見てしまうと、背筋をピンと伸ばして、思わず「温泉様」に
拝んでしまいます。
やはり、温泉は頭を空っぽにして入りたいですよね。
(厳粛な田中先生に怒られそうですが・・・)
今度、山梨の温泉にいらしゃったら、お風呂場か、脱衣場を
キョロキョロしてみてください。
山梨で太古の地球のロマンを感じませんか?
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