今週は断捨離ウイーク。
断捨離を実施しで心身軽くして瞬発力アップと軌道修正をします。
今回は心の断捨離。
塩山恵林寺にゆっくりゆったりのんびりと家内と行ってきました。
1ヵ月に1回、6時からの早朝座禅に行っていますが、その時は5時に
家を出て、座禅を約1時間、講和を25分聞いて、四季折々の庭を
ゆっくり回って、帰ってきますが、今回ほどゆったりのんびりしたことは
ありません。
いつもは本堂近くの駐車場に止めるのですが今回は最初の門の近くの
駐車場に止め、3つの門と両側が大きな杉の木が立ち並ぶ参道を
ゆっくり歩いて本堂に向かいました。
形状が大きく異なる3つの門を通過する度に気持ちが変化していきます。
何か仏様に覚悟を試されているような緊張感と仏様に近づく安堵感が
増していきます。
3つの門は小生にとって心のディシジョンポイントのように思えました。
また、途中の庭園も時間を掛けて見入ると、いつもと違ったものが
見えてきます。
鮮やかな松の木、大きな鯉、真紫の菖蒲の花、綺麗にならされた玉石・・・。
武田信玄公の墓石も改めて見ると荘厳で偉大なオーラを放っています。
そして、本堂の中へ。いつもはここで座禅をしています。
今回は、書と花『慈愛~応化する慈しみの形~』を開催しています。
実は小生、老大師様からお誘いのお葉書をいただき、何はさておき
拝見したく準備をしていました。
先ず、皆様には雰囲気を知っていただくために写真をご覧いただきます。
それでは素晴らしいお言葉を紹介します。(少し要約しています)
恵林寺住職 古川周賢老大師様
『野田師は僧侶らしい穏やかで静かな物腰の中に、師は禅僧としての、
確かな情熱の焔を秘めておられます。
今回、師は『慈愛』という切実なテーマを提案されました。
先行きの見えない毎日の暮らし‥。
その不安と焦りのなかで、ともすれば人としての自分自身の生き方の
根本を忘れがちになってしまうわたしたちにとって『慈愛』というテーマは、
自分白身のこころと向き合い、互いに扶け合い寄り添いながら共に生きる
ことを教えています。
師が、その書を通じて表現するさまざまな「慈しみの形」、そしてその
「慈しみの形」に、華道家の梅田一穂氏がどのように共鳴し、呼応し、
「応化」の姿を開いてくれるのか‥。ぜひ、このお二人の織りなす
「慈愛」の世界を感じ取っていただきたく存じます。』
林昌寺副住職 野田芳樹師
『実はこの展示会が始まる直前、私の僧侶としての師である父の重病
が発覚しました。
予想だにしない出来事にうちひしがれ、展示会をやめようかとまで
思い悩みました。
しかし恵林寺の古川老師や、今回ご一緒した梅田先生に励まされ、
気を持ち直すことができました。「不安と向きあうからこそ紡がれる
作品もある」 そんな言葉をかけていただいたことが私を奮い立たせて
くれました。
これも一つの慈しみの形であり私自身が周囲からの慈愛によって
生かされているのだと改めて気づかされました。』
本来ならば、今回ここで御三人のパネルディスカッションが1時間30分
ある予定でしたが、それは中止になりました。
実は野田師から電話をいただき、小生出られなかったため、今度は
超御丁寧な中止に対するお詫びメールを頂きました。
まさしく 「慈愛」の振る舞いでした。
梅田一穂 華道家
『今回のテーマの「慈愛」は、大変抽象的で、私の頭の中には二つの
ことが浮かびました。
ひとつは、自然そのもの。自然は様々な形で私たち人間を叱咤激励し
ているとよく感じます。私はよく山を歩くのですが、自然の中の造形物
というのは様々なイメージを私に与えてくれます。優しくもあり、厳しく
もあり…。
また、もうひとつは、人の気持ち。人生というものは。良いときぱかりで
はありません。
不安や絶望を感じ、孤独で誰も味方がいないようなそんな時もあります。
ですが、後で思い返すと、色々な人に色々な形で助けられていたと
気づきます。変化する慈しみの形とは、人から人へと形を変えながら
渡っていく慈しみの思いなのではないか、そんなことを考えました。』
このような御三人のお言葉と気持ちを意識しながら、「書と花」を観て廻りました。
なにか芸術を超えた人の魂の訴えを五感で感じたようでした。
慈しみ愛するという気持ちを、「書と花」、そしてこの「恵林寺という場」を通して
頂いたような気がしました。
その後、ゆっくりゆったりのんびり本堂を廻りました。
やはり、全ての景色がいつもと違う、ゆっくりした時間が流れていくようでした。
心の断捨離。
恵林寺を後にした時、何か心の中の重いものが無くなったような気がしました。
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