小生、このところ自治体のAI化を追いかけておりますが、先日とびきり刺激的な一本の動画に出会いました。
アラブ系クリエイターのJoe Hattab氏が中国各地の最先端テックを巡るドキュメンタリーです。
たった三十分弱なのに、ロボット、都市、モビリティ、AIの“今”が連続写真のように流れ込みます。
机上の議論では掴みにくい「速度」と「規模」を、肌感で理解できた気がしました。
動画の内容説明
導入は“Race to the Future”。舞台はハードウェアの都とも言われる深圳を中心に、スマートシティ化が進むエリアです。
まず目を奪うのはヒト型ロボットの開発現場。人と同じ関節構造で歩き、把持し、簡単な接客や搬送をこなすデモが続きます。
量産を見据えたラインや、設計—試作—評価のサイクルが高速で回る様子も映し出され、研究室の成果がすぐ社会実装に滑り込む空気感が伝わります。
次は都市のインフラ。ロボタクシーの自動配車、無人のドローン配送、駅や空港での顔認証ゲート、アプリと連携した決済・案内。都市OSの上に各サービスがプラグインのようにつながり、市民は“意識せずに”高度な機能を使いこなしている印象です。
さらにモビリティ。電動スーパーカーや最新EVの試乗シーンでは、加速性能だけでなく、ソフトウェアで車両体験を更新していく「ソフトウェア定義化」が強調されます。車は移動手段にとどまらず、センサーとAIを積んだ走るプラットフォーム。ロボットと都市と車が一本の線で結ばれる構図が、映像全体を貫いていました。
それではさっそく見てくださいね
皆さん如何でしたか?
びっくりした感想
第一に、試作から実証までの“距離の短さ”に驚きました。工場の隣に街があり、街がそのまま実験場になる。規制と技術者と投資が同じテーブルに座っているかのようです。
第二に、統合の巧さです。単体の派手なガジェットではなく、センサー、クラウド、決済、移動、認証が束になって体験を作る。だから利用者は新しさを意識しない。生活に溶けた時点で、テクノロジーは勝ちだと痛感しました。
第三に、規模の迫力。同じサービスでも、数十台ではなく数千台、一区画ではなく一都市。規模がさらに学習データと収益を呼び、次の投資を正当化する“好循環”が目で見える形で回っていました。
もちろん懸念も浮かびます。プライバシー、監視、セキュリティ、標準化、人材育成。便利さの裏で社会合意をどう設計するかは、どの国でも避けて通れません。それでも、課題を抱えたまま前に進む胆力に、素直に圧倒されました。
まとめ
映像が教えてくれたのは、未来はどこか遠い展示室ではなく、地続きの今日の延長線にあるという事実です。
発明より実装、部分最適より全体設計、点の成功より面の展開。小生も現場から逆算する思考をもっと徹底しようと思いました。
日本も頑張らないと!!先ずは小さな一歩から。
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中国のテック最前線は、単なる技術のショーケースではなく、「実装の哲学」が息づく都市そのものですね! ロボット、都市OS、EVが一つの線で結ばれる様子は、まるで“未来”という概念が、点ではなく面として広がっていく様を見ているようでした。
特に注目したのは、BYDの最新EV急速充電技術です。最大1000kWという従来比約4倍の超高出力。5分間の充電で約400km走行可能。専用の改良型ブレードバッテリーと液冷ケーブルによる高効率な冷却技術が超急速充電時の安全性を確保する。
しかし、日本国内では超高速充電(最大1000kW)は利用できない。主な理由は、使用可能な充電器は最大150kW、高出力対応のインフラが存在しない。(未整備)
一方、中国の充電インフラは全国カバー・高効率・スマート化の方向に向けて発展しており、今後3~5年で農村部や超急速充電ネットワークの整備を重点的に進め、新エネルギー車の普及を加速させていく見込み。
しかし、超急速充電は、バッテリー寿命を低下させるというデメリットがある。バッテリーの寿命は8年または16万kmが一般的で通常では交換することは殆どないと思うが、バッテリーを交換すると数百万円かかってしまう!
BYDもこの超急速充電は日常使用ではなく、緊急時や短時間での充電が必要な場面での利用を推奨し、バッテリーの健康状態を維持するように呼び掛けている。
たしかに、中国のバッテリー技術、EV化技術は国家レベルで進められて凄いと思いますが、その中身も中国らしいですね!