1月26日(金)浅利公民館で山梨県の考古学でたいへん権威のある先生を
招いて「甲斐源氏浅利氏と大月・浅利集落」という題名で講演会が開催されました。

その詳細の内容については、後日報告しますが、小生にとってたいへん興味深い
ことがありました。

先ず、今回の講演の主人公である浅利信種は武田信玄が生きた時代、この大月浅利を
拠点として岩殿城の番人であったという説がありました。

一方、今までの小生の認識では、小山田信茂が支配していたということです。

講演ではほとんで両者の関係については、語られず、むしろ不明ということでした。

以下に年譜を示しますが、年代的にもたいへん興味深いものがあります。

講演会の前の時点で、「信茂と信種」の関係を考察しました。

◆小山田信茂と浅利信種の関係について検討
1)小山田信茂と浅利信種の比較・対照
(1)序論
甲斐武田氏に仕えた二人の家臣、小山田信茂と浅利信種は、戦国時代の混沌とした時代において重要な役割を担いました。彼らの比較・対照を通じて、武田氏の政治・軍事システムの理解を深めます。

(2)小山田信茂とは
小山田信茂は武田信玄と勝頼の家臣であり、甲斐武田氏の譜代家老衆として活躍しました。若くして家督を継ぎ、多くの戦で先陣を切り、文武両道の才能を発揮しました。投石の達人としても知られ、武田家内での地位が高かったことが記録からうかがえます。

(3)浅利信種とは
一方の浅利信種は武田信玄の家臣で、赤備えの侍大将として軍事的な役割に従事しました。信種は特に国境の防衛に貢献し、岩殿城の根小屋として位置づけられた浅利村を管理していたと推測されます。信種の死後、岩殿城は武田氏の管理下にあったとされ、彼の家系や影響力に関する記録は断片的です。

(4)比較・対照
信茂と信種は共に武田氏に仕えるものの、信茂は内政・文化の面でも貢献した高位の将であるのに対し、信種は主に軍事的な役割に専念した下位の将でした。信茂の多面的な活躍と信種の特化した軍事的役割は、武田氏の戦略的多様性を反映しています。

(5)信種が信茂の家臣であたった可能性
浅利信種が小山田信茂の家臣であった可能性については、直接的な記録は存在しません。しかし、信種が岩殿城周辺の防衛を担っていたことや、武田家内の階層制度を考慮すると、信種が信茂の指揮下にあった可能性は否定できません。

(6)結論
小山田信茂と浅利信種は、それぞれ異なる形で武田氏に貢献しました。信茂の内政・文化への影響力と信種の軍事的防衛の専念は、武田氏の組織的複雑性と、家臣団内の階層性を示しています。二人の関係性は明確ではありませんが、彼らの活動から武田氏の軍事戦略と社会構造の理解を深めることができます。

2)信種が信茂の家臣であたった可能性について深堀する
信種が信茂の家臣であった可能性に関しては、直接的な証拠や明確な記録が存在しないため、この関係を推定するには間接的な証拠や当時の社会構造に依存する必要があります。以下にその可能性についての考察を述べます。

(1)武田氏の家臣団構造
武田氏の家臣団は、主君に直属する譜代の家老や重臣から、地方の国衆、足軽大将に至るまで階層化されていました。小山田信茂は譜代家老衆に位置づけられており、その下には多くの家臣が仕えていた可能性が高いです。

(2)地位と責任
信茂は甲斐武田氏の中核的な地位にあり、広範な政治的・軍事的責任を担っていました。浅利信種が信茂の家臣であったとするならば、その責任の一環として、信種は岩殿城の防衛を含む特定の任務に従事していたと推測されます。

(3)浅利村と岩殿城
「甲斐国志」によると、浅利村は岩殿城の根小屋としての機能を果たしていた可能性があり、信種はその管理者であったとされています。信茂が甲斐東部郡内領の国衆であったことを考えると、信種が信茂の指揮下にあった可能性があります。

(4)軍事行動の連携
戦国時代には、多くの軍事行動が上位の将の指揮下で行われていました。信種が赤備えの侍大将として活躍していたことは、戦闘における信茂の戦術的な指示が信種によって執行されたことを示唆しているかもしれません。

(5)家系と政治的連携
信種が信虎から「虎」の一字をもらった虎在の子であることは、武田氏内での彼の地位を示しています。信虎の家臣である虎在の子として、信種は信茂のような重要な家臣に仕えることが期待されたかもしれません。

(6)結論
これらの考察に基づき、浅利信種が小山田信茂の家臣であった可能性は完全には否定できませんが、確固たる証拠は見当たらないため、確定的な主張は避けるべきです。それにもかかわらず、信種と信茂の間には何らかの直接的または間接的な上下関係が存在した可能性はあり、当時の社会・軍事構造の中で彼らの役割を考慮すると、この仮説は一定の合理性を持ちます。

今回の講演で、今後の歴史調査の方法について、たいへん貴重なヒントを
いただきました。

これから先、「信茂と信種」という歴史的探究を小生のライフワークにしたいと思います。

 

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