大月小山田信茂公顕彰会の会長の論説を大月の爺さまに語ってもらいました。

非常に興味深い内容なので、是非お読みください。

【語り手:大月の岩殿山を見上げて育った、とある爺さま】

「おや、旅の人かね。ようこそ大月へおいでなさった。 おらは、この岩殿山を毎日見上げて暮らしてる、ただの爺さまだよ。 今日はな、ちっとばかし、悲しくて、だけど温かい昔話をさせてもらいてえんだ。 世間じゃあ『裏切り者』なんて悪く言われちまってる、ここの殿様・小山田信茂公のことだ。 本当はどんな想いでこの山を守ってたんか、その真実を知ると、あの山の景色が違って見えるかもしれんからな。まあ、茶でも飲みながら聞いてくりょう。」

一、天まで届く岩の城、岩殿山のこと
「まずは、目の前にドーンとそびえるあの岩殿山を見てくりょう。 高さは634メートル。今のスカイツリーと同じ高さだっちゅうから驚きだ。 あの切り立った崖を見てみろ。ありゃあ『鏡岩』って言ってな、よじ登ろうとしてもツルツル滑って、鬼でも登れん。まさに『東国一の要害』、天然のお城だったわけよ。

昔っから、ここは甲斐の国(山梨)と、江戸の方(武蔵・相模)を繋ぐ大事な場所だった。だから武田信玄公のお父さんの代から、『ここを通すわけにはいかん』ってんで、小山田の殿様たちが狼煙(のろし)台を作って、立派なお城に仕上げたんだな。上から見下ろせば、敵が来るのも丸見えだもの、頼もしいお城だったずら。」

二、武田家の終わりと、悲しい誤解
「時は流れて、天正10年(1582年)。武田勝頼公の時代だ。 織田信長や徳川家康が攻めてきて、いよいよ武田家も危ねえってなった時、勝頼公は『岩殿城へ逃げよう』とした。あそこなら守りきれると思ったんだな。

だけど、勝頼公はここへ辿り着けずに、天目山で自害なさった。 これをな、昔の本(『甲陽軍鑑』なんか)じゃあ、『小山田信茂が裏切って、笹子峠を通せんぼしたからだ』なんて書かれちまったもんだから、さあ大変だ。信茂公は長いこと、主君を裏切った大悪党みたいに言われてきたんだよ。

……だけどな、おらはどうしてもそうは思えんかった。あの殿様が、そんな薄情なことをするはずがねえとな。」

三、やっと分かった、信茂公の「本当の想い」
「そうしたら最近になって、学者さんたちが古い手紙やらを調べて、新しいことが分かってきたんだ。 実はな、あの時、信茂公にはどうにもならん事情があったらしいんだよ。

一つは、まだ2歳だった次男の『靖千代(やすちよ)』君が、急な病にかかっちまったこと。峠の向こうで、我が子の回復を必死に待ってたんじゃねえかと言われてる。

もう一つは、『皆を逃がすための時間稼ぎ』だったって話だ。 実は、武田の家来衆やその奥方、子供たちが、この岩殿を抜けて武蔵の方へ逃げていった記録が見つかったんだと。 信茂公は、勝頼公を裏切ったんじゃねえ。最後の最後まで、勝頼公を迎えて決戦をするつもりで準備をしてた。だけど同時に、弱い女子供や家臣たちを逃がすために、自分が泥をかぶってでも時間を稼いでたんじゃねえかな。

結局、勝頼公は亡くなり、信茂公も織田方に捕まって処刑されちまった。 『裏切り者』の汚名を着せられたままな。……あんまりじゃねえか。」

四、岩殿山に眠る「優しさ」に会いに来てくりょう
「今じゃあ、岩殿山は富士山が綺麗に見える場所として、たくさんの人が登りに来る。 春には桜が咲いて、そりゃあ見事なもんだ。

だけど、もしあんたが登るなら、思い出してやってほしい。 かつてこの山には、家族や仲間を守ろうとして、苦しい決断をした武将がいたことをな。 発掘調査で茶碗のかけらも出てきたそうだ。戦だけじゃなく、ここには武士たちの文化や、暮らしの温もりもあったんだよ。

今の研究で、やっと信茂公の汚名が晴れようとしてる。 『裏切り者』じゃなく、『最後の砦を守ろうとした男』としてな。 どうでえ、そう思ってあの岩肌を見ると、ただ険しいだけじゃなく、何だかグッとくるもんがあるだろ?

大月に来たら、ぜひ岩殿山に登って、風の音を聞いてみてくりょう。

きっと、信茂公の本当の心が、聞こえてくるはずだからな。」

皆さん、如何でしたでしょうか?

信茂公の本心が伝わってきますね。

それでは、顕彰会会長の原文を紹介します。

ブロトピ:人生応援ブログ 毎日ブログを更新しています

ブロトピ:ブログ更新しました

 

◆お願い (お手数お掛けします)                                               ブログを読まれた方は下記2つのボタンを順番にクリックをお願いします。                      クリックしてアクセスするだけで点数が入り(投票され)順位が上がります。                       アクセス後は何もせず、本ブログに戻ってきてください。

にほんブログ村 その他生活ブログ 人生相談へ
にほんブログ村


セルフコントロールランキング