【文章 1】
『あれほど鳴き騒いでいたミンミン蝉や油蝉の声が聞こえなくなり、
代わりにツクツクボウシやヒグラシの声が聞こえるようになりました。
庭の紅葉が色づきはじめ、夜になると庭で虫が合奏をはじめます。
秋が足早に近づいてきました、もう、9月なのですね。
近くにある神社の境内に榧の巨木があります。
夏は、夜になるとこの榧の木にフクロウが飛んできてホウホウと鳴いていました。
30年ほど前、境内を整備するため、雑木と共に榧の木は切り倒され杉が植えられました。
住み家を失くしたフクロウはそれ以来、飛んでこなくなりました。』
【文章 2】
『8月はミンミン蝉や油蝉がうるさいくらいに鳴いていました。
9月になりツクツクボウシやヒグラシが鳴き始めました。
庭の葉も色が変わり始めました。夜になると虫が鳴き始めます。
月日がたつのは早いもんで、もう秋です。
近くにある神社の境内には大きな榧の木があります。
夏の夜は、この榧の木にフクロウが飛んできてホウホウとうるさかったです。
30年ほど前、境内整備で、雑木と共に榧の木は切り倒され杉が植えられました。
フクロウは餌が無くなったので飛んでこなくなりました。』
皆さん、どちらが折乃笠の文章かわかりますか?
アキラ100% 折乃笠100% 【文章 2】です。
【文章 1】は、小生の入社当時の上司・宮田さんの文章です。
宮田さんの文章を読んでいると、自然とその情景が五感で感じられ、
その情景を観ている宮田さんの想いが感じられます。
情緒豊かな綺麗な文章ですね。
また、人の情感を間接的に表現しています。
一方、折乃笠の文章は、5W1Hが明確で、どちらかと言うと技術的な文です。
全ての現象を直接的に表しています。
目的、時と場合、伝える相手、などで一番適した文章表現をしたいですね。
昔、上司(宮田さんではなく)から、技術レポートを提出すると小説みたいだと
怒られました。
また、つい最近では、師匠の老大師様から折乃笠の考え方や文章は
白黒はっきりし過ぎていて、曖昧な灰色が無い。
世にあるものの多くは、曖昧で移ろいなものであると言われたことがあります。
小生、技術論は別として、五感で感じた事や自分の思いを情緒豊かに、
すこし余裕ある曖昧さが滲む言葉や文章で表せるようになりたいです。
そのためには、日頃から素直な心を持って、純粋な五感で感じ、行動に余裕を持ち、
豊富なボキャブラリを持って表現することですね。
情緒豊かな、綺麗な文章を書けるように
このブログを通じて訓練していかねば・・・・・。
少々お待ち下さいませ。
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目的に応じた文章を自在に書けるという事が理想なのでしょうね。
本が好きで読んではきたけれど、読む程に、文章を書く事が苦手で好きでなくなったわたしからすれば、公ちゃんは(…ここで行き詰まる…「偉い」「大したもの」…上から目線 皮肉っぽい…「エラい」…おちょくってる?…「尊敬」…ちょっと違う…「素敵」で逃げておこうかな…)
素敵です。
…30分以上かかってしまいました。ほんと大変。
みゆちゃん、ありがとね。
おいらのエッセイを和子先生に添削してほしかったなあ。