小生、「日本人に生まれて良かった」と思う時は、桃屋の花らっきょを
食べた時ですが、その他にも素晴らしいことがたくさんあります。

今回は日本人の感性・美意識についてお話しします。

まず最初に、日本人の感性・美意識をうまく表わした本を紹介します。

「俳句脳 発想、ひらめき、美意識 茂木健一郎(脳科学者)黛まどか(俳人)共著」

この本によって、今まで俳句について考えた事はほとんどありませんでしたが、
改めて俳句の意義、深さを知りました。

ポイントは「季語」です。
「季語」は、俳句固有の表現方法で、美しい日本の四季から生まれた
日本人の素晴らしい感性・美意識を培ってきたということです。

以下、本の内容を折乃笠が要約します。

俳句は、助走がいらない稀有の表現形式です。
絵画、音楽、踊り、写真など、表現の手段は様々にありますが、
どの分野も自分の思い通りに表現できるようになるには、
長く苦しい基礎練習の時が必要です。

小生にも、絵画制作で日頃たいへんな御努力をされている女性エンジニアの
知人がいます。

一方、俳句は、基礎練習や助走なくしていきなり楽しむことができると
言われています。

それは「有季定型」(季語+五・七・五のリズム)という俳句における
最低限のルールを、私たちが日頃の暮らしの中で自然と身につけて
いるからです。

「むらさきの ぶどう畑に 白い雲」

この句は娘が小学校4年生の時、学校に提出するので何か考えてくれと言われて、
小生が風呂の中で作ったものです。
勝沼の盆地に広がるむらさきのぶどう畑、空は真っ青です。
そこにきれいな白い雲が浮かんでいる。お父さんはワインを飲みながら見上げています。
すっかり、ご機嫌です。
そんな、のどかな幸せを思い浮かべて作りました。
それが、なんと!
大月市民文化祭の小学校俳句の部で2位になってしまいました。
さすがに娘は授賞式の時、下を向いて苦笑してました。
後で聴いた話では本当はダントツの一位。
明らかに小学生が作った俳句ではないと見破られていたそうです。
(この話はここだけにしてくださいね。)

話を戻します。
日本にははっきりとした四季があり、それぞれの季節に趣があります。
季節の移ろいと共に生きてきた日本人は、五感のすべてを使って
四季を愛で、親しんできました。

それぞれの人生、日々の暮らしの中で、季節は移ろってきたのです。
どんな時代においても季節は巡りました。

戦争下でさえ、春になれば焦土から菫が咲き出で、桜が咲き、
夏には蛍が舞い、秋には山々が紅葉したことでしょう。
空襲のあったその夜も、終戦の日も月は昇ったことでしょう。

先人たちの喜怒哀楽のすべてが、また美意識、情趣、哲学、思想、
信仰などが、季節と共にあったのです。
それらは今の私たちにとっても共通の認識であり、現代の生活にも
貫かれています。
その共通認識を担っているのが季語です。

なんと、スケールの大きい、日本人の根底を表す、すばらしい表現だと思いませんか?

日本人に生まれて良かった!

これからは道沿いに咲いている花や空を見上げての雲や遠くに見える富士・・・

美しいと感動する心を持つようにしたいですね。

人生がまた一つ大きく、楽しくなるでしょう。

それでは、最後に、山梨の美しい秋の紅葉を紹介します。
この週末に撮った写真です。

2021年11月20日 山梨塩山恵林寺
2021年11月21日 山梨大月猿橋

  

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