人間学情報誌月刊「致知」は毎月バイブルのように読んでいます。
いつも必ず何か問いかけがあって、それに対し深く考えています。
まるで禅宗の問答のようです。
「致知」の今月号(2022年10月号)の特集は「生き方の法則」です。
冒頭、たいへん重要な問いかけがありました。
『故渡部昇一氏は学生によくこういう質問をしたそうである。
「ゾウから鼻を取ったらゾウでなくなる。
キリンから首を取ったらキリンでなくなる。
では、人間から何を取ったら人間でなくなるのか」』
皆さんは何と答えますか?
小生は真っ先に「理性」と答えました。
ところで「致知」の答えは?
『それは「心」である、と思う。
人間は生まれながらに心を備えている。
こんなに尊いことはない。
心がなければ宇宙も世界も存在しない。
嬉しい楽しい幸せだといった感情は一切なくなる。
人間はこんなに素晴らしいものを天から与えられているのである。』
小生も最初は「心」だと思いましたが、以下の理由から「理性」としました。
小生のエッセイ集第三弾より「人として何が大切か、真の幸せとは何か」(随筆中)より
『300万年前に猿から進化した猿人が登場し、70万年前に原人が現われ、
遺伝子の突然変異によって今のホモ・サピエンスになったのが10万年前。
ホモ・サピエンスが得たものは何か。
それは、「理性の血」だという。
ホモ・サピエンスは、「理性の血」と「動物の血」を持つという。
人類の進化の時間の尺度でみれば、人は「理性の血」よりも「動物の血」のほうが
圧倒的に濃い。
次々と表出する「動物の血」は、ねたみ、やっかみ、憎しみ、怒り、利己心、自暴自棄、
暴力的な衝動など、まるでジャングルの獣のごとく、負の感情を生み出す。
我々の生活でも日常茶飯事に起きている。
恥ずかしくて思わず赤面してしまう。
その「動物の血」を抑制し、コントロールするのが「理性の血」だという。
人間は「理性の血」で自分をコントロールしなければならない。
そのためには、そのことを自覚しながら、「心」を常に向上させなければならない。』
最初「理性の血」=「心」としても良いと思ったのですが、今の時代、超近代兵器に
よる戦争、サイバー攻撃、超高度難解犯罪など人間にしか起こしえないことが多過ぎます。
あまりにも残酷過ぎて「それでも人間か?」と言ってしまうことが世界や日本で
毎日起きています。
それは人間の「心」の「動物の血」そのものだと思うのです。
「人間から何を取ったら人間でなくなるのか」
よって、小生の答えは 「理性」 としました。
どうか、人類一人残らずこの「理性」を取り戻し、「人間」に戻ってほしいと思います。
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「人間から何を取ったら人間でなくなるのか」?
最初は、「ゾウから鼻を取ったらゾウでなくなる。キリンから首を取ったらキリンでなくなる」から始まったので、体の一部かと⁈思ってしまった自分が恥ずかしい。
小生も広義では「心」で間違いはないと思いますが、更に突き詰めて考えると、折之笠さんと同じ答え「理性」とか「倫理」だと思います。
人類皆が、道徳やモラルを守って「人間らしく」、そして「自分らしく」生きて欲しいものです。小生も気を付けて行動するように努めます。。