本ブログでも時々「浅利を知る会」を話題にしていますが、
今回改めてその素晴らしさを皆様に紹介したく思います。
その前に「浅利を知る会」とは
『本会は2018年に歴史に興味を持つ有志で発足しました。
目的は、浅利や近郊にある(または過去にあった)名勝・史跡・石造物など、
および行事・慣習・伝承などを調べ・まとめ・普及することで、会員及び地域
の方々が地域の歴史を深く知り、地域に対する愛着と誇りをもつことで、
これからの少子高齢化
の時代を有意義に過ごすことに貢献することとしています。
具体的な活動は
① 現地調査=聞き取り活動・文献調査など
② 調査活動結果に基づいた整理活動・勉強会、および必要に応じての創作活動など
③ 調査結果を浅利の方々に普及するため等の広報活動など
④ 事業予定として「続浅利与一物語」「浅利の滝・橋・川の調査」「かがり火祭り参加」
現在18名とアドバイザー(郷土資料館1名)で活動しております。』
小生も参加しておりますが、どちらかというとお豆的存在です。
さて、今般、新たに論文「続 浅利与一物語」がホームページ「浅利の里」に投稿されました。
浅利を知る会の事務局長的な方が中心になって執筆されました。
その方は論文の中でこう言っています。
『私達「知る会」の立場を示しておく。
・私達は郷土の歴史に関心がある、全くの素人集団である。
・歴史学の専門家になろうと思っている者は一人もいない。
・私達に与えられている史跡と古文書は、ほんの僅かしかない。
・それよりは少し多い、地域に伝わる「伝承」がある。
・故に、伝承を重視する。
・と言っても、学問的に決着のついた歴史学の研究結果と
矛盾する伝承は用いない。
・但し、学研的に優勢ではあっても未決着の研究結果と
矛盾する伝承は用いる(例、浅利太郎は板額の子)。
・私達にとって、浅利与一公は郷土の英雄である。
そのためのバイアスが本文に入り込んでいることは認めるし、
そのバイアスを愛するものでもある。』
事実「素人集団」でありますが、大月市郷土資料館などから高い評価を受けており、
論文は書籍するように進められています。
また、他の地区の歴史研究会共深くかかわりあっています。
小生がこの論文で素晴らしいと思うところは、目的、位置づけ、調査、分析、考察の
レベルの高さです。
箇条書きにすると
①詳細な歴史的調査
②複数の仮説の検討
③地理的・地質学的分析
④史料の徹底的な分析
⑤新たな仮説の提案
⑥文化資源の調査
⑦地名の由来と変遷の考察
⑧可能性の検証
⑨多角的なアプローチ
⑩地域史に対する新しい洞察
是非、皆様には以下の論文を全文お読みいただきたいのですが、
長文につき「はじめに」だけでもお読みいただけると幸いです。
最後に、小生が一番言いたいことは地方の小さな地域の歴史研究会でも
こんな素晴らしいことをやっているということです。
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