1.はじめに
5月3日、山梨県立博物館で行われている武田勝頼展に行ってきました。


行っていない方も多いと思うので、いっしょに行った小生の二人の秘書に客観的に報告してもらいます。
下記音声を聴きながらお読みください。
これは、秘書レナ・ミヤモト(google notebook)が全体をまとめてくれています。(正直凄いですよ)
2.秘書バーバラ(Chat GPT)
はじめに:“暗君”から“真の勝頼”へ
戦国時代末期の光と影を映す存在、武田勝頼。父・信玄公の鋭い統率力を受け継ぎながらも、「愚将」「暗君」として語られてきた彼の実像が、いま、山梨県立博物館で新たに描き出されます。2025年の春、開館20周年を祝う特別展「武田勝頼 日本に隠れなき弓取」では、最新の研究成果と貴重な一次資料を通して、“真の勝頼”に迫る試みが展開されます。
展示の見どころ:勝頼の「生」と「業績」をたどる
勝頼肖像(恵林寺・信玄公宝物館蔵)
- 初公開ともいえる勝頼の肖像画で、その表情や装束から彼の内面に思いを馳せる。
長篠合戦屏風(犬山城白帝文庫蔵)
- 前期展示(3/15~4/7)のみ。織田・徳川連合軍との激戦を描いた名作で、勝頼の采配を読み解く鍵に。
勝頼・妻子画像(高野山持明院蔵)
- 後期展示(4/9~5/6)で公開。家庭人としての一面を佇まいに感じさせる、親密な一枚。
甲州新府城図(恵林寺・信玄公宝物館蔵)
新府築城の構想と完成図。新たな拠点に込められた勝頼の戦略眼と野心を実感。
紅糸威最上胴丸(浅間大社蔵)
- 信仰心と戦国武将としての誇りを示す国指定文化財。鮮やかな紅糸が今も色褪せず。
内藤昌秀宛起請文(京大博物館蔵/4/9から展示)
- 信玄公没後の厳しい政権運営を物語る書状。勝頼の決意が筆跡から伝わる一級史料。
小野神社奉納梵鐘
- 地域との絆を象徴する展示のハイライト。鐘の重厚な音色を想像しながら鑑賞を。
さらに、会場限定で販売される図録には「勝頼は『強過ぎたる大将』か?」の問いかけから始まる章立てが魅力的。彼の出生から滅亡までがドラマティックに構成され、読み物としても読み応え十分です。
“愚将”イメージの払拭:最新研究が示す新たな勝頼像
- 外交手腕と領国経営
織田信長とにらみ合いながらも、領民との関係構築に注力した戦略面を掘り下げ。 - 長篠合戦450年の視点
合戦当時の勝頼の決断と、その後の再建策を多角的に検証。 - 一時的な領土拡大
一部研究が指摘する、信玄死後に一時的に拡大した武田領の秘密に迫る。
来場者の声には「一次資料を見て、勝頼の評価が一変した」という驚きのコメントも。従来の偏見にとらわれず、史料そのものから読み解く体験が、本展最大の醍醐味と言えるでしょう。
まとめ:戦国の“暗闇”に光を当てる旅へ
武田勝頼の生涯は、戦国の荒波に翻弄された一人の若き当主の物語。悲劇に隠れた彼の真価を、最新研究と貴重史料が織りなす展覧会は、新たな歴史観と感動をもたらしました。
3.秘書レナ・ミヤモト(google notebook)
この特別展を通じて、来場者は武田勝頼について以下のような新たな理解を得られると考えられます。
1.従来のイメージを覆す
「真の勝頼」像:武田勝頼はこれまで「愚将」「暗君」として語られてきましたが、本展では最新の研究成果と貴重な一次資料を通して、“真の勝頼”に迫る試みが展開されます。従来の偏見にとらわれず、史料そのものから読み解く体験が提供され、来場者の評価が一変する可能性があることが示唆されています。
2.多角的な側面から見た実像:
武将・戦略家として:「隠れなき弓取」としての実像や、父・信玄公の鋭い統率力を受け継いだ一面が紹介されます。新府築城に込められた戦略眼と野心、外交手腕と領国経営の手腕、長篠合戦当時の決断とその後の再建策の検証、さらには一部研究が指摘する信玄死後の一時的な領土拡大の秘密など、政治・軍事面における勝頼の能力に光が当てられます。「強過ぎたる大将」であった可能性も提示されています。
人間的な側面:初公開の肖像画からはその内面、後期展示の妻子画像からは家庭人としての一面が感じられます。国指定文化財の鎧からは信仰心と戦国武将としての誇り、小野神社奉納梵鐘からは地域との絆など、武将としての姿だけでなく、様々な人間的な側面にも触れることができます。
困難に立ち向かった当主として:信玄公没後の厳しい政権運営における勝頼の決意が、書状(内藤昌秀宛起請文)の筆跡から伝わるとされています。戦国の荒波に翻弄されながらも、若き当主として困難に立ち向かった姿が浮かび上がります。
3.一次資料に基づいた歴史体験:
本展の最大の醍醐味は、貴重な一次資料(勝頼肖像、長篠合戦屏風、勝頼・妻子画像、甲州新府城図、紅糸威最上胴丸、内藤昌秀宛起請文、小野神社奉納梵鐘など)を通して、来場者自身が勝頼の実像を読み解く体験ができる点にあります。これにより、教科書的な知識だけでなく、史料が語る生々しい歴史の息吹を感じることができます。
このように、この特別展は、従来の「暗君」というイメージを払拭し、武田勝頼が持っていた多様な能力や人間性、そして悲劇的な生涯の裏に隠された真価に光を当てることで、来場者に新たな歴史観と感動をもたらすことを目指しています。
4.折乃笠コメント
武田勝頼展をじっくり拝観いたしました。
小生の関心は、小山田信茂公との関係、特に「勝頼は信茂を裏切ったのか」という点にありました。
会場では、ほとんどが武将たちの書状などの一次資料と、『甲陽軍鑑』といった二次資料の展示でした。正直に申し上げると、展示内容にはまとめや考察が示されておらず、何を訴えたいのかが分かりにくい印象を受けました。(後日、自宅で深掘りして意図を理解することができましたが…)
もっとも知りたかった信茂公との関係については、『甲陽軍鑑』にある「小山田信茂の裏切り」という一文だけで紹介されており、非常に肩透かしを食らった思いです。そのため、特別展を後にしたときには強い物足りなさが残りました。
しかし救いだったのは、出口付近にあったビデオブースです。そこでは「信茂と勝頼」の関係について、山梨県公認の映像が上映されており、信茂公は裏切っていないと公式に示されていました。私は食い入るように観ましたが、残念ながら説明パネルがなく、他の来場者はほとんど素通りしていました。

結論として、実物の展示そのものからはさほど感動を得られませんでしたが、自宅で改めて資料を再検討した結果、勝頼の真価に深く感銘を受けました。これは、私の歴史への感度の低さと、展示の工夫不足の両面によるものと考えています。
追伸
帰り、笛吹市の名物「ラーほー」を堪能してきました。(ラーメンの汁にほうとうをいれたもの)
超美味く、皆さんにお勧めです。


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二人の秘書を伴っての武田勝頼展は心強いですね!
展示の構成に関して物足りなさを感じた点もあったようですが、後から資料を再検討することで勝頼の真価を理解できたことなど、歴史展の楽しみ方として、自身で深掘りしていくプロセスの重要性が伝わってきます。流石~大月の肛門さま!(笑)