1.はじめに

今は昔、小生、急性化膿性扁桃炎で緊急入院したことがあるんです。

喉の激痛と体の衰弱で、完全にやばい状態に・・・・・

その時、命を救ってくれたのが、抗生剤の点滴と富士山でした。

入院して4日目、朝から夕方まで、富士は小生に語り掛けてくれました。

それからというもの、富士は小生にとって無くてはならない存在になったのでした。

 

2.入院す

すでに10月31日(金)頃からあった喉の痛みはただの風邪と決めこんで、
さほど気にも留めず普段より睡眠を多く取れば治ると思っていました。

11月1日(土)、11月2日(日)午前中は普段通りの生活、
午後当たりから体がだるくなって横になっておりました。

11月3日(月)早朝、体温はすでに38度、体はだるい、喉は痛い。
しゃべれない状態。
祭日なので医者はやっていない。
一日横になっていましたが、喉が痛くて寝られたもんじゃありません。
水分補給ができなくて脱水状態?になりつつありました。

11月4日(火)喉の調子は更に悪く、体を動かしたくなくなってきました。
即、大月市立病院へ。内科診察→耳鼻咽喉科診察。
結果、急性化膿性扁桃炎。

後一日~二日で更に悪化する、手術が必要になる。
即入院要。点滴により抗生剤を投与し治療する。
合わせて脱水症状及び栄養不良により点滴を投与する。

尚、大月市立病院は耳鼻咽喉科医師の常駐がないため
富士吉田市立病院を紹介する。11時00分。

小生、この時はすでにもう気分は死にそうであり、
13時00分、富士吉田市立病院に家内の運転で到着。
この時ほど、救急車に乗りたいと思ったことはなかったと思います。

さて、その後、入院の手続き、お医者さんの診察、
入院錬の看護師さんの説明・・・長~~い。

早く、早く、抗生剤を打って楽にしておくれ。
薬、薬、薬が欲しい~。
15時、点滴投与開始。

最初の内はあまり効かなかったのですが、だんだん効いてきました。

18時、うとうと寝から覚めると何やら体が楽。
「あえいおう」かすれ声も出る様になっている。

喉は痛いが水も飲める。

生き返った~と思った瞬間でした。

・・・・・

 

3.富士に願いを

入院して3日目の夕方、ディールームへ何げなく行った時、そして窓の外をふと見た時、大きな富士山がこちらを見返していたのにはさすがにびっくりしました。
そして大きく感動致しました。

富士吉田市立病院の最大の癒やしはディールーム(談話室、食堂、生き抜き等
多目的ルーム)の大きな窓から見える大きな富士山だと思います。

たぶん、日本の中でこれだけ大きな富士山を頂ける病院は無いでしょう。

入院して4日目、朝から天気も良く、ディールームで富士と過ごす事にしました。
体もだいぶ回復してきました。

午前6時過ぎ 晴
夜明けの日光に赤く染まった富士が現われました。
それはそれは綺麗です。
何か生きる勇気と力をもらった様です。

午前9時
赤茶色の富士が青空の下、大きく力強く見えています。
頂きには雪のメッシュが少しあります。

富士吉田から見る富士は、周辺各地360°から見る富士の中で
左右真対称で一番形が良く、本当に美しいと思います。

山って不思議だと思います。時間や天候によって大きく表情が異なります。
富士も日差しが強くなって、表情がまた変わり始めました。

でも、一番の違いは見ている人の気持ちの状況により表情が大きく
変わるのではないでしょうかね。

30分以上も何も考えずに富士を見つめています。

ここで、小生の最も尊敬する沼津出身の国際派作家芹沢光治良先生を
思い出しました。

先生はやはり毎日富士を見て大きく成られた。

『生誕百年記念 芹沢光治良と沼津 静岡新聞社』
からの記事を紹介しましょう。

『富士山は遠くから見ても近くから見ても美しい山である。
一日のうちでも刻々とその姿を変えるし、四季の移ろいの中に
おいてもその姿を自在に変化さて、見る者の心に新たな波動を
起こさせるものである。

そんな富士山を生まれたときから眺めて暮らした芹沢は幸せである。

芹沢にとって富士山は特別な山である。
それは逆境に直面したとき、死を考えたとき、忽然と目の前に姿を表し、
芹沢を励ますのである。

精神的に孤独に育った芹沢にとって、刻々と姿を変える富士の威容は、
無言の対話の相手であり、魂を慰めるものであり、生活苦や精神の苦痛
から、己を浄化してくれる存在だったのである。』

今の小生の目の前の富士山は
「頑張れよう~!これからもしっかりやれよ~!」
と力強くエールを送ってくれている様です。
富士山に手を合わせて感謝致しました。

12時45分
富士を見ています。
天気は青空、秋固有の空高い雲があります。
富士は黒色です。
富士の後は薄い白い雲があります。
あたかも富士の切り紙細工のようです。

富士は無言でこちらを見ています。
「おまえ、何しているのだあ~?」
という感じです。

14時00分
雲の流れがだいぶ速くなってきました。
相変わらず富士を見ています。
かさ雲ができています。
それにしても何故富士は左右対称なのでしょうか?
左右傾斜角はほぼ同じです。
紙で分度器を作って測ってみましたけど同じ角度です。
自然の脅威としか思えません。
神の力かもしれませんね。
何千年もかけて何十回もの噴火により、このような美しい山が
できたのですね。

14時45分
富士が素晴しい色合いになってきました。
水蒸気と光の関係で下の部分が白く、
上に行くほど黒くなってきています。

15時30分
相変わらず富士を見ています。
日差しもだいぶ弱まって夕方の準備です。
富士の表情もだいぶやさしくなってきた感じです。

しかし、こんなのんびりした気分は何年ぶりだろう。
心も体もすっかりリラックスして開放されています。

16時30分
夕焼けが始りました。
富士の右の方に太陽が沈み始めました。
さて、点滴も無くなりそうなので部屋に戻るかな。

ふと振り返ると、周りの状況は大きく変わり続けているのに、
姿形を変えずにどんと大きな富士がそこにありました。

「おまえもしっかり、どんと落ち着いて行けよ!」
と言っていました。

「了解。見ていてくださいよ!」
と答えていました。

 

4.まとめ

富士に願いを・・・・・

この時ほど、富士に癒されたことはありません。

富士により、心身が完全復活致しました。

その後、富士に感謝を込めて壮大な徒歩の旅が始まりました。
今も続いています。

大月秀麗富嶽十二景登山の旅

富士山一周徒歩の旅

富士五湖徒歩の旅

富士さん、ありがとう。ほんとうにありがとう・・・・・(涙)

 

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