この一週間の間に、頭がガ~ンとなるくらいの二つの相反する強烈な
記事を読みました。

一つ目は、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 
致知出版社』の中の1話であるジャパネットタカタの創業者の
高田明氏のお話です。
『私は一所懸命やらなかったことを失敗だと思っているので、
 やってダメだったことは失敗じゃないんです。
 やっぱりプロセスが大事。
 結果はうまくいくこともあるし、うまくいかないこともある。
 そこで工夫改善を繰り返していけば、いつの間にかうまくいくことが
 重なってくると思います。』

二つ目は、インタービジネスで活躍している若き経営者のメルマガのお話です
『例えば、あるパン職人が10年修行し、寝る間も惜しんでパンを焼いた。
 あなたは、期待に胸を膨らませて、そのパンを口にする。
 でも、そのパンはお世辞にも美味いとは言えず、正直言って「クソ不味い」。
 ところがパン職人はあなたに要求する。
 「このパンは私が10年努力して作り上げた最高のパンです。
 1つ10万円いただきます。」
 あなたは顔を真赤にしてパンを床に叩きつけるだろう。
 こんな不味いパンに10万円も払えるわけがない!ふざけるな!・・・と。
 あなたにとって重要なことはパン職人が10年も努力したかどうかじゃない。
 パンが美味いかどうかだけなのだ。つまり「結果が全て」なのだ。
 あなたがどれだけ努力しようが、結果が出なければ会社では評価されない。
 誤解を恐れず言えば、大人の世界では、努力自体に何の価値もないのだ。』

正直、今の小生の立場や状況から、どちらが正しいということは決められず、
両方共正しいとしか言うことができません。

何故ならば、会社を退職して約1年半、書籍の執筆は今までに経験したことのない
未知の世界で、ありとあらゆる課題に挑戦してきました。
努力というとちょっと恥ずかしいので大汗をかいてきました。
本の内容は自分では満足していますが、結果的には目標の1000冊販売には
大きく及んでいません。

また、ホームぺージ作成については、これまた全くの未知のゾーンで
ホームページのホの字から始まって習得するまで、目の廻りが赤く爛れるほどの
時間を要しました。自分なりには努力したと思っていますが、果たして
もっとスマートな効率の良い方法がいくらでもあったような気がしています。
結果的には、計画していた収益には程遠い結果です。

今、まったく同じことがブログのシステム作りです。本来ブログは読者の方々に
少しでも役に立つ情報を御提供することが目的なのですが、小生どちらかというと、
見栄えや商品宣伝効果(収益)の方に頭が行ってしまっている感があります。
つまり、結果のみを求めている感じです。

一方、会社の管理職だった時はどうだったかと言うと、やはり仕事は過程も大事、
結果も大事だと思っていました。

ただし、過程の中の努力は進むべき方向が正しいかを見極めた上での努力です。
闇雲に自分勝手にどんどん進んで、最後には全く違うアウトプットを出す、
これは論外でイエローカードものです。
もう一つ、失敗をして再発防止もろくにせずに、また同じ方向に進んでしまう場合です。

小生は、ヒイヒイ大汗をかきながら、あらゆる努力をして、少し位時間が掛かっても、
結果が70点位の仕事をやり遂げる部下は評価しました。

もちろん、何事にも要領が良く、ヒイヒイも言わずに、期限前に100点の結果を
持ってくる部下は高い評価を付けました。

どちらの部下が出世したかとと言うとたぶん後者だと思いますが、
人の痛みがわかる人間味豊かな上司になったのは前者だと思います。

今、自分がこのような立場と状況の中で考え、昔の部下のことを考えた時、
過程の努力が大事か、結果が大事か。

やはり、両方大事です。
でも、過程の努力を大事にする方が、自分らしくて好きです。

◆ホームページにお戻りの方が下記をクリックして下さい。
 http://orinokasa.com/index.html

◆御意見をいただける方は下記 Commentをクリックして下さい。