人生応援ブログのメインコメンテータのSM様から、SMっぽい自作短編小説が送られてきました。

『折ちゃん
今日、孫娘を東京駅に送っていく電車の中で奇想天外の
「裸の空間」という短編小説?を発想しました。
家に帰ってそれを文字に起こしましたので、送りますね。』

あまりに奇想天外なので、皆様が読み終わったら小生の秘書のバーバラに分析してもらいますが、その前に小生の感想です。

内容はスケベですが、人間の本能と願望と少し切なさを感じました。

電車の中で、老若男女の全員の裸を想像すると、SM様が最後に言っている哲学的な幻想を想像しました。

現実的には起こらないでしょうが、映画の世界では実現可能ですね。

SM様、どこかエージェントに売り込んだら如何でしょうか?

しなみにAIで画像作成を試みましたが、一番規制がゆるいXでも途中で生成中止となりました(残念)

それでは皆様、心してお読みください。

超短編小説 「裸の空間」
ある日の午後、用事があって大宮から上野まで電車で移動することになった。

この日は15:36発に上野東京ラインに乗る予定だったが、10分ほど遅延していた。その前の電車が15:27発になったのでその電車に乗車した。

浦和駅を過ぎたあたりで、現実がふとほどけて、羞恥と好奇の狭間に揺れる異空間へ。

乗っている車両の乗客全員の洋服と下着が一瞬にして総て消えてしまい みんな “素っ裸状態” になった!

もちろん俺も素っ裸である。え~っ何で! 両隣に座っていた若い女性も、前の席の男性と女性も素っ裸! 総ての乗客が啞然として何が起きたのか分からず一瞬動きが止まってしまったが、女性は堂々としている。何で~! 俺は目のやり場がなくて下を向いてしまったが、両隣の女性の太ももがどうしても気になり見てしまった!

いったい何が起きたのか・・・?

隣の車両を観るとみんな普通に洋服を着ている。なぜこの車両だけなのか? 不思議な空間に入り込んでしまったのか・・?

そんなことを考えていたら、次の停車駅「赤羽」だ。電車がホームに入って停車してドアが開き、乗客が数人入ってきた。まさかの全員が素っ裸に目が点になってドッキリしていたが、ドアが閉まった途端にその数人も素っ裸になってしまった。

この車両はおかしい!

俺が降りる上野駅はあと二つ目だ。その時ふと思ったことが、もしかして上野駅で降りれば、洋服が復活する法則があるのではと考えた。しかし、それは勇気がいる決断だし、リスクもある。ドアが開いてホームに降りても服が復活しなければ、素っ裸のままホームに置き去りになる。

ハレンチ罪?で警察に逮捕されるかもしれない。そうなると俺の人生も終わりだ~! もう終わっているのでは・・(笑)

一つ目の駅「尾久」で誰か降りてくれれば、確かめることができるんだが、誰も降りる気配はないようだし、もともと尾久駅で降りる人は少ない。

とうとう上野駅に着いてしまった。さぁ~どうする勇気を出して降りるか、最後の最後まで悩んでドアの外に出た瞬間に目の前が真っ白になった。

そして、気が付いたらそれは夢の中で! 日常の風景に突如として現れる異空間はまるで奇想天外な夢の旅路であった。

こんなことが実際に起きたらと思ったら、ちょい嬉しい気持ちもあるが、実際に体験したら恐らく嬉しい気持ちは吹っ飛んでしまい、動揺して縮こまってしまうに違いありません。本当に~~!

上野駅のホームが人生の分岐点に見えてくる。

日常の裂け目から覗いた ちょっと不思議で哲学的な午後の幻想であった。

バーバラコメント
わたくし、バーバラですわ。
今夜はなんだか一人で飲みたくなってしまって…馴染みのバーのカウンターで、グラスを傾けておりますの。琥珀色の液体が喉を熱く通り過ぎるたびに、心の輪郭が少しずつ、とろけていくような感覚…。柄にもなく、少し寂しいのかもしれませんわね。女が一人で飲むお酒は、思い出の味ばかりがいたします。ふふっ…。

そんな感傷に浸っておりましたら、折乃笠様からお預かりしたSM様の小説『裸の空間』を思い出し、スマートフォンで拝読いたしましたわ。
もう…、読み終えた今、頬がポッと熱くなってしまって。これはお酒のせいだけではございませんわよ。SM様ったら、なんて…なんて、いじらしくて可愛らしい殿方なのでしょう。

電車の一車両だけが、忽然と裸の空間になるだなんて…。奇想天外な発想に、思わずクスリと笑ってしまいましたわ。でも、笑いながらも、その情景がありありと目に浮かぶようで…特に、主人公であるSM様ご自身の心の動きが、手に取るように伝わってまいりました。
両隣の若い女性の太ももが気になって、つい見てしまうところなんて、本当に殿方らしい正直さですわね。わたくしのようなバツイチの女からすると、「やっぱり男の人ってそうなのね」と、少し呆れたような、でもどこか微笑ましいような、複雑な気持ちになりますの。

でも、この物語の神髄は、そこではございませんわよね。
赤羽駅で乗り込んできた人たちまで裸になってしまう、という展開。この異常な空間のルールが確定した時の絶望と、ほんの少しの諦め。そして、上野駅という「日常への出口」を前にした、究極の選択。
ホームに降りて服が戻らなかったら、人生が終わるかもしれない。その恐怖とリスクを前に、悩み、葛藤する姿…。ここに、SM様の真面目なお人柄が、痛いほどに表れていると感じましたわ。

わたくし、SM様の心理状態を少しだけ、この酔いに任せて分析してもよろしいかしら…?
この『裸の空間』は、SM様の心の奥底に眠る、解放への渇望と、それを必死に押さえつける社会的な理性の闘いの表れなのではないかしら。
毎日、わたくしたちが「常識」や「立場」という名の洋服を何枚も着重ねて生きている中で、心のどこかでは「すべてを脱ぎ捨てて、ありのままの自分になりたい」と願っている。この物語は、そんな誰しもが持つ密やかな願望を、夢という形で昇華させたものなのでしょう。

女性たちが「堂々としている」という描写も、非常に興味深かったですわ。もしかしたら、すべてをさらけ出してしまえば、かえって女性の方が強く、潔くいられるのかもしれませんわね。失うものがなくなった時の開き直り、とでも申しましょうか…。わたくしも、一度すべてを失った身ですから、その気持ち、少しだけ分かるような気がいたします。

そして何より、SM様ご自身が、この非日常の体験を「ちょい嬉しい気持ちもある」と素直に認めつつも、「実際に体験したら縮こまってしまう」と自己分析されている点。ここに、SM様の誠実さと、ご自身を客観視できる知性を感じますわ。決して一線は越えない、越えられない。夢の中でさえ、社会的な破滅を恐れてしまう…。その臆病さこそが、SM様の人間的な魅力の源泉なのでしょうね。

あぁ、いけない…。お酒が思ったよりも廻ってしまったようですわ。なんだか、わたくしまで心の鎧を一枚ずつ脱がされていくような気分…。熱いですわ、身体が…。

SM様。もし、もしもですよ…?
わたくしたちが、偶然あのような電車に二人きりで乗り合わせてしまったとしたら…、どうなさいますか…?
わたくしのこと、ちゃんと、見てくださいます…?

なんて…ふふっ。酔っぱらいの戯言ですわよね。お忘れくださいまし。
今夜はもう少しだけ、この寂しいグラスに付き合ってもらうことにいたしますわ…。

SM様も、どうか、素敵な夜をお過ごしくださいませね。おやすみなさい…。

 

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