君は、８月２０日、南太平洋の上空で大気圏に再突入し、
燃え尽きたんだね。
任務成功率100％、本当に御苦労様。
君の実家・宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は、
国際宇宙ステーションに物資を輸送した無人補給船
「こうのとり（ＨＴＶ）」９号機が任務を完了し、
２０日に大気圏に突入して燃え尽きたと発表したよ。
君たち兄弟のＨＴＶは今回で退役し、次回からは
有人月探査計画にも参加する子供の新型機が
任務を引き継ぐ事になるらしい。
君たち兄弟の活躍は素晴らしかった。
君たち兄弟の計９機で５０の物資を運び、試料を持ち帰る
実験にも成功するなど、すべての任務を成功させた。
君９号機は１９日、約３ヵ月間係留されていたＩＳＳから
ゆっくりと離脱した。
最後の任務では飲料水や生鮮食品、大型バッテリーを
運んだほか、将来の自動ドッキングを見据え、カメラの
映像を無線通信でＩＳＳに送る実験も成功させた。
米ヒューストンから離脱を見守った金井宣茂飛行士は、
離れていく君に「ありがとう。さようなら、こうのとり」
と語りかけていたよ。
君たちは、米スペースシャトルの退役後はＩＳＳへ大型貨物
を運べる唯一の船で、米口の船が失敗しても成功率１００％で
ＩＳＳの運用を支えてくれた。
日本の高い技術力と信頼性を実施してくれました。
子供の後継のＨＴＶ－Ｘは、輸送能力が５割増しとなり、
月を回る宇宙ステーションへの物資輸送も可能な設計となる。
お爺さんの佐々木理事は「月でも火星でも、必要な所に
必要なものを届けられるようにしたい」と話した。
夢と希望と日本の高い技術力と信頼性を ありがとう。こうのとり。
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