小生、「日本人に生まれて良かった」と思う時は、桃屋の花らっちょを食べた時ですが、
うれしいことにその他たくさんあります。

今回は少々毛色が異なり、「ん~」と考えさせられました。

皆さん、「世界宗教偏差値」って御存じですか?

これは、世界の国々の人たちが宗教に対してどのくらい知識を持っていて、
相手にいかにわかりやすく説明できるかの指標です。

実際は、数字で表しているのではなく、大体の大小のレベルを示すものです。

皆さん、外人と話している時、宗教の話になったことはありますか?

小生は、まったくその様な経験はありません。

実は、世界宗教偏差値で日本はおそらく世界最低レベルだと言われているんです。

言っているのは、世界94カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、
「ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門(ダイヤモンド社)」の内容です。

『アメリカ・ヨーロッパ・中東・インドなど世界で活躍するビジネスパーソンには、
 現地の人々と正しくコミュニケーションするための「宗教の知識」が必要だ。
 しかし、日本人ビジネスパーソンが十分な宗教の知識を持っているとは言えず、
 自分では知らないうちに失敗を重ねていることも多いという。』

偏差値が低い理由について以下のコメントです。
小生、たいへん興味深く感じました。

出典 

『1.地理的な理由
世界5大宗教のうち、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三つは発祥が中東ですが、
中東で生まれた宗教が伝わるには、日本は距離があります。
残る二つのうちヒンドゥー教と仏教はインドで生まれ、日本には中国経由で仏教のみ
伝わりました。
また、島国でもあるので、世界の宗教を信じる他民族と本格的な戦争も
あまりありませんでした。
日本的な宗教観・価値観でぬくぬくとやってこられたのです。

2.神道がもともとあり、その上に仏教を受け入れた
仏教が日本に伝来したのは六世紀半ばですが、当時の日本にはすでに神道が
存在しました。
この神道というのは自然崇拝がベースになっています。
「空にも海にも山にも川にも、自然界のすべてに神様がいる」という考えですから、
キリストやムハンマドやお釈迦様のような開祖もいなければ、聖書やコーランのように、
教えを系統化したものもありません。
宗教とはっきり意識しないまま、八百万(やおよろず)の神様を信じ、神様を信じたまま
仏教を受け入れたのですから、曖昧になるのもうなずけます。
このような曖昧な宗教観の上には、難しい教義や厳しい戒律はなじみにくいと
考えられます。

3.江戸時代の檀家制度と明治以降の国家神道
16~17世紀になるとキリスト教が世界的な布教活動を展開しましたが、
日本では豊臣秀吉や徳川家康により禁教とされ、全国民が仏教徒として
どこかのお寺に属すること(檀家と言います)になりました。
この檀家制度は、寺を幕府や藩の下部的な行政組織として位置づけるものであり、
仏教本来の宗教的側面は失われてしまいました。
寺は、檀家である住民を管理・監視して、後は葬式だけをしていれば良いということに
なったのです。
明治時代には、その仏教も一時期弾圧され、天皇を神のように崇める「国家神道」と
なりました。
人間である天皇を神とするという考え方は、世界の他の宗教とはまったく異質のものです。
第二次世界大戦終了後、それが全否定される一方、一部の新興宗教の犯罪や不祥事に
関する報道により「宗教には近づかないほうが良い」という意識が高まりました。』

ここで、上記のコメントについて、考えるに話を2つに分けたいと思います。
①日本人の宗教感について
②日本人のコミュニケーション能力について

小生の持論(屁理屈)になりますが、
①日本人の宗教感について
「日本的な宗教観・価値観でぬくぬくとやってこられたのです。」の中で
気になるのが「ぬくぬく」です。
確かに日本は島国という点はありますが、世界中先進国を見れば、
イギリス、ニュージランドなども同じです。
「ぬくぬくと」はむしろ、「日本人の持つおおらかな個性で」と置き換えるべきです。

「このような曖昧な宗教観の上には、難しい教義や厳しい戒律はなじみにくい」
これは言い過ぎと思います。
日本古来の神道は、宗教というより、日本人として正しく生きる道を示しているもの。
そして、仏教と素晴らしい融合がされていると思います。
このような背景の下、日本人は世界一の民度を誇っていると思うのです。

「檀家制度により仏教本来の宗教的側面は失われてしまいました」
これも言い過ぎで、ある一面を言っているに過ぎないと思います。
この件については、小生、禅を通して勉強しているので強く感じます。
現代の仏教は宗教的側面を失っているとは思えません。
「国家神道」については、正直よくわかりません。
一部の新興宗教の犯罪や不祥事は、確かに宗教に対する考え方が
変わってしまいますが、これは日本に限った話ではありません。

以上のことより、日本人の宗教観については、世界宗教偏差値を下げている
原因ではないと思うのです。
むしろ、世界にない日本独特の宗教感であって、世界に誇るべきです。
これぞ「日本人に生まれて良かった」です。

②日本人のコミュニケーションに能力
小生、世界宗教偏差値が低いのは、日本人のコミュニケーションに能力
にあるのではないかと思うのです。
日本人の詫び寂びの世界で、自己主張が下手だということです。
これは宗教に限った話ではなく、すべての話題に言えるのではないでしょうか。
ただ、一点気になるのが、外国人が宗教の話にどのくらい重きを置いているかです。
ある程度、仲良くなって、その人の本質を知るために宗教の話を持ち出すとなると、
ちょっと痛いですね。

小生思うに、これから生きていく先は増々複雑で難しい時代となります。
また、超グローバル世界になると思います。

そんな中、人の生きる道を教える宗教については、人と話す話さないは別として
しっかり自己のものとし、自己主張ができる様にしておいた方が良いと思います。

現在、小生も独自の宗教感について、整理しているところです。

「世界宗教偏差値」の件 、やはり「生」の現地現物の意見がほしいですね。
本ブログをお読みの方で世界の国々で働いている方、または働いたことのある方、是非.意見をいただけるとありがたいです。

 

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