小生、自称鉄道評論家であり、ほんの少し物書きでもあります。

よって、純文学を読むとき、その中に出てくる鉄道シーンは一種独特の旅愁と
切なさを感じてしまうのです。

能書きよりも実際にどんな感じかを紹介した方が早いですね。

これから紹介する四つの物語は、小生にとって忘れられない、
生き方までに影響しているものです。

『雪国』 川端康成
『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。』
あまりにも有名な一節です。
ここでの国境は群馬と新潟でトンネルは清水トンネルです。
そして、主人公と駒子という女性との恋愛の場所は越後湯沢温泉です。
鉄道風景こそが、この小説の美しさが凝縮されていると思います。
小生は、大学中にこの小説を読み、一時期川端康成文学の
虜になりました。
綺麗な言葉遣いとゆったりとした展開などで、さすがノーベル賞作家と
感心したものです。
越後湯沢温泉には近くに住んでいたのでよく訪れたものです。

『塩狩峠』 三浦綾子
『塩狩峠の頂点付近で列車の連結器が外れ、最後尾の列車が暴走。
鉄道員の青年が線路に飛び込み、列車の下敷きになって暴走を
止めたという、1909年に起きた実際の事故を元にした長編小説。』
最後のシーン、青年の許嫁の娘さんが事故のあった塩狩峠を
訪れるシーンがあります。涙で小説が読めなくなってしまいます。
小生は、大学中にこの小説を読み、これまた三浦綾子文学の
虜になりました。
その当時、三浦綾子の作品を全部読んだと思います。
三浦綾子は敬虔なクリスチャンで小説やエッセイもキリスト教に
関する作品が多いです。
小生が、毎年お正月聖カテドラル教会へ行く様になったのも、
その影響が多々あります。

『鉄道員(ぽっぽや)』 浅田次郎
『架空のローカル線・幌舞駅の終着駅を舞台に、定年を控えた
老駅員の人生を描く感動の物語』
読み終えた時、感動のあまり口がきけなくなってしまいました。
その後、今でも浅田文学は読み続けています。

『銀の鈴:新潟のお父さんの涙』
『東京駅の数ある待ち合わせ場所のなかで一番有名なところと
言えば何と言っても「銀の鈴」。この銀の鈴は「東京駅に大きな
目印を作ろう」という駅員さんの発案から昔昔誕生しました。
初めはボール紙と銀紙で作られていました。
その後、2代目、3代目を経て、現在は、2007年10月25日
東京駅地下1階エキナカ商業施設グランスタの開業に併せて
東京藝術大学学長、金工家・宮田亮平氏により製作された
「4代目銀の鈴」として親しまれています。
ベンチにはじっと黙って座っているお父さんと娘の事をただただ心配で
気づかうお母さんがいます。
娘さんは1階の売店から幕の内弁当とお父さんのためのワンカップ大関と
たぶん弟のための東京のお菓子を袋一杯に買ってきました。
娘さんはきっと東京にお嫁に来たのでしょう?
何故、この場に旦那さんがいないのか?
何故、娘さんは幸せそうでないのか?
新潟弁でお母さんが何か言っています。
それに対して娘さん、標準語で答えています。
何故、二人とも哀しそうなのでしょう?
だんだん、娘さんは、新潟弁になっていく。
お父さんは黙って聞いている。
時計を気にしています。
お母さん、泣いてはだめですよ。
新潟弁が切なくささやかれています。
小生、新潟弁が判るだけにとてもつらいです。
お父さん、荷物を持って立ち上がりました。
まもなく、上越新幹線新潟行きの”とき”が出発します。
お母さんと娘さんはまだ立ち上がりません。
お父さんは少し歩いてから、そっと振り向きました。
お父さんの目は今にも涙がこぼれそうでした。
それでもお父さんは黙っていました。
お父さんは娘さんを東京において
お母さんと新潟に帰るのですね。
まもなく、新潟行きの”とき”が発車致します。
”銀の鈴” が鳴っています。』

おんや、最後は身近で読んだことあるけんど
そうです「全力で突っ走れ!蔵出し 折乃笠部長ブログ」の一節です。

近い将来、小生にとって鉄道のロマンを感じる様なできごとがあって、
それを文章で表現できたら幸せです。

鉄道のロマン 名作の舞台の鉄道

 

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