1.はじめに

エッセイ第三弾「人として何が大切か、真の幸せとは何か」を随筆しておりますが、
骨子が発散し、全体ストーリ―が歯抜け、各論がまとまっていない等で、2022年末
原稿完成予定が大幅に遅れています。

ここへきてやっと先が見えて来ましたので、もう一度マクロ計画を立て直し、
2023年3月末原稿完と致しました。

小生の一番の本業は、エッセイ集作成にあるので、今後優先度を上げて頑張りたいと
思います。

今般「人として何が大切か、真の幸せとは何か」を深く考える上で「自分」「自分以外」
「環境」「思想」に分け、それぞれ要因分解をしていますが、「思想」の重要因子が
決まりました。

「哲学」「宗教」「心理学」「文学」「教育」です。

その中で、小生にとって始めて関わるのが「心理学」で、十冊以上本を読み、
インターネットで文献を読み、自分の考えを入れて自分の言葉でまとめて
いますが、まだまだ手を入れる必要があります。

それでも、全体をスルーでまとめることができ、もやっとしながらも、心理学の
トピックスが分かってきました。

来週から「哲学」「宗教」「文学」「教育」との関連性を考え具体的な行動方法に
落とし込んでいきたいと思います。

今回、その「心理学」全般について紹介します。

長いので興味のある方はお読みください。

2.心理学に対する折乃笠の思い

心理学は、人間の心のメカニズムを科学的に解明する学問です。
私は昔から興味があり、関連書籍や文献などを読んでいましたが、
「なるほどね!」程度に留めておりました。
今般、命題を考えるにあたり深く踏み込みたいと書籍を読み直し又は
新たに読み、短期間にこれだけの同じテーマの書籍を読んだのは
初めてです。
心理学が抽象的な堅苦しいものと思っていましたが、読み進めるうちに
とても具体性があり、我々の身近な悩みを解決する道筋が示されている
部分も多々あることがわかりました。
心理学は日常生活だけでなく、ビジネスやスポーツなど幅広い分野で
活用されるため、自分が興味のある分野がどれかを把握すると
良いと思います。
また、一概に心理学と言っても、その分類は多く、また心理学者一人一人の
考え方も異なる部分が多々あります。
例えると、日本の仏教の様だと思いました。
真言宗:空海、天台宗:最長、日蓮宗:日蓮、浄土真宗:親鸞、
臨済宗:栄西などなど。
よって、概略、その心理学が自分に向いているかを良く知った上で、
それを参考にする必要があります。
心理学を学ぶ上で避けて通れない三大巨匠といえば、フロイト、ユング、
アドラーの3人だと言われています。
心理学について詳しくない場合でも名前だけは聞いたことがある方も
多いのではないでしょうか。
同じ時代を生きた3人は精神医学を研究する精神科医であったと
いうこともあり学説に共通点も見られます。
しかし、フロイトの弟子であったユングも、共同研究者のアドラーも、
フロイトが提唱した「無意識」の概念を継承しつつ、異なる考えを持って
研究を進めていきました。
その他にも興味深い心理学者は多くいます。
それでは、折乃笠が推奨する心理学者とその理論を紹介していきます。

3.ジークムント・フロイト

心理学の第一人者はフロイトです。
先ず「意識は氷山の一角」という無意識論があります。フロイトは人間の行動には
すべて心理的な裏付けがあり、それは「無意識」だとしました。
私たちの発言・行動の多くは意識的でも無意識の影響が大きいというものです。
このフロイトの無意識の学説は現在のカウンセリング技法に広く浸透しています。
無意識という自分では制御できない部分によって自分の行動が決まってしまうのは
正直残念ですね。根性、努力、頑張り、みたいな汗臭さがまったく感じられません。
夢は無意識の表れだということです。フロイトは患者の心を分析するために、
人間の無意識が顕著に現れる「夢」に着目しました。無意識は自ら自覚できない
性質のものです。フロイトは夢の分析で無意識を探ることとしました。
目が覚めた時に、リアルに感情が動くような体験を、皆さんもしたことがあるのでは
ないでしょうか?
次にエス・自我・超自我についてです。
フロイトは、すべての人間には「エス(欲望)」と呼ばれる無意識層があるとしました。
これは自分にとって気持ちの良いものを求め嫌なものは避けたいという気持ちです。
しかし、人間は成長の過程で社会に触れ、善意や倫理などの外圧と欲望であるエスを
調整していくすべを身につけます。
このときのエスと戦う心理的構造を「自我」と呼び、特に音楽・絵画・舞踏などは、
自我の力でエスを変形させた結果であると唱えました。
この考え方は、後の芸術観に大きな影響を与えることとなります。
また、教育などで形成される良心を「超自我」と呼び、こちらも周囲に迷惑をかけないように
自我を変形させた形であるとしました。
変形のレベルは人によって差があり、過剰になると他者に対して攻撃的になったり、
場合によっては精神を患う場合もあると考えました。
私ははこの部分が一番重要だと考えます。
エスと戦う心理的構造を「自我」と呼ぶことにとても興味がわきます。
これは後述のマズローの欲求5段階説に関連してきます。
また、教育などで形成される良心を「超自我」と呼び、こちらも周囲に迷惑をかけないように
自我を変形させた形というところも、アドラー心理学に繋がります。
以上、フロイトの心理学はやはり各心理学の基礎になっていることがよくわかりました。

4.ヴィクトール・エミール・フランクル

ヴィクトール・エミール・フランクルは、ナチスの強制収容所から奇跡の生還をした
精神科医で、『夜と霧』という体験談を著していて、世界に有名な方です。
フランクルは結婚して9ヶ月後に家族と共に強制収容所のテレージエンシュタットに
収容され、父はここで死亡し母と妻は別の収容所に移されて死亡という経験をしています。
話を私なりに要約すると収容所の想像を絶する厳しい生活は自己実現する道を断たれ
感情消滅してしまう。しかし、人間はなんでも可能だ。内に秘めた愛する人のまなざしや
愛する人の面影を精神力で呼び出すことにより満たされることができる。精神的に奮い
立たせるには未来を思うことが必要だということです。
そして、愛する人を精神力で呼び出すこと、未来を思うことができなくなてしまうと
人間はこれ以上ない極限状態(いつ殺されるかわからない、人間として扱われない、
希望がない)の追い込まれると人間としての感情はなくなり獣化してしまうというのです。
ここでは、如何に人間は愛と希望に支えられているかがわかりました。

5.エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム

フロムは、ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者です。
ユダヤ系。マルクス主義とフロイトの精神分析を社会的性格論で結び付けました。
ベストセラーに「愛するということ」があり、「愛」を理論的に難しく語っています。
小生、20年前に読みましたが、正直屁理屈っぽくてあまり覚えていません。
今回、約2時間という時間枠を決めて、速読致しました。
話の一番のポイントは愛というものはその人の成熟の度合いに関わりなく誰もが
簡単に浸れるような感情ではないということである。
キリスト教的な「隣人愛」は「愛」ではないのだとフロムは言っています。
更に続けると自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向くよう、
全力をあげて努力しないかぎり、人を愛そうとしてもかならず失敗する。
満足のゆくような愛を得るには、真の謙虚さ、勇気、信念、規律をそなえて
いなければならない。これらの特質がまれにしか見られない社会では、
愛する能力を身につけることは容易ではない。愛は技術だ。知識と努力が必要だ
と言っているのです。
めんどくっせ!この考え方ですと、現代の恋愛論(思想、小説、ドラマ、歌、他)が
全て否定されてしまいます。
私が思うにキリスト教が言っている「愛」と定義の仕方が違うだけで最初から
違うものと考えれば良いであってあえて比較議論はする必要は無いと思われます。

6.アブラハム・ハロルド・マズロー

マズローはアメリカの心理学者で20世紀後半の心理学の領域において、
もっとも大きな影響力をもった一人といわれています。
超有名なのが欲求5段階説です。
小生、自分の人生計画や悩み事の層別などで応用しており、たいへん
素晴らしいものだと思っています。
心理学の大家フロイトはどちらかというと病的な人間を対象にし暗いイメージが
ありますが、マズローの心理学は健康的で前向きで明るいイメージがあります。
また、人間はいくつになっても成長するとし、段階的に明確にしたことも素晴らしい
と思います。
マズローの欲求5段階説は三角の下から段々上に高次の欲求になります。
第1段の生理的欲求は生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求です。
動物的な欲求のイメージがあり、もう完全に本能の赴くままという感じです。
第2段階の安全欲求は安心・安全な暮らしへの欲求です。我々にとって
一番大事なことである安全第一と健康第一は基本の基本です。
第3段階は社会的欲求で友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求です。
この辺から非常に難しくなります。何故かというと「愛情を求める」は相手次第で
自分ではどうしようもない部分があるからです。「欲求が満たされない状態」は
非常にファジーで、質や量で計れません。なるほど、ここにメンタルヘルスの難しさが
ここにあるんですね。
第4段階の承認欲求は他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求です。
名声や地位を求める「出世欲」もこの欲求の1つに当てはまり、外的部分を満たしたい
第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求へと変わります。
低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、名声、注目などを得ることによって
満たされるのです。
高いレベルの尊重欲求は、自己尊重の意識付け、技術や能力の習得、自立性などを
得ることで満たされ、他人からの評価より自分自身の評価を重視する傾向になります。
この第4段階の欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じます。
第3段階と第4段階の違いは簡単に言えば第3段階は繋がりや所属を求め、
第4段階では尊重・尊敬され認められることだと思います。
例えば、小学生の場合、転校してきてクラスのみんなに受け入れられて仲良くしてもらう
ことが第3段階で、しばらくたって学級委員に推薦されることが第4段階です。
第5段階の自己実現欲求は自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」に
なりたいと願う欲求です。
潜在的な自分の可能性の探求、自己啓発行動、創造性の発揮などを含み、
自己実現の欲求に突き動かされている状態です。
マズローは最初の4欲求を「欠乏欲求」、最後の1つを「存在欲求」とまとめており、
自己実現を達成できた人は数少ないとされているようです。
まさしく、小生は今、この第5段階にあると自負しています。
小生は、マズローの欲求5段階説が素晴らしいと思ったのは、自分の現在の思いと
状況を見事に表わしていたからです。
2年前、会社を退職するときに書いた理由は「自己実現」でした。その時は、まったく
マズローを知らなかったんです。
ここで、非常に重要な注意点があります。
欲求5段階説が適用できるのは、言論の自由、戦争のない世界、自己表現の自由な世界、
これらの自由が妨害されることのない世界での話です。
小生、本件は初めて知りました。またまた、適用範囲の線引きが必要になります。
地球上と大きく捉えると、適用できるのは、残念ながらまだまだ限られていることに
なりますね。
晩年、マズローは5段階の欲求階層の上に「自己超越」の段階があると発表しました。
「自己超越」は、”目的の遂行・達成のみをピュアに求める” という領域を指し、
見返りを求めず、自我を忘れてただ目的のみに没頭することを指します。
マズローいわく「自己超越」の領域に達することができるのは全人類の2%程度
とのことで、第6欲求の実現を目指すのは稀なケースとされています。
良いですねえ~。「見返りを求めず、自我を忘れてただ目的のみに没頭する」
最高です。
先ずは自己実現ですが、その後、全人類の2%目指して自己超越したいですね。
小生、後10年先の目標とします。
折乃笠の自論としてマズローの欲求5段階説をどのように活用したらよいか 
例1
①自分が悩みを持っていたら、その悩みがどの段階にあるかを考えてみる
②例えば、第三段階にあることがわかるとすると
③悩みの内容を自分の部分と相手の部分に分ける
④自分の部分の具体的解決に繋がる行動策を考え、少しづつ実行に移す
⑤相手の部分は、相手によるところが多々あるので、慎重を要す
信頼できる人に相談 or 徐々にアプローチしていく or 諦める
諦める場合は自分で納得するまで屁理屈を考える。
例2
①超複雑な悩みの場合、エイヤーでも良いから悩みの因数分解をする
②分解したそれぞれの悩みをどの段階にあるかを考えてみる
③一つ一つ丁寧に上記例1のやり方で進める
と、いうのは簡単ですが、実際に行動するのは難しいですよね。
無責任ですいません。
皆さん、先ずは、マズローの欲求5段階説というものがある、
自分の悩みの段階は、だいたいこんなもんだろうと思うだけでも
とても楽になりますよ。
悩みを持っているのは自分だけじゃないんだと思えるからです。

5)トランスパーソナル心理学
私、マズローの自己超越の内容を知りたくて、調べていくうちに
このトランスパーソナル心理学に行きつきました。
非常に広範囲の分野にわたる理論で、心理学というよりも哲学、一部宗教という
感じがします。
「私はいったい、何のためにこの世に生まれてきたのか。
この世に生まれてきたからには、やはり何かやるべきことが、生まれてきたことの
意味がようなものがあるはずだ。
では、私がこの世に生まれてきたことの意味、私の″ほんとうの生きる意味”とは何なのか。
それを知りたい。」
これらの問いは、人生を真剣に生きようとする人ならば、避けることのできない問いです。
それは、一言で言えば、目の前の現実にとらわれない ほんとう”への問いだと思います。
人生の問題への”究極の問い”と言ってもいいと思います。
そして、数ある心理学の中でこの”ほんとう″への問い。
人生の究極の問いにはじめて正面から向き合おうとした心理学が、トランスパーソナル心理学なのです。
どうですか、皆さん。
この究極の問いは、哲学や宗教の問いですよね。
一体どうして心理学が?
多くの人にとって、哲学は難しくて手が出ないし、宗教は何だか怖い気がすると思います。
トランスパーソナル心理学は、東洋思想×西洋心理学です。
『般若心経』をはじめとする仏教思想やその他の東洋思想の知恵を現代心理学の衣で
包んだ心理学であります。
ん~ん? もっと具体的なことが知りたいですね。
この人生、この世界で起こるすべてのことには意味がある。
健康や幸運ばかりではない。病気や不運といった。一見、否定的なものにも、
私たちに何か大切なことを教えてくれるメッセージが含まれている。
慢性の病、障害、死。不幸、争い、衝突、離婚。別離、憂鬱……。
こうした否定的な出来事にも何か大切な意味があり、それとしっかりかかわることで、
私たちの魂は耕され、人生が豊かになっていくのである。
だから、この人生、この世界で起こるすべての事にしっかりと目を向けよ。
すべてのことに開かれた態度をとれ。
目覚めよ。目覚めたまま生きよ。
それが。プロセス指向心理学の教えです。
これはまさしく、仏教の「四苦八苦」の考え方です。
トランスパーソナル心理学は、宗教と今までの心理学との接点なのか、
宗教をも包含するものなのか?
トランスパーソナル心理学、とても難解ですが魅了的ですね。
小生が調べている各科学(例えば人文科学、社会科学、他)の複合なのかもしれません。
一つ言えることは、非常に前向きな理論であるということです。

7.アルフレッド・アドラー

アルフレッド・アドラーは(1870–1937年)は、オーストリア出身の精神科医、
心理学者、社会理論家です。
フロイトやユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した一人です。
先ずアドラーが提唱した理論を私なりに5つに整理しました。
(1)アドラー心理学は正しいことよりも患者を治すことに重点を置いた心理学である
アドラー心理学の最大の特徴は幸せになるためには「どうしたら悩みが解決するのか」
を基本にしていることです。
例えば、皆さんがどんな刹那(きわめて短い時間。瞬間)を送っていようと、たとえ皆さんを
嫌う人かいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、
迷うことはないし、なにをしてもいいということです。
嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわないということなのです。
(2)すべての悩みは、対人関係の悩みである
社会人として働いている場合、「相手の機嫌を損ねたくない」という理由で、
しぶしぶ飲み会に参加した経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、よく考えてみると、皆さんが飲み会を断ったことによって相手がどのように
感じるかは、皆さんではなく相手の問題であるとも言えます。
このような考え方をすることで「人生はそれぞれの人のもので、相手の人生まで
必要以上に抱え込まなくても良い」という考え方にもつながっていきます。
本件は、アドラー心理学で一番重要な部分と認識しています。
つまり、相手が自分をどう思うか感じるかは、相手の問題であり、いくら自分が
考えても分かるはずがないし、それに悩む必要はないということです。
きっと皆さんは、自由とは「組織からの解放」だと思っていたのでしょう。
家庭や学校、会社、また国家などから飛び出すことが、自由なのだと。
しかし、たとえ組織を飛び出したところでほんとうの自由は得られません。
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、
承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、
自分の生き方を貫くことはできない。つまり、自由になれないのです。
他者承認、この部分が前項で紹介したマズロー心理学と異なる部分です。
マズローは第4段階:承認欲求で「他者から尊敬されたい、認められたい」と
願う欲求があると示しています。
(3)健全な劣等感とは他者との比較のなかで生まれるのではなく、
「理想の自分」との比較から生まれるものである
われわれは誰もが違っています。
性別、年齢、知識、経験、外見、まったく同じ人間など、どこにもいません。
他者との間に違いかあることは積極的に認める必要があります。
その「違い」を、善悪や優劣と絡めてはいけないのです。
どんな違いかあろうとも、われわれは対等なのですから。
あの人には勝った、この人には負けた、と考えていると
いつの間にか、他者全般のことを、ひいては世界のことを「敵」だと見なす
ようになるのです。
まさしく、他人の悪口をすぐ言ってしまうことの原因ですね。
「違い」と「敵」は、分離しなければいけないと痛感しました。
(4)過去は関係なく、いまの自分に原因や行動を求める
人は原因によって行動するのではなく、現在の目的によって行動しているのだ
とするのが、アドラー心理学の考え方の特徴です。
たとえ不幸な事故に遭ったとしても、その人が前向きに生きていくかどうかは
起こってしまった過去とは関係なく、その人が「いま」どのような理想や目的を
持てるかに関係します。
なるほど!と思える反面、自分に起きるあらゆる問題に対して果たしてこの考えを
適用することができるか疑問です。
「生老病死」に関わるような重大な問題に対し、落ち着いて適用できるか、
今後のアドラー心理学の理解度向上に掛かっていると思います。
(5)すべての行動には目的がある
狭義の目的論と広義の目的論があります。
狭義の目的論では
[すべての行動には目的がある≒すべての感情には目的がある]とする仮説。
「具合が悪くなっだので、行けません」。 →  行きたくないから、体調を崩した。
「何やってるんだ!」とつい怒鳴った。 → 言うことを聞かせるために、怒りの感情を使った。
この様に、狭義の目的論では、あらゆる行動や感情にはすべて目的があると促えます。
広義の目的論では
過去の原因や性格上の問題などには注目せず、
「この先、どんな人生を生きたいですか?≒あなたはどうなりたいですか?」
という、その人のこれから(目的)に注目して関わる。
つまり、原因論のように悪いところを探すのではなく、良いところを探すのでもなく、
「どうなりたいのか≒結局のところ、どうなったらいいのか」
という未来の目的から発想するのが、広義の目的論です。
ちなみに目的論で話すときは
Yes but (それいいね。けれど、ここはダメ)
ではなく、
Yes and(それいいね。そして、これをしてくれたらさらにうれしい)
という言い方にするのです。

8.まとめ

今回、心理学の触りに過ぎませんが全てが新鮮で良い刺激になりました。
心理学は、直接、人間の心のデリケートな部分を対象にしたとても奥が深い
学問だと思いました。
人間の心のメカニズムは未知の部分がまだまだ多く、学べば学ぶほど
発見があります。
我々の生き方や人生観を変えることもあるのではないでしょうか。
心理学の全体を通して、小生の琴線に触れたのは、マズロー心理学と
今回のアドラー心理学です。
命題「 人として何が大切か、真の幸せとは何か 」は進める上で、
宗教と共にも最重要課題として更に深く考察していきたいと思います。

 

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