教育者・哲学者の森信三先生(1896~1992)がおっしゃられています。
「休息は睡眠以外に不要、という人間になること。すべてはそこから始まるのです。」
この言葉をどう解釈するか?
「休息」を広辞苑で調べると
『仕事や運動などをやめて休むこと。』
この休んでいる時に何をやっているかが重要だと思いますね。
森信三先生の言われていることは過去の自分が経験したことではないかと
思えるのです。
かなり極端な例になりますが・・・
40代後半から50代前半にかけて、会社では設計部長をやっていました。
個人の資質や性格によるところも大きいですが、とにかく超忙しかったです。
一言で言うと「ションベンする暇がないほど忙しい。」
部経営、人事、会議の連続、設計内容確認、市場問題対応、部品メーカー交渉、
自動車工業会対応、自動車技術会対応、飲み会などなど
会議から疲れ切って自分の席に着くと、部下が何人も待っています。
「あのう~ 実は...」
「何かあったの?」 嫌な予感
「失敗をしでかしました」
「...」 心臓バクバク
「〇〇装置の設計を〇〇してしまいました」
「それで?」 もっと早く言えよ!
こんなことが毎日数回続きます。
朝、8時に出勤し、ほとんどの日の帰りは会社を出るのが次の日になっています。
家に帰ると午前1時30分、その後風呂に入って一杯飲んで寝るのが3時。
平均睡眠時間は3時間でした。
ほとんど土曜日は休日出勤です。
まさしく、この時の休息は睡眠以外にありませんでした。
布団に入ると、体が鉛のように沈み込む感じがするのです。
この時こそ、「やっと休める あ~あ幸せ」と思うんですね。
まさしく休息の時間です。
これはほんと極端な例ですが・・・
森信三先生が言われていること
「休息は睡眠以外に不要、という人間になるなること。すべてはそこから始まるのです。」
生あるうちは睡眠以外の全てのことについて.全身全霊で打ち込めと言っているのでは
ないでしょうか?
上記の様な設計部長の生活を後数年続けていたら過労死していたと思います。
ただし、この様な極端な忙しさを経験したことにより、人間の限界や人間関係の我慢
叱り方、叱られ方を体得することができました。
その後の会社生活(開発管理、生産管理、アフターマーケッ)にとても役に立ち
充実した会社生活ができました。
もちろん、今の生活にも活かされています。
これ以上ない「苦」を経験すると、後は全てが「楽」に感じるという禅の世界にも通じます。
森先生はそこまで見込んで
「すべてはそこから始まるのです。」
と言っているのでないかと思うのです。
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「休息は睡眠以外に不要、という人間になること。すべてはそこから始まるのです。」
小生の解釈は、
・睡眠以外は いろんな事を考えてしまい休息にならない。
・だから、十分な睡眠をとって「無」になることが、休息だと思う。
(時々、変な夢を見て無になってないことがあるが・・・⁉)
・そうすれば、頭も体もリフレッシュされて、創造力/アイデアが生まれる。
小生も50歳から55代半ばまで、某トラックメーカで設計部長をやっていました。
忙しかったことは覚えていますが、折之笠さんほどではありませんでした。
特に忙しかったのは、リコール対策です。
小生は、アクスル・ブレーキ・デフ・プロペラシャフトなど重要保安部品を担当していたので、リコール経験も多く毎日クタクタでしたが、睡眠が一番の休息だったことを覚えています。
その後の仕事にも生かすことができいい経験をさせてもらったと思っています。
睡眠は、総てを忘れ新しいエネルギーを充填する時間だと思います。そして、すべてがそこから始まるんでしょうね。