小生、夜明けの爽やかな朝、ジョギングをしています。
昨日は行く先に真っ白な大きなお月様がいました。
それは見事な満月で見惚れていたら危なく歩道から車道に
落ちそうになってしまいました。
しばらく下を向いて走ってから、空を見上げると、あれ?お月様がいない。
お月様が右に見えていたのが左に変わっている。あれ~?なんで?

しばらく考えて走っていると、頭の中にベクトルが現れました。
んん~! 高専の時、もっとしっかり勉強しておけば良かったな。
ある時間ある位置から、自分が走る方向をベクトルaとする。
同じある時間ある位置から、月の方向をベクトルbとする。
ベクトルaとベクトルbの角度θがお月様が見える位置になる。
走る道が直線ならば、小生と月の距離に比べれば、小生の速度や
月の速度は無視できるのでθは一定で常にお月様は同じ位置に見える。
ところが、田舎の道はくねくねな道なので、走る方向ベクトルaが常に変化し、
それによってθも変化するので、お月様の位置があっちへ行ったり、
こっちへ行ったりする様に感じるのである。

皆さん、当り前じゃないか。今更何言ってのと笑っていませんか?

自分でもそう思いました。
が、当たり前の事を自分の目で現地現物確認して理屈を考えることは、
何事においても大事だと改めて思い直しました。

たぶん、大科学者のコペルニクスも空を見上げて、
地動説を唱えたのでしょう。

P.S.何十年ぶりで、高専の数学の教科書”代数学・幾何学”を
    開いていました。