本ブログでも紹介していますが、明治時代の政治家後藤新平について
月に一回、オンラインで勉強会を実施しています。
6月24日(水)の夜、第三回目があるのですが、今回の議題は後藤新平が
南満州鉄道総裁時の事業の話になります。
詳細は後日紹介しますが、その中で非常に興味深い話があります。
南満州鉄道は単なる鉄道会社ではなく、多くの付帯事業を持つ
コンツエルンで、行政権を持つ地方政府、軍隊を持つ、清国との
外交を一部担当した等の話があります。
確かに、現代でも鉄道会社は単に車両を走らせているわけではなく、
多岐に渡って事業展開していると思いました。
そこで小生の一番身近な富士急行を調査し考えたいと思います。
昔、富士急行の社長になりたいと思った時もありました(笑)
商 号 富士急行株式会社
設 立 1926(大正15)年9月18日
従業員数 [単体] 559名(2019年3月現在)
[グループ全体] 3,532名(2019年3月現在)
売上 [グループ全体] 544億59百万円
経営ビジョン
私たちは『喜び・感動』を創造することで、世界中の人々の心を豊かに、
を理念に、交通、レジャー、不動産、物販など、様々な事業でシナジー効果を
生み出し、富士山の雄大な姿に惹かれるすべての人に夢・喜び・快適・やすらぎ・
感動を提供することを目指しています。
「富士急ハイランドに遊びに来て頂く際、富士急行鉄道の窓からの眺めに
感動していただく」ことや、「富士登山のあと、温泉施設でリラックスして
いただく」こと。富士山麓エリアをまるごと楽しむためのアメニティビジネスの
リーディングカンパニーとなることを、経営ビジョンとして掲げています。
事業内容
1.レジャー・サービス業 遊園地、ホテル、ゴルフ場、スキー場、キャンプ場など
2.運輸業 富士急行線(大月~河口湖)、乗合バス、
高速バス、貸切バス、など
3.不動産業 建物賃貸、別荘分譲など
富士急行線(大月~河口湖)はJR中央線との乗換駅である大月駅と
河口湖駅間の26.6km。
標高差約500mを登る「富士山に一番近い鉄道。
JR中央線からの直通電車もあり、富士山や富士五湖への観光や
沿線の皆様の生活の足としてご利用されています。
自称鉄道評論家の折乃笠の指摘は、鉄道会社のメインは鉄道のはずだが、
会社の事業内容の紹介ではレジャー・サービス業は筆頭で、鉄道は運輸業
の中でバスと一緒に軽く紹介されているだけであります。
実際に富士急行線は超ローカル線で、急カーブが多いのとレールの
メンテナンスが良くないのと無人踏切が多いので超低速走行である。
車両は新型車両の発注は無く、全てJR、小田急、京王帝都の
お下がりである。
しかし、お客様第一のきめの細かいサービスで好感が持てる。
富士山を楽しむための観光電車「富士登山電車」や
ワイドな窓から富士山等の眺望をご覧いただける「フジサン特急」、
お子様に大人気の「トーマスランド号」も運転している。
富士急のイメージは良くしていますが、残念ながら鉄道部門の売り上げ比率は、
相当低いのでないかと思います。
富士急は先ず富士山という世界的観光地を活かしたレジャー・サービス業が
筆頭である。富士急ハイランドを中心に一大レジャー施設を有する。
もう一つは、建物賃貸、別荘分譲である。
また、バス事業も大きく展開している。皆さんも都心で富士急バスを
よく見かけると思います。
ここで、富士急の鉄道戦略に対して苦言があります。
富士急は結構昔から東京発のオレンジ色通勤電車を大月から
乗り入れさせて河口湖まで走らせています。
実に3時間という旅行に匹敵する時間をかけて東京から通勤電車を
走らせています。
これは富士急沿線の街の開拓のためで、不動産的に
東京までの通勤電車が走っているという謳い文句になります。
ところが、最近JR新宿から定期の直通特急富士回遊を
設定してしまいました。これは明らかに富士急沿線は観光地と
レッテルが貼られてしまいます。土地の値段が下がってしまいます。
また、東京から移住者(小生そうだが)も減ってしまいます。
我が街大月も山梨最大のビジネスホテル東横インを建設中です。
ついに観光地へと変化しています
東京近郊の地は、通勤をとりーの観光をとりーのとたいへんです。
このような戦略は、地方行政よりも鉄道会社がリードすべきですね。
話がだいぶ飛びましたが、南満州鉄道を少し理解できた様な
気がします。
やっぱ、小生、富士急の社長に志願しようかな(笑)
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