人間学月刊誌”致知”の経営者・稲盛和夫氏の特集記事を
読んでいたら「始末」という言葉が出てきました。

小生、思わず、仰天!

内容は
『京都弁で「始末」ということをよく言う言葉です。
 始末という言葉を、あまりいい意味に捉えない人もいるでしょうけど、
 京都でいう始末家とは「不要なお金は一切使わない、要るお金は
 バーンと思い切って使う人」という、ある種の褒め言葉です。
 稲盛さんはまさにこの始末家なんですね。』

待てよ、「始末」って言葉は、もしかして誉め言葉なんかい?

忘れもしない今から十数年前、自動車工業会の商用車4社で結成した
タスクホースで進めていた100年に一度の足廻り構造変更。
当時2代目主査だった小生は、商用車4社社長さん達の前で検討中間報告を実施。
その報告の中で、4社中1社が構造変更に難色を示していることを報告した瞬間、
我が社社長が「そんな奴は始末してやる。」と激怒。
小生、その場は何とか取り作ったものの、動揺は隠せず狼狽えて退散。

実は、”そんな奴”は、小生だったのです。

当時、小生は室長という肩書で働き盛り、家内と子供3人がいる、
家のローンもある、始末されたら相当まずい・・・。

うなだれて、その日の夜の恒例の4社飲み会へ。
会議に同席した初代主査が「始末してやる」「始末してやる」と大笑い。
他のみんなも合わせて大笑い。盛り上がっている。

小生、さすがにその日の飲み会はいつもより乗りが悪かったのでした。

その後、小生、その社長にお合いしても何も言われないし、
部次長会の飲み会でも酔っぱらってお酌しても社長は超ご機嫌で・・・・。
同じおちょこで返杯してくれるし・・・・。

結局、小生は、今に至るまで始末されることもなく無事だったのでした。

やっぱ、「始末」って言葉は、もしかして誉め言葉なのかもしれません。

そこで、今回、一応、辞書を引いてみると

『始末(しまつ)
 ・決着。処理。処置。片付けること。
 ・不要な物を捨てること。処分。
 ・邪魔者や罪人を殺すこと。』

うああああ~! 仰天! 昇天!

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