6月12日(金) 、大月市立短期大学の地域密着型カリキュラムである講座「大月学」からのご依頼を受け 、「浅利の取り組み」について発表を行ってまいりました 。
今回の発表メニューは、浅利全般の紹介、浅利の里ホームページ、浅利竹の会、そして浅利を知る会の活動紹介という大変充実した内容で 、浅利区長様、浅利選出の市議会議員様、そして小生の3人でマイクを繋ぎました。会場には約60名の学生さんたちが参加され、最後の質疑応答まで非常に盛り上がった素晴らしい時間となりました 。
「大月学」で語った浅利の取り組み
今回の講義で学生さんたちにお伝えした、浅利地区の「デジタル・コミュニティ戦略」の要点をいくつかご紹介いたします 。

1.浅利区の立地状況と地域の活動紹介(浅利区長)
人口200名に満たない山間の中山間地域である浅利区ですが 、住民が主体となった多様な活動が息づいています 。地域の絆を基盤とした、持続可能な未来への道標となる取り組みの全体像が紹介されました 。
2.「大月 浅利の里」ホームページの紹介(担当:小生)
小生からは、地域の伝統と未来を繋ぐプラットフォームである特化型ホームページについてお話しいたしました 。
- 作成時の目的: 浅利の最新情報や景色、歴史の集約 、住民への迅速な情報伝達 、全国への浅利のPR 、そして地元のコミュニケーションツールとしての活用です 。
- 開発の経緯: 2022年1月の構想から始まり 、区議会での承認やHP委員会の発足を経て日々改善を重ねてきました 。現在では最新のAI技術を導入し 、2024年にはその技術とノウハウを大月市公式ホームページへも横展開しています 。
- ホームページの特異性: 小さな集落が本格的なホームページを自前で保有・運営している点は日本でも極めて珍しい事例です 。行政主導ではなく住民の思いから生まれ、地域に眠る物語を全国に届ける“デジタル郷土資料館”として、地方創生の先進実例となっています 。
3.浅利「竹の会」の活動(浅利区長兼竹の会会長)
放置された荒廃竹林の整備と、害獣対策をきっかけに発足した活動です 。
- 資源の循環サイクル: 伐採した竹を粉砕機で粉砕し、畑の肥料として有効活用しています 。
- 地域を彩る交流: 地域の憩いの場となる「竹ドーム」の制作や 、夏祭りでの園児への竹灯籠作り指導 、短大生を迎えた地域実習(ほうとう・餅つき、門松・しめ縄作りなど)を通じて 、多世代が繋がるコミュニティづくりを推進しています 。年末には浄照寺の参道に108基の竹灯籠を奉納するイベントも実現しました 。
4.「浅利を知る会」の活動(市議会議員兼浅利を知る会会長)
「浅利の歴史を知り、誇りを未来へ伝える」をテーマに掲げた、創立7年目の自主学習グループです 。
- 歴史の調査と掘り起こし: 平安・鎌倉期を駆け抜けた弓の名手・浅利与一公や 、浅利信種公の足跡を専門家と連携しながら科学的・学術的に調査しています 。
- 成果としての物語化: 調査結果を単なる記録に留めず、『浅利与一物語』などの親しみやすい「物語」として文章化し、次世代の子どもたちへ伝承しています 。
- 広域な地域間交流: 与一层塔がある山梨県中央市のボランティアの会や 、与一公の妻とされる板額御前ゆかりの新潟県胎内市の「板額会」と活発な合同勉強会・地域間交流を行っています 。
原点回帰と小生の気づき
今回の発表準備を進める中で、小生自身、もう一度「なぜこのホームページを立ち上げたのか」「何を地域に、そして全国に伝えたかったのか」という原点に戻ることができました。日々の活動の中で忘れかけていた初期の情熱や目的が、頭の中で綺麗に整理され、非常に有意義な原点回帰の機会となりました。
発表の締めくくり:対談コメントのご紹介
当日の発表の最後に行われた対談にて、小生が述べたコメントをここにそのまま紹介いたします。
活動のやりがい
私のやりがいは、浅利に眠っている歴史・自然・暮らし・人の記憶を、自分がもっとも得意とする技術、たとえばホームページやAIの力でアレンジして“見える形”にして残せることです。ここで暮らしてよかったこと
浅利で暮らしてよかったのは、小さな地域の中に、大きな物語があることに気づけたことです。山、川、史跡、伝説、人のつながりが日常の中にあります。また、私のように外から移住してきたものをあたたかく受け入れ、このような活動に協力していただけます。私は浅利に自分の役割を見つけられたと思っています。地域学習を受け入れた感想
大月短大の学生さんは、本当に幸せだなあと思いました。先生方の至れり尽くせりのサポートの中で、教科書だけでは得られない生きた情報を、自分の頭と心、そして五感で感じることができるからです。
将来、学生さんたちがいろいろな職業に就いた時に、地域で学んだ内容そのもの以上に、
現場に出て、見て、聞いて、感じて、整理して、伝えるという“やり方論”が必ず活きてくると思います。
折乃笠(小生)のメッセージ
若い学生さんたちの真剣な眼差し、そして鋭くも温かい質問の数々に触れ、小生は大月市の未来に大きな希望を感じました。
教科書をめくるだけでは得られない「生きた現場の空気」を五感で感じることこそが、学びの真髄。浅利の地で、デジタルの力(ホームページやAI)と、泥臭い住民の絆(竹林整備や歴史の掘り起こし)が交差する姿を見て、何か一つでも彼らの心に響くものがあれば、これ以上の喜びはありません。
小さな集落であっても、知恵と情熱、そしてほんの少しのテクノロジーがあれば、全国、いや世界へ向けて大きな物語を発信できる――それをこれからも浅利の素晴らしい仲間たちと共に証明し続けてまいりたいと思います。
学生の皆さん、そして温かいサポートをいただいた先生方、ありがとうございました!
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