現在、自身の生成AIの基礎力向上及び更なる技術力向上ため、
また近い将来の講座開設のため、以下のカリキュラムを作成しています。
基礎講座編 2025年11月完予定
初級講座編 2025年11月完予定
中級講座編 2026年1月完予定
上級講座編 2026年3月完予定
いずれも、完成してもAIの進歩に合わせて内容のブラシュアップはしていく予定です。
さて、今回はこの中で、初級講座編プロンプトがまとまりましたので、皆さんに紹介します。
小生は、生成AIの活用において最も重要な要素は「プロンプト(指示)」であると考えています。
次に重要なのが、目的に応じた「生成AIの種類の選択」、そして「ハルシネーション(AIの嘘)対策」です。
これらを支える土台として、生成AIの「習得方法」、特に「基礎」の理解が不可欠であり、同時に日進月歩で進化する「最新情報の習得」も欠かせません。
本日は、小生が「愛(AI)の街大月 推進委員会」での講座 でも常々申し上げている、この中で最も重要と考える「プロンプト」について、その重要性と具体的なコツをお話しします。

AIの能力を引き出す「魔法の言葉」
皆さん、生成AIに何かをお願いするとき、どんな言葉で話しかけていますか? このAIへの「指示」や「お願い」のことを「プロンプト」と呼びます 。小生は、このプロンプトこそが、AIの能力を最大限に引き出すための、いわば「魔法の言葉」 だと確信しています。
なぜなら、プロンプト次第でAIが返す「成果物が大きく変化」するからです。資料では「アインシュタインか中学生か」 と表現していますが、これは決して大袈裟ではありません。
例えば、AIに「自己紹介を考えて」とだけお願いしたとします。これが「ダメなプロンプトの例」です。これでは、AIは何をどう書けばいいか分かりません 。
一方で、「あなたはプロの広報担当者です。親しみやすく、元気な印象を与える、150字程度の自己紹介文を考えてください。」とお願いしたらどうでしょう。これが「良いプロンプトの例」です。AIはあなたの望む人物像や文字数に合わせて、的確な文章を作ってくれます 。
最近では「AIがプロンプトを作成してくれる」機能も増えてきましたが、小生はそれでも「基礎は身につけてください」と強く推奨します。なぜなら、基礎を知らなければ、AIが作ったプロンプトの良し悪しも判断できず、「今後AIを活用する上で必ず壁にぶつかってしまう」 からです。
AIからの答えが劇的に変わる「3つのルール」
では、良いプロンプトを作るための「基礎」とは何でしょうか。小生は「たった3つの簡単なルール」 を意識するだけで、AIからの答えは劇的に変わると説明しています。
1.具体的に伝える 「何が」「いつ」「どこで」「誰が」などを明確にしましょう 。 「旅行の計画を立てて」という曖昧なお願い(NG例)ではなく、「来週末にカップルで行く、金沢への1泊2日の旅行プランを考えて。美味しい海鮮が食べられて、歴史的な街並みも楽しめる場所を入れてください」(OK例) と具体的に伝えることが肝心です。
2.役割を与える AIに特定の専門家になりきってもらうと、答えの質が上がります 。 「この文章、直して」(NG例)ではなく、「あなたはベテラン編集者です。以下の文章を、中学生にも分かるように、専門用語を使わず、もっと優しい表現に修正してください」(OK例) と役割を指定するのです。
3.条件を付ける 文字数や雰囲気、含めてほしい要素などを指定しましょう 。 「ブログ記事を書いて」(NG例)ではなく、「『朝活のメリット』というテーマで、800字程度のブログ記事を書いて。箇条書きを3つ含めて、読者がワクワクするような明るいトーンでお願いします」(OK例) と条件を付けます。
プロンプトを極めるための次のステップ
この3つのルールは、いわば「シンプルプロントに条件を入れたプロンプト」であり、通常一般的に使う手法です 。
さらにAIを使いこなすためには、より高度な「系統立てたプロンプト」の世界があります。例えば、「七里式8+1の公式」のように、「役割」、「目的」、「実行プロセス」、「制約条件」、「出力形式」などを体系的に指示し、「いつ、だれがやっても同じ答えを出したい」 ときに有効です。
また、AIの回答の質そのものを「爆上げさせる」 高度な手法も存在します。 例えば、「思考の連鎖(Chain-of-Thought)プロンプト」は、AIに「ステップバイステップで考えて」とお願いする手法です。これにより、AIが結論に至るまでの思考プロセスを書き出すため、間違いが減り、より正確な答えが導き出されやすくなります 。 あるいは「Tree of Thoughts」という手法では、「3つの異なる思考パスを探索」させることで、単一の視点を超えた包括的な回答を引き出し、AIの創造性を爆発させます 。
AIの活用は、まだ始まったばかりです。プロンプトという「魔法の言葉」を磨き続けることが、AIを真のパートナーとするための最短ルートであると、小生は信じてやみません。まずは「具体的に・役割を与え・条件を付ける」 ことから始めてみてはいかがでしょうか。
尚、近々、初級講座編プロンプトの教材をオープンしますのでお楽しみに!
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AIからの答えが劇的に変わる「3つのルール」は、大変役に立ちました。「具体的に・役割を与え・条件を付ける」という三原則は、人とのコミュニケーションにも通じる普遍的な知恵のように感じました。AIとの対話を通じて、人間同士の対話の質も高められるのではないかと思います。
次回の講座も楽しみにしております!